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仮面ライダーゼロワン 第14話「オレたち宇宙飛行士ブラザーズ!」感想

この身に宿すは怨敵への怒りのみ

「不破さんはウルフというよりもゴリラだろ」と思った人、先生怒らないから出てきなさい

仮面ライダーゼロワン DXアサルトウルフプログライズキー

仮面ライダーゼロワン DXアサルトウルフプログライズキー

  • 発売日: 2019/12/07
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 宇宙ヒューマギア兄弟

 今回のゼロワンはこれまで様々な新装備の情報を発信したりバイクを地上に打ち落としたりと、これまでの或人たちの戦いを支えてきた衛星ゼアについての詳しい情報がようやく判明。衛星ゼアの管理をしている「宇宙野郎雷電(うちゅうやろう・らいでん)」と「宇宙野郎昴(うちゅうやろう・すばる)」の兄弟ヒューマギアが登場し、あのバイクが落とされる度にその後地上に降りて回収するという中々愉快な事実が判明した時には変な笑いが出ました。また地上のヒューマギアは全て衛星ゼアによって管理されているという重大な情報も明かされ、この兄弟がどれだけ重要な立ち位置なのかがわかります。

 面白いと感じたのが兄の方のベルデ木村雷電で、弟の昴がこれまでのヒューマギアと同じように機械的であるのに対して、デイブレイク前に作られた旧型の兄は社長の或人にも臆さず怒りの感情をぶつけたり、弟を一人前にするために激励を送るなど、まるで人間のような姿を存分に見せてきます。12話の感想でも書きましたが、ワズといい旧型のヒューマギアの方が明らかに人間味が溢れている辺り、ヒューマギアが12年前の時点で素晴らしい完成度を誇っていたのが読み取れますね。

 

 

  • 電撃雷剛(でんげきらいごう)

 そんな雷電ですが、不破と視聴者の予測通り滅亡迅雷.netのメンバー「雷(いかづち)」でした。ただでさえ飛電にスパイがいたというショッキングな事実なうえ、しかも自身がスパイだとは知らないまま送り込まれていたという中々エグい手段が用いられていたのが滅たちの容赦のなさを表しているように感じます。

 

ドードー

フォースライズ!

 

Break Down.

 

 そうして登場した新ライダー、仮面ライダー。まさかの雑誌にすら情報が出てこなかった完全サプライズのライダーで驚きです。滅や迅と違いかつて暗殺ちゃんが使っていたドードーゼツメライズキーで変身した異色のライダーですが、ゼロワンとバルカンの2大ライダーを同時に相手取りながら圧倒するという恐ろしい強さを発揮し、滅と同じように煉獄雷剛というこれまた中二チックなフォントを出しながら必殺技を放つなど(迅もそのうちこういった必殺技を出してくれるんでしょうか)強烈な印象を残してくれました。それだけに登場したその話の内に退場したのは残念でしたね・・・・・・

 

 

  • 怒れる復讐の孤狼

 これまでヒューマギアに対する憎しみで行動しつつも要所要所で見せる協調性とツンデレぶりから或人との距離を縮めてきた不破ですが、 今回は(実際にそうだったとはいえ)雷電の名前から滅亡迅雷.netのスパイだと決めつけたり或人のギャグを見て笑いを堪えつつも怒鳴るなど今まで以上に周囲に突っかかってきました。或人とよい関係を築いて態度が軟化してきたと思っていたらすぐにかつての狂犬のような姿を見せる辺り、彼を占めているものがヒューマギア、そして滅亡迅雷.netへの怒りであることがよくわかります。そんな不破がアークによって作られた謎のプログライズキーを(最早自身の持ちネタであるかのように)無理矢理こじ開けて変身!

 

アサルトバレット!

オーバーライズ!

カメーンライダー・・・カメーンライダー・・・

ショットライズ!

レディーゴー! アサルトウルフ!!

 

No chance of surviving.

 

 そうして誕生したバルカンの強化フォーム、アサルトウルフですが、これまでのゼロワンライダーのフォーム名にあった”~ing”の法則から外れていたり、アークと同期しているかのような描写を見せるなど雷とは別ベクトルで異質なライダーといった感じです。全身を深みのある青い装甲で覆っており、その重厚な見た目から想像出来る通りの防御力が発揮されていてバルカンの敵の攻撃にも構わず突っ込む捨て身の戦法を全面的に底上げしているように思えます。(個人的に敵の懐に潜り込んでオーソライズバスターを撃ち込むアクションがカッコよくて好きです)

 しかしその強力な性能の分負担が大きいようで、変身を解いた瞬間に昨今の特撮ではかなり珍しいストレートな吐血表現を見せてきた時にはかなり驚きました。シャイニングホッパーも使った後に強烈な負荷がかかるようなのですが、筋肉痛に襲われる程度だったあちらと違い、このキーは明らかに使うと命に関わる危険な物だというのがよく伝わってきます。

 

 

 と、バルカンの強化フォームお披露目回となりましたが、同時に”滅が「滅亡迅雷.netにしか使えない」と言っていたキーを何故不破が使えたのか”という疑問が出てきました。思えば不破にはデイブレイクの日にどうやって助かったのかといった回想が不自然なほど出てこないなどの謎が多く、彼自身に何か重大な秘密が隠されているのではないか?と考えてしまいます。滅らが崇めるアーク=12年前に打ち上げる予定だった衛星という可能性も出てきましたし、ここにきてかなり物語が動いてきたかのように思えます。

 

 

 さて次回は本拠地が明かされた滅亡迅雷.netとの全面対決がついに勃発。急展開に突入してきましたが、年内に滅亡迅雷との決着をつけるのか、その場合次なる敵は誰になるのか、といった気になる要素がてんこ盛りでかつゼロワンの新たな強化フォームも出てくるので見逃せない回になりそうです。

 

 

 ではまた、次の機会に。