新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第7話「傷だらけの栄冠」感想

本当の「カッコよさ」

ボロボロになりながらも戦い続けるロボットっていいよね・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 真の騎士になる時

 前回何かと問題行動ばかりが目立ったカザミですが、かつての仲間であるゴジョウさんの言葉には結構思うところがあったようでそこそこ協調性を発揮しつつ、初っ端から1人で敵をくい止める選択をしたのには中々感動しました。一方どんなに頑張っても敵機一つまともに倒せず、ドンドン機体が傷ついていく中で心もドンドンすり減っていく様子は見ていて辛かったですね。自分が格好ばかり気にして実力が伴っていないことに気づいているものの、その事実から目を逸らして強がってばかりだった現実を突きつけられて打ちのめされていくカザミの姿は痛々しくて、でも誰もが何かしらの形で経験しているかもしれないからこそ見ていて様々な感情を抱いてしまうのかもしれません。

 しかし「カッコ悪い」と思っていていたキャプテン・ジオンの負けそうになる姿に込められた「ガンプラ」なるものに触発され、カッコ悪くても戦い続けようとした瞬間、確実に一歩を踏み出せたように感じます。腕がもげ、装甲がはじけ飛んでも泥臭く敵に喰らいついてようやく1機撃墜したカザミは間違いなく「カッコよかった」と思いました。

 あと今回の戦闘で「カザミは無理して武器を持たずにステゴロで戦った方が強いのではないか?」とも思いました。敵に攻撃されまくっても持ちこたえたジャスティスナイトの防御力の高さといい、前衛で敵の攻撃を交わしたり受け止めたりしながら後方の味方の攻撃をサポートする盾役として徹底すれば大成出来る可能性を秘めているのではないでしょうか?

 

 

 今回さらにキャプテン・ジオンについても語りたいと思います。前述の通りカザミの成長に一役買ったこの男のことを僕は4話の感想で「目立ちたがりやな自治厨」と言いましたが、たとえ無様に負けそうになっても諦めず、最後まで戦い続けようとする闘志の持ち主であることがわかり、何だかんだでこの男も『ビルド』シリーズに必ず1人はいる「ガンプラバカ」なんだと思い安心しました。なによりかつて懲らしめた「ガザ三兄弟」が改心して仲間になっている場面から、自己満足でマナーの悪いプレイヤーを成敗しているのではなくキチンと更生させていることがわかったのは個人的に好印象です。今回のラストでゴジョウさんが放った「出会いに恵まれさえすれば、人は変わることが出来るんだ」という言葉の説得力を増強してくれたキャプテンと三兄弟にはとりあえず拍手を送りたいです。

 

 

  • 異形の五つ目

 無事レジスタンスを逃がせたヒロトたちの前に突如として現れた謎の機体「ガンダムゼルトザーム」。異様に巨大な右腕にアシンメトリーな頭部の形状など、不気味な歪さが印象に残るガンプラです。槍を振るった時の風圧だけで相手を吹き飛ばし、直後に放った極太ビームでヒロトたちを追い詰めるなど、今までの敵とは格が違うということをいやというほど思い知らされました。というか明らかにガンプラ1機のスペックの範疇を超えているためブレイクデカールを使っているのではないかという疑惑まで浮かんできてしまいます。これまでとは段違いの圧倒的な強さを誇るこの敵に、ヒロトたちはどうやって立ち向かっていくのか今後の展開が気になります。

 

 

 今回は他にもカザミの心無い言葉にムスッとしたかと思いきや自嘲する彼を頬を赤らめながらフォローするヒロトの可愛さや、まさかの敵の改造機として大暴れしたドートレスなど、何かと見どころの多い回だったと思います。特にこれまでデスアーミーが主な敵だったのにいきなりドートレスが飛び出してきた時は意表を突かれました。しかも撃墜される瞬間までヒロトたちを苦戦させるという活躍ぶりでしたし『X』のファンは嬉しいだろうなぁ・・・・・・良かったね!

 パル、カザミとこれまで仲間たちの成長を少しずつ描いてきた本作ですが、順番通りなら次回は紅一点のメイにスポットがあたるのではないかと思います。他のメンバーと比べて目的や思惑が一切不明の彼女の秘密がようやく明かされるのでしょうか。予告動画を見る限りだとヒロトの過去にも触れるようで楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。