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仮面ライダーゼロワン 第4話「バスガイドは見た!アンナ真実」感想

真実に向かおうとする意志

高岩さんの悪役ライダーとか……勝てない(確信)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は今までのエピソードでちょくちょく名前が出てきた「デイブレイク」の詳細がついに判明。その真実を追うためにバスガイド型ヒューマギア「アンナ」と共に行動する或人と、事故当時の責任者だった父を持つ中学生の「郷(ごう)」(演じていた山田日向くんは『ゴースト』で幼少期のタケルを演じていました。あの頃から大きくなったなぁ……)を連れて行動する不破の両者の関係が大きく動いた回でした。

まず驚いたのが或人が早々に自分がゼロワンであることを不破に明かす場面です。この手のヒーロー作品はヒーローや怪人たちがお互いの正体に気付かぬまま変身前と変身後で異なる関係を見せていく展開が特徴のひとつでもあったので、みんなの前で変身してみせる或人の行動には意表を突かれました。しかし「隠し事はしない」という宣言を変身してみせることで証明する彼の姿に、周囲の人たちに対して誠実に向き合おうとする人の良さを感じました。見ていて実に気持ちのいい主人公だと思います。

 

一方で不破は父親のせいにされることに諦めを覚えかけていた郷を多少強引に連れまわしながら彼に「真実を知るために前に進む」ことを諭すぶっきらぼうな優しさを見せたり、真実を公表した或人に対しても一応の信頼を示したりするなど、これまで見せてきた「ヒューマギア絶対殺すマン」ともいうべき乱暴なキャラとはまた違った一面を覗かせました。意外にも誠実に話せばわかってくれる点は視聴者にとっても大きな収穫になったのではないかと思います。

 

 

大空を制す隼

 

ウィング!

オーソライズ

プログライズ!

Fly to the sky!

フライングファルコン!!

 

Spread your wings and prepare for a force.

 

 今年の夏に公開された劇場版『ジオウ』にゼロワンが先行登場した時に使用したフライングファルコンがついにTV本編で登場を果たしました。

デザインについては過去登場した鳥がモチーフのライダーには殆ど存在した「巨大な翼」がなかったのは意外でした。(一応肩の前あたりに翼らしきパーツがありますが)しかし身軽そうな見た目で縦横無尽に空を飛ぶ戦闘シーンは非常に迫力があり、大満足でした。東映もCGを駆使してこんなカッコイイ飛行シーンを作れるようになったのだなぁ……とちょっと個人的に感動した場面でもあります。

今回は後述のバルカンの新フォームに必殺技の見せ場を取られてしまったのですが、今後のエピソードで活躍する可能性も十分にあると思うので期待しています。

 

 

力こそパワー!

 

パワー!

オーソライズ

カメーンライダー・・・カメーンライダー・・・

ショットライズ!

パンチングコング!!

 

Enough power to annihilate the mountain.

 

 不破がデイブレイクタウンに潜入する際に唯阿から貰ったプログライズキー。それをいつもの如く強引に開いて(渡しておいて認証解除してない唯阿さんェ……)変身したバルカンの新フォームはまさに不破の脳筋ぶりを体現した姿でした。

巨大な拳でマギアをバッタバッタとなぎ倒していく様は爽快でしたし、その拳と並べると小さく見えるショットライザーを構えて放った必殺技がまさかのロケットパンチと、カッコよさとネタ方面の両方を余すことなく網羅した活躍ぶりでした。(面白いことに30分後の番組でもその日叡智の騎士巨大な拳でぶん殴る強化形態を獲得していました。今のニチアサはパワー推しなんでしょうか?)

一方でバルカンが前だけを見て敵と戦うことで郷に「前だけを見て突き進め」と助言する場面に深みを与えていたと感じました。良くも悪くも彼のキャラクターに非常にマッチしたフォームではないかと思います。

 

 

勝てる気がしない4号ライダー

終盤、トリロバイトマギアにさせられながらも必死に抵抗してデイブレイクの真実を明かしたアンナを誰にも気づかれずに破壊した謎の仮面ライダー。それに変身していたのは滅亡迅雷.netのメンバーの一人「滅(ほろび)」でした。デイブレイクの際の映像で謎の宣戦布告をしていたシルエットと一致しますが、見た目は明らかに20歳前後の滅が12年前の事件に関わっていたかどうか疑問ではあります。滅が人間ではない、またはあの日変身していたライダーは滅ではないなど、様々な予想が出来ますね。

そしてこの4号ライダーを演じていたスーツアクターはミスター仮面ライダーこと高岩成二さん!主役ライダーを縄田さんに任せ、ついに悪のライダーを演じることになりました。一応過去ライダーや戦隊で怪人役をやっていたことはあるのですが、今回は数々の主役ライダーを演じた後なので貫録が違います。ドッシリとした体格と佇まいがかつてない強敵の雰囲気を醸し出しており、今後の高岩さんの活躍が楽しみでもあります。

 

 

 相変わらずテンポよく話が進む今作の仮面ライダーですが、今回は或人と不破の両名がそれぞれのスタンスを崩すことなく互いに歩み寄り、両者の関係に早くも変化が訪れました。相変わらず不破は或人のギャグを見て思わず吹き出してしまう微笑ましい姿を見せるので、早くこの二人が共に戦う展開をやって欲しいですね。

 

 

次回は描くことをやめた漫画家とアシスタント型ヒューマギアの話になる模様。昨今の漫画業界はネットの普及と電子書籍の登場で大きく変化し、漫画家の人たちも様々な工夫が必要になってきていると噂程度には聞いているので、特撮作品ではどのようなことを描写していくか気になります。

 

ではまた、次の機会に。