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ウルトラマンタイガ 第20話「砂のお城」感想

崩れない過去と絆

バド星人マジ宇宙の帝王(ネタ的な意味で)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 宇宙人との付き合い方

 今回のタイガはまたもや地球に移住している宇宙人たちに関する話でした。「CQ」という地球人と宇宙人を見分ける装置を巡ってヴィラン・ギルドとの戦闘が繰り広げられる中、幼いころに出会った宇宙人の男の子との再会を果たすというボーイ・ミーツ・ガールならぬガール・ミーツ・ボーイ染みたストーリーで、何かに苦しんでいる宇宙人たちが多く登場する本作に置いて再会した相手と共にいることは出来ないけれど、心は通じ合っていたことがわかり十分報われるという終わり方はとても新鮮かつ後味のいいものでした。何より今回トレギアが全く関わらなかったので非常にスッキリと終われたのはいいことですね!

 また今回意表を突かれたのが外事X課の佐倉警部が意外な大活躍を果たしたことですね。導入でE.G.I.S.に面倒な仕事を押し付けてくるのはいつも通りだったんですが、終盤ヴィラン・ギルド相手に応戦するホマレ先輩たちの前に突如現れて助太刀し(普通にアクションがすごくてちょっとびっくり)、今回のゲスト宇宙人である「ミスティ」が外事X課の潜入捜査官であることを明かしてくるなど驚愕の展開の連続を引っ提げてきました。さらにCQによって犯罪に手を染めていない宇宙人たちにも影響が及ぶことを懸念するカナちゃん社長に「違った者同士が認め合って暮らしていければあんな機械いらないんだよ」「そんな未来作っていこうじゃないか」といった言葉を残すシーンはこれまでの”ものぐさで荒事を嫌っていそう”なイメージが払拭された気分です。佐倉さんも今回の件で準レギュラーとして一気に魅力的になったように思えます。

 

 

  • それいけぼくらの宇宙の帝王

 そしてこの20話でなにより忘れてはいけないのがかの宇宙の帝王バド星人が登場したことですよ!!今回登場したバド星人「エム・レイ」は第4話に登場したヴィラン・ギルドの大物ゾリンが雇った殺し屋としてヒロユキたちの前に立ちふさがり、当初はホマレ先輩相手に立ちまわっていましたが、冥土の土産にと行った自己紹介を遮られるわ、足を踏まれて人質を逃がすわ、最後は佐倉さんに手錠かけられて終わるわとにかくいいところのないまま出番が終わってしまいました。ただ「宇宙の帝王」という大仰な二つ名と数々のカッコつけた行動に反していまいち締まらない不遇ぶりがものすごくバド星人らしくて個人的には大満足です。というか宇宙の帝王名乗る割には職業が雇われの殺し屋なのも最高に面白いですね。またあれほど巨悪として存在感を放っていたゾリンが普通に警察に捕まって退場したのも何とも言えないシュールさがあって結構好きです。

 

 

 前述しましたが、 今回は霧崎(トレギア)の気配が欠片もなく、結局事件にも絡んでこなかったので何かしてくるのではないかという心配をせずに見ることが出来ました。というかトレギアが出てこないだけでこんなにもスムーズに話が進んでいくことにちょっと驚きましたね。

 そんなトレギアですが、その出番がなかった分次回ガッツリ物語に関わってくるようです。さらに新たにE.G.I.S.に加入した謎の青年の存在など、今後の急展開に繋がるかもしれない要素がてんこ盛りなのでこれまた目が離せません。

 

 

 ではまた、次の機会に。