ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第9話「隔絶の淵から」感想

同じ仲間(フォース)として

最後の最後でトンデモない爆弾を投げつけられた気分だ

HGFC 機動武闘伝Gガンダム デスアーミー 1/144スケール 色分け済みプラモデル

• 最高のチーム

 前回に引き続き水中での作戦を全て自分でやろうとするヒロトでしたが、苦手なことを分け合って助け合うヒロトの両親を見て「最高のチーム」だと賞賛するヒナタや、チームとして戦おうとするメイたちに感化され、チームとして戦うことを思いだす展開にはグッときました。仲間と戦うということを知っていたものの、「自分がやらなければ」という半ば強迫観念めいた思考に陥ってしまった過去も明らかになり、そこからヒロトだけに負担をかけさせまいと作戦を出し合う仲間たちの姿から「仲間と力を合わせる」ことに辿り着くというのはありふれていますがやはりいいものです。

 今回はヒロトを蹴り飛ばして助けたメイだけではなく、自分から作戦を出すパルや積極的に裏方に回るカザミ（さらっと「海の男」発言してたけど、もしやリアルは漁師か何か？）など、仲間たちの成長も見られます。役割を分担して巨大な敵を作戦で仕留める様子は、9話にしてようやくこのメンバーが本当のチームとしての勝利を掴み取った瞬間と言えるでしょう。ここまでパルやカザミの挫折と成長をじっくり見守ってきたからこそ、彼らがチームワークを駆使して戦う場面に感動を覚えますね。

• 謎の少女、衝撃の正体

 物語の終盤再び襲いかかってきたゼルトザーム。近接戦を得意とするマーズフォーが近接戦で全く歯が立たないなど前回の出現に引き続いて圧倒的な強さを見せつける中、ヒロトを庇ったメイのウォドムポッドから「モビルドール」が出現！なんとメイは「ELダイバー」だったのです！という怒涛の内容には本当に衝撃を受けました。ウォドムの中には確実に何かが入っている、というところまでは予想出来ていたものの、まさかのモビルドールであったとは思いませんでした。現状彼女のガンプラのみキット化が発表されていないのにも納得です。

 またこれまでのメイのどこか人付き合いに馴れていない描写やチームというものを知らない発言なども、彼女が元々人間ではなく生まれたばかりの電子生命体だと考えれば納得がいきます。しかし仲間たちが人間ではないこというメイの意外な事実を前にヒロトたちがどのような反応を示すのか、非常に気になるところです。

 今回はラストのメイに全てを持っていかれたところもありますが、ヒロトたちがチームとして一歩前進した記念すべき回でもあり、またヒロトが変わった日があの第二次有志連合戦と同日だという事実も判明するなど、多くのことが一気に進みました。これまで各キャラの成長をじっくり描いてきた分、積み重ねてきたものをここにきて解放した感じで、かなりの情報量とともに本作でも特に興奮する内容だったと言えます。今までは多少匂わせる程度だった前作の要素が本格的に明かされたことで、いよいよ物語が動き出してきたと実感します。今現在非常にワクワクしているので、早く次回が見たいものです。

 ではまた、次の機会に。