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デュエル・マスターズ!! 第28話「意外な組み合わせ!?キラとギリの友ジョー物語!」感想

黒猫の誘い

遅延行為、ダメ、ゼッタイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回は久々にキラにスポットが当たった回。偶然公園で遭遇したギリと仲良くなる中で本性を表したギリにデュエマを挑まれますが、勝負に勝つことが出来ないまま中断。久々のデュエルは辛酸を舐めされられたまま終わってしまうという可哀想な結果に終わってしまいました。

 しかしこのエピソードではキラの相変わらずな真面目さとジョーを想う気持ちがこれでもかと描かれており、デュエルの後ジョーと共に戦うことを誓って終わったので後味自体はあまり悪くはありませんでした。特にジョーに危険が及ぶかもしれないとわかるやいなや彼を守ろうとする気力で最後までデュエルに喰らいつき、耐えきった辺り、キラの友情への信念が良く伝わってきます。

 またジョーが事情を話してくれたキラに対して「隠し事をしていたキラが自分に話してくれた」ことを喜ぶのが良い。2年前の真のデュエルで確かめ合った互いの想いがここに来て結実したと言えます。そして友を守ろうとするキラに対して「一緒に戦おう」と言って手を差し伸べるジョーの姿には思わずホロリと来てしまいました。

 

 

  • 目的不明の作戦?

 前々回から怪しさ満点だった黒猫のギリ(顔のデザインが突然漫画準拠になったのには何か理由があるのだろうか……)がついに本性を表し、キラにデュエマを挑んできたましたが、まさかの勝てる状況で攻撃せず、ゲームを長引かせるという遅延行為に及んだのには衝撃を受けました。しかもそれを24時間以上続けるという『VSRF』のNo.2以上に悪質な行為であり、ここまでいやらしい戦法をとったのは他には『VS』の頃のギョウくらいではないでしょうか。(24時間も立ちっぱなしで応戦していたキラも別の意味でとんでもないが)

 ただ上記の連中がやってきた遅延は一応それぞれの目的のために行ったものであることがハッキリしていますが、ギリがこうしてデュエルを長引かせた理由がよくわからなかったのが気になります。ギリは漫画版でも同じようにあえて止めを刺さずに遅延に及んだのですが、あちらはそうする理由がキチンと明かされただけに今回のギリの行動の意味不明さにはちょっと難色を示してしまいますね。

 

 

  • 無限の闇へ誘う招き猫

大魔王(だいまおう) ウラギリダムス 闇文明(13)
クリーチャー:マフィ・ギャング/デーモン・コマンド 

パワー13000
▪️シンパシー:自分の墓地にあるクリーチャー
▪️T・ブレイカ
▪️このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または自分のターンのはじめに、クリーチャーを5体自分の墓地から選び、このクリーチャーの下に重ねてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体破壊する。
▪️このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時または自分がゲームに負ける時、かわりにこのクリーチャーの下に重ねたカードを5枚、好きな順序で自分の山札の一番下に置いてもよい。

 正体を現したギリの切り札。≪暴走龍 5000GT≫のように墓地のクリーチャーの数だけコストを軽減できるシンパシー持ちクリーチャーです。(あちらはシンパシーではないですけど)

 特徴としては墓地のクリーチャーをこのカードの下に重ねるという点。進化クリーチャーでも無月の門持ちでもないカードでありながらこういった効果を持っているのは珍しいです。さらにカードを下に補充する度に相手クリーチャーを破壊するという地味に強力なオマケ付き。そして何と言っても下に重ねたカードを山札に戻すことで自身の除去かプレイヤーの敗北を回避できる置換効果が目を引きます。特にこの敗北回避能力が優秀で、墓地さえ貯まっていれば毎ターン最低1回は負けをキャンセルできる上、墓地をためすぎた際のライブラリアウトを防止するのにも打ってつけの1枚です。

 上記の効果から【墓地ソース】に防御札として数枚投入する、というのがまず思いつきますが、下に重ねたカードを有効活用して≪無限銀河 ジ・エンド・オブ・ユニバース≫の進化元として使用するのも面白そうです。

 

 

  • ”一緒に戦う”ということ

 今回はギャップがわざわざ話してくれたおかげでゼーロたちが何かを企んでいることがわかり、奴らと戦おうとする意志をジョーたちが改めて固めるという形で終わりました。このラストで素晴らしいと感じたのはジョーがキラのように1人で戦おうとするのではなく、仲間と共に困難に立ち向かう選択をしたところです。

 この「仲間と一緒に」というのはジョー編における共通のテーマだと考えられます。1年目の『ズ(2017)』では友を戦いに巻き込ませないために1人で全てを背負い込もうとしたキラを対してジョーカーズと力を合わせて戦ったジョーが止め、続く2年目の『ズ!』では故郷の危機に対し他文明の者たちの力を借りずに自分たちだけで解決しようとして追い詰められた自然文明の住人たちをキラとボルツに手助けをしてもらったジョーが救う結果に終わりました。いずれも1人で戦おうとした結果閉塞した状況になっているところをジョーが仲間と共に解決しています。どんな状況に陥ってもジョーが一貫して守っている「みんなと一緒に戦う」というスタンスこそがこれまでの物語における重要なテーマであり、今後の展開にも関係してくる鍵だと僕は考えています。

 

 

 さて次回はそんなジョーと仲間たちがデュエルマスターのみが入れるという謎のジムで強くなろうとする特訓回のようです。ガイアハザードが久々に登場する他、今週末発売のあのパックの宣伝もするようなのでかなりド派手な勝負が展開されそうですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。