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ウルトラマンタイガ 第14話「護る力と闘う力」感想

Dilemma(ディレンマ)は終わらない

トレギアの外道ポイント加算も止まらない

ウルトラマンタイガ ウルトラ怪獣シリーズ 111 ギガデロス

ウルトラマンタイガ ウルトラ怪獣シリーズ 111 ギガデロス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 謎の異星人イルトと彼が作ったギガデロスの過去とタイガの暴走も見られた14話。個人的に今回のテーマは「暴走する力」ではないでしょうか。

 ある銀河系の平和のために作った守護神が暴走した結果銀河を滅ぼしてしまい、その罪滅ぼしを行っているイルトは例え善意で作った力でも使い方を誤れば最悪の結果を招いてしまうと考えたのかもしれません。ゆえにタイガたちトライスクワッドを「兵器」に例え、目的を果たすまでの間邪魔が入らないようにヒロユキを拘束したのでしょう。実際戦闘が始まりタイガがフーマにバトンタッチした途端と怒りと焦燥からか力任せの戦法に入りヒロユキを困惑させることになりました。

 イルトの協力もあって(内心ここでこの人死んでしまうのではないかとドキドキしました……)なんとかギガデロスを倒したものの、タイガの危うさは未だに解決しませんでした。しかしイルトが去る間際にタイガに残した「君には仲間がいる」という言葉から、彼が抱える問題の解決にはヒロユキやトライスクワッドのメンバーたちが必要になってくるのかもしれません。

 

 

  • 惑星守護神 ギガデロス

 今回初登場の怪獣、ギガデロスは令和に入ってから初めての新規ロボット怪獣です。前述した通り本来は怪獣災害に苦しむ人々を守るために作られたものの、何らかの理由で暴走してしまい凶悪な兵器と化したという、どこかの邪悪なる暗黒破壊神さんみたいな経緯を持っています。

 最大の特徴は敵の光線をエネルギーに変えて分裂する能力を備えていることです。これにより劇中では3体にまで分裂し、タイガたちを存分に追い詰めました。他にも分裂するたびにコンビネーションを駆使して強くなっていくなど学習機能も高く、光線技を主体とするウルトラマンたちにとって非常に厄介な敵だと言えます。これ本当に怪獣災害用の兵器なの?

 恐ろしいのはこの兵器がまだ数体宇宙に散っている可能性が高いことです。これを全て回収しなければならないイルトの苦難の道は続きそうですね……

 

 

  • やっぱりお前の仕業か

 出てくるたびに何かしらの悪行を視聴者に見せつけている霧崎ことトレギア。今回もやはり事件に関わっており、ギガデロスを暴走させて星々を滅ぼしたという過去最高レベルの非道っぷりを発揮していました。被害の規模という点から見てもルーゴサイトの件に匹敵する悪行です。

 相変わらずの妖艶な演技で劇中の登場人物と視聴者を煽りまくる霧崎ですが、今回の発言の数々から彼の目的がタイガである可能性がここに来て一気に高まりました。しかも前述のタイガの暴走もこれまで起こしてきた事件と関係がある模様。特に気になったのが「私の指輪」という発言。この男の言う指輪というのは度々ヒロユキたちが手に入れてきた怪獣リングのことで間違いないでしょう。使うたびに不穏なオーラを発していたこのリングがどういう意味を持つのか、今後が気になるところです。

 

 

 ちなみに今回からEDがスフィアの「Sign」になりました。前回の「ヒトツボシ」が落ち着いた曲調だったのに対してかなり軽快な曲になっており、聴いていて楽しいです。また”誰かと繋がる”ことがふんだんに歌詞に盛り込まれており、今後の物語で重要になってくるであろう仲間たちとの絆を強調させてくれています。

 

 

 そして次回登場する怪獣はなんとベリアル融合獣のスカルゴモラ!どうやらベリアル因子なるもので生み出した存在のようで、あのベリアルは死後もウルトラマンたちを苦しめていくようですね。さらにタイガが遂に……!?本編が大きく動き出していくのは間違いないようで楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。