その手の力は何のために
今回一番面白かったのは間違いなくずっと斧を持っていたホマレ先輩だな……
何かと特殊な能力を持った人が多い「タイガ」世界の地球ですが、今回とうとう魔法使いを名乗る少女「麻璃亜（まりあ）」が出てきました。何かしらの理由で魔法が使える時と使えない時にムラが出てきているようですが、視聴者そっちのけでその事を説明するうえ、魔法を知らないE.G.I.S.のメンバーに唐突に魔法が使えなくなった原因を話し始めるので見ていてかなりポカーンとなってしまいました。この辺りはもう少し掘り下げて欲しかったかなぁ、と思いましたが、次回どうなるか期待しておきます。
- パゴスの大躍進
今回タイガたちと戦ったパゴスはかつて『ウルトラQ』に登場した怪獣です。実は当時、続編である『ウルトラマン』に出る予定があったらしいのですが、結局ガボラに変更になってしまったという経緯が存在します。その後の再登場といえばベリュドラの体を構成する一部としてくらいでしたが、50余年ぶりにTVに帰ってきました。
しかもつのドリルのような新技を披露するという大躍進ぶり。結局最後にはフーマにやられてしまったのですが、息絶える瞬間に涙を流すといった演出も凝っています。今回のように既存の怪獣が新しい技を繰り出して活躍する展開はどれもワクワクするのでもっとやって欲しいところです。
- まさかのギマイラ
序盤に登場した謎の触手の正体について、僕は最初『メビウス』のソリチュラや『タロウ』のバサラ辺りを思い浮かべていましたが、なんとギマイラだったことには驚きました。『80』に登場した怪獣の中でも屈指の強豪がまさか最新作に再登場しただけでなく、ストーリー前半のボスキャラを務めることになるとは……
ギマイラの能力を考えるとあのパゴスはもしや……！？と妄想が捗ってしまいます。ウルトラ怪獣の中でもかなりの知略家なところがあるので、次回そんなギマイラが見られることを期待します。
今回のストーリー面においては、麻璃亜の魔法云々の話が唐突すぎたうえ、いきなり宇宙人に攫われるなど展開が駆け足気味だったのでちょっとわかりにくかったのが難点でしたね。しかし特撮面に関してはコンクリートを突き破って出現するパゴスやギマイラなどのシーンの迫力があって大満足でした。何十年も前に登場した怪獣を再登場させて新たな活躍を見せてくれる最近のウルトラマンは子供の頃から様々なウルトラシリーズを見てきた身としてはとても楽しめるものになっていて非常に嬉しいです。
そして次回は第1クールの終盤、まさかの中ボスと化したギマイラとの対決が楽しみで仕方ありません。
ではまた、次の機会に。
