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仮面ライダーゼロワン 第1話「オレが社長で仮面ライダー」感想

ラーニング完了!! 

令和ライダー元年が始まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先週、平成仮面ライダー最終作である『仮面ライダージオウ』が完結し、平成ライダーの歴史は終わりを告げました。そして今日9月1日から、『仮面ライダーゼロワン』の開始を以て、令和仮面ライダーの歴史が始まりました。

 

というわけでそのゼロワンがどうなっていくのかを追っていきたいと思います。

 

  • 主人公 飛電或人について

平成のライダー主人公はこれまで冒険家や探偵、医者、果ては仮面ライダー自体が仕事など、実に様々な職業についた姿を見せてきましたが、今作の主人公である「飛電或人(ひでん・あると)」は、売れないお笑い芸人というこれまた今までにないキャラクターでした。

当初僕はこの設定に対してちょっとしたギャグ程度のエッセンスにしか思っていなかったのですが、話が進むにつれ或人に「みんなを笑顔にしたい」という夢が判明することで芸人という職業が主人公のキャラクター造形に置いて非常に重要な意味を持っていることに気づきました。

個人的に上手いと思ったのがその夢が主人公の「人物像」と仮面ライダーとして戦う「動機」に直結しているところにあります。

特に”売れていない”というのが重要で、自分のギャグでは人々を笑顔に出来ない現実を突きつけられても夢を諦めない精神力を発揮しつつ、さらに人々から笑顔を奪う怪人たちに対して敢然と立ち向かう姿勢から主人公として非常に「熱い」人間であるのがわかります。芸人ではなく、仮面ライダーとして「みんなの笑顔を守る」ことを決意する……かどうかはまだ描かれていませんが、今後の展開で恐らくそうなるでしょう。

あるヒューマギアの男を「父親」と慕っていた過去や亡き祖父から社長に選ばれた理由など、不穏な要素を見せつつ今後の或人に期待が高まっています。

 

ジャンプ!

オーソライズ

プログライズ!

飛び上がライズ!

ライジングホッパー!!

 

A jump to the sky turns to a riderkick.

 

という相変わらず楽しい変身音声を流しながら変身した今年の仮面ライダー、ゼロワン。

地味に感心したのが「操作のためのチュートリアル」が存在するところですね。ヒューマギアのイズとのやり取りと共に戦いのための手順を学ぶ描写を入れることで初変身でもすんなり戦えることに説得力を持たせられ、見ている側も違和感なく視聴することが出来ます。

飛んだり跳ねたりするアクションもバッタのジャンプ力を活かしていることがわかりやすく、非常に見ごたえがありました。(個人的にバスの止まるボタンを押して「次、止まります」の音声と共に爆散するバスのシーンは海外のアクション映画のようなユーモアがあってお気に入りです。)

ゼロワンのスーツに関してはこれまで「攻めた」デザインだった平成ライダーに対して、シンプルな黄色のボディと赤い複眼が実にオーソドックスな印象を受けました。まぁ派手なデザインを見てきたから大人しく見えるだけかもしれませんが。

装甲も薄いため全体的にシルエットも細く見えます。これはゼロワンのスーツアクターがこれまで多くの主役ライダーをやってきた高岩成二さんのようなガッシリとした体格の人ではなく、今作で主役ライダー初挑戦である縄田雄哉さんが担当しているからこそそうなったと考えられます。平成から令和に変わるタイミングでのバトンタッチなので縄田さんにはすごいプレッシャーがかかっていると思いますが、今後応援していきたいと考えています。

 

  • 滅亡迅雷.net

今作の敵組織である「滅亡迅雷.net」はAIのシンギュラリティを利用して人類を滅亡させるという、単純ながら危ない存在だとすぐにわかる目的を持っています。それがよくわかるのが今Twitterなどのネット上の特オタたちの話題になっている「腹筋崩壊太郎」への仕打ちです。

お笑い芸人型ヒューマギアである腹筋崩壊太郎を暴走させ、マギアという怪人に変えて人々を襲わせるという、本人の意思を踏みにじる行為は視聴者に「こいつらは許せない悪役だ」と思わせるには十分でした。腹筋崩壊太郎自身は人々を笑わせることに喜びを感じており、暴走する瞬間までその笑顔を思い浮かべていた場面も挟まれていたので彼が暴走したまま破壊されたことへの悲しみとそれを仕組んだ奴らへの怒りがより一層高まります。それにしても「腹筋崩壊太郎ロス」とかいうワードまで作られている辺り腹筋崩壊太郎の人気がものすごいというか……

 組織のメンバーのうち、今回腹筋崩壊太郎を暴走させた「」の笑いながらマギアを撃つ異常性や、彼らの拠点である「デイブレイクタウン」の存在など謎が多く、どのような動機を持って人類を滅亡させようとしているのか気になります。

 

 

と、ここまで色々書いてきましたが、ゼロワンの1話は主人公の性格や敵の目的、そして彼らを取り巻く環境などをわかりやすく説明しつつ、アクションも見応えのある素晴らしい構成でとても見やすかったです。

次回登場する2号ライダー・バルカンなど、気になる要素もてんこ盛りでこれからまた楽しい一年になると思います。

 

ではまた、次の機会に。