夢にまで見たスーパーバトル！
ディケイド「ゼロとかいう奴、後輩の番組で目立ち過ぎじゃないか？」
ジオウ「アンタが言えた義理じゃないよねそれ」
- 最強戦士 ウルトラマンゼロ
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にて、”ウルトラセブンの息子”という肩書と共に衝撃的なデビューを果たしたウルトラマンゼロ。型破りな性格を始めとして、今までのウルトラマンではありえなかった要素を引っ提げてきたこのウルトラマンは一時期中々本格的なTV新作が作れずにいた円谷を支えた存在でもあり、親しみやすいキャラクターからか今なお絶大な人気を誇っています。
そんなゼロが今年も登場。ノアから授けられた「ウルティメイトイージス」が持つ時空を越える能力のおかげで単体で別の宇宙に行けるので、助っ人キャラとしても非常に便利なのでしょう。ニセベリアルとトレギアに苦戦するタイガの前に現れ（地面から生えてくるように出てきたのでちょっと笑ってしまいました）、圧倒的な強さでトレギアたちと互角の勝負を繰り広げる辺りはさすがといったところです。それでいてタイガの存在を完全に喰うことなく、さらに後半戦に入るとタイガに自分の力を宿した「プラズマゼロレット」を渡してトドメを任せる、といった主役を盛り立てる役割もキッチリこなしていて、先輩ヒーローとして理想的な活躍を果たしたのではないかと思います。
- お茶目な宇宙人たちとニセベリアル
また今回の見どころとしてもう一つ取り上げたいのが敵キャラの宇宙人たちについて。15話にてベリアルの遺伝子から怪獣を作ったあのチブル星人が再び姿を現し、今度はベリアルそのものを作り上げたというので驚きです。フクイデ先生こいつらです。
そうして生まれたニセベリアルですが、産まれたばかりなのかどこか幼い子供のような仕草を度々見せながら暴れる様子はかなり新鮮でしたね。それでいて圧倒的なフィジカルでタイガたちを追い詰める辺り偽物でもベリアルは強敵だというのがよくわかります。それに便乗してきたトレギアにも合わせて即席コンビとしての強さを発揮していので、成長していれば本物のベリアルに負けない存在になっていたかもしれませんね。
またチブル星人に触発され、彼の計画に乗ってきたザラブ、ゴドラ、スランの宇宙人3人組もかなり気に入りました。難民として描かれている宇宙人が多く登場してきた本作で珍しく侵略者として登場したものの、チブルに言われるがまま行動してしまうおバカ加減や、トレギアにきちんと挨拶するところなどどこか憎めない感じが可愛かっただけにトレギアの作戦でニセベリアルにそのままビルごと潰されて終わったのは残念でしたね･･････
今回のラストにて、「ベリアル因子」を利用しようとする存在が他にもいるかもしれないことがゼロの口から語られましたが、今後もベリアルの偽物やベリアル融合獣などが出てくるかもしれないという可能性が出てきたのは非常に嬉しかったですね。G細胞並に利用されまくるベリアルの遺伝子の恐ろしさについてもわかりましたし、これからもベリアルの要素が見られると思うと楽しみになってきます。
さて次回は以前から描写されていた謎の隕石がいよいよ登場。そこから出てくる怪獣はもちろんのこと、ここまで何か重要な秘密を抱えていることが仄めかされていたピリカの謎も明らかになるようです。物語もいよいよ大詰めといったところで次回も楽しみにしていきたいですね。
ではまた、次の機会に。
