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デュエル・マスターズ!! 第30話「兄弟げんかを止めろ!キャップとギャップの事ジョー!」感想

あんなに一緒だったのに

スマホンの塩対応が役に立つ日が来るとは思わなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 違える兄弟と彼らのブラザー

 引き続き落ち込んでいるキャップを励まそうとするジョーと、ゼーロの願いを叶えるためにジョラゴンを奪おうとするギャップがついにぶつかり合う展開が見られた今日のデュエマ。今回の話で個人的に面白いと感じたのがキャップとギャップの兄弟がそれぞれ「相手のために行動している」という共通点が見られたことですね。キャップは自分のために様々な催しを開くものの失敗ばかりしてしまうジョーについに痺れを切らして怒ってしまうますが、それも全てジョーに危険な目に遭ってほしくないという想いからきているのがわかる場面は彼のブラザーへの思いやりの深さが伺えます。最初はジョーのことを調べるつもりで近づいてきたことを考えると凄まじい進展ぶりです。

 一方ギャップの方は零龍にドラゴンを喰わせたいゼーロのためならCode:1059も差し出そうとする忠臣ぶりを見せ(喰われずに済んだとはいえ1059が可哀想だな……)、ジョラゴンを手に入れるために実の弟に成りすまし、さらに彼を人質に取ってでもジョーに真のデュエルを申し込んでくる容赦のなさを発揮しました。

 また彼ら兄弟がブラザーと慕うジョーとゼーロの反応が対照的なのも面白いところ。自分を心配してくれるキャップをまた同じように心配し、怒ってくれるジョーに対し、ゼーロはあくまでも自分と零龍以外には目を向けずギャップも自分を小間使いのように扱うゼーロを良しとしている様子は、各陣営のスタンスの違い如実に表しているようにも見えます。

 どちらも水文明を救うために、そして自分の信じるブラザーのために動いているはずなのに、取っている行動がまるで異なるのは非常に興味深いです。特にギャップは今までの作画では見られなかった残忍な笑顔を見せながらキャップを閉じ込めたり水文明の住人をデータに変えるなど、守るべき存在であるはずの水文明とそこに暮らす者たちを手にかける迷走を続けています。この兄弟の違いが今後どのように物語に影響してくるのか気になるところです。

 

 

  • 荒れ狂う大海の嵐

ジョルネード・グランドライン 水文明(ジョーカーズ) (4)
呪文:ジョーカーズ/ワンダフォース
▪️マスター必殺トルネード:相手のターンの終わりに、自分のコスト4以上のジョーカーズ・クリーチャーを1体、手札に戻してもよい。そうしたら、この呪文をコストを支払わずに唱える。
▪️相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
▪️GR召喚する。

 なんかいつの間にか手に入れていたジョーの新しいマスター必殺技。(いや本当にどこで手に入れたの?前回のジムにまた通ったの?)今回はジョルネードの必殺技となっています。

 効果は主に相手クリーチャーを対象にしたバウンスとGR召喚の二つというスパイラル a.k.a 竜巻≫に酷似したものであり、それ以上に同系統のカードには≪知識と流転と時空の決断≫という強力なライバルが存在するため普通ならば使われそうにない性能をしています。

 しかしマスター能力の「マスター必殺トルネード」によって相手ターンにカウンターとしてノーコストで使えるという特徴があり、奇襲性なら断然こちらの方が上です。他にもJトルネードを持つカード共通のテクニックとしてcip能力持ちのジョーカーズを戻して再利用するプレイングがありますが、このカードは相手ターンにすることで手札に戻したジョーカーズを次の自分のターンに即座に再召喚するというテクニックが使えるという利点もあります。”コスト4以上のジョーカーズ・クリーチャー”という指定は一見難しそうですが、ジョーカーズには≪ヤッタレマン≫や≪タイク・タイソンズ≫がいるためどちらかを事前に出しておけば3ターン目にはコスト4のジョーカーズを容易く用意することが出来ます。前回登場した≪ガンマスター・超天・マキシマム≫と比べると派手さはないものの、様々な状況で幅広く使える堅実な効果と言えるでしょう。

 気になるのが元ネタである≪ジョリー・ザ・ジョルネード≫との相性。同じデッキでの共存自体は可能なものの、ジョルネードと併用して使う場合マスターJトルネードを発動するために必要な高コストのジョーカーズをむやみにバウンスしにくくなってしまう可能性があるのでその点は注意しておきたいですね。そしてこれは個人的な疑問なんですが、「マスター必殺トルネードでバウンスしたジョルネードをマスターJトルネードでそのターンのうちにバトルゾーンに再度出す」というテクニックは可能なのでしょうか。効果宣言は同時に行ってから順に処理していくのがデュエマの基本ルールでありそれを考慮するとまず不可能なのは理解できますが、運営側が変な裁定を下して可能になったりしたらメッチャ楽しい動きが出来そうだな……とつい妄想してしまいます。

 

 

 今回のジョーVSギャップによる真のデュエルは序盤からドローバンクを披露し、リードしたジョーに対し、その後のギャップの反撃を予感させる形で終わり、決着は次回に持ち越すようです。デュエマアニメは「先にドローバンクを披露した方が敗北する」ジンクスがあるとされていますが、最近はそのパターンが覆されてきているのでジョーが負けるとはまだ決まってません。しかし次回予告にて、革命ファイナルで大暴れしたあの時の法皇らしき姿のカードをギャップが使う様子が見られたため、どちらか勝つのか全く予想がつかなくなってきました。

 また次回は幼少期のキャップとギャップ、そしてこれまで名前以外詳細な情報がなかったマザーブレインと思われるものまで出てきて彼らの過去が明らかになるようなので、間違いなく見逃せない回になるでしょう。

 

 

 ではまた、次の機会に。