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デュエル・マスターズ!! 第37話「残酷な闘い!非ジョーなる親子デュエマ!」感想

正義を受け継ぎ、アバレまくれ

アバレた数だけ強くなれる(シールドブレイク的な意味で)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 友の意思を受け継ぐ者

 ゲジスキーの魔の手によってジョーが戦うことになった仮面のデュエリストの正体が母のるるであることが判明した前回のラスト。今回毒に侵された母を救いたければ真のデュエルで敗北しなければならない、という残酷な提案でジョーを苦しめるゲジスキーに怒りを感じると同時に、「それ去年キラ相手に戦った時にやったのと同じ手口だよね?」とも思ったのでゲジスキーがチラつかせてきた解毒剤もどうせ偽物なんだろう、と疑ってかかりました。(解毒剤の真偽は結局わからずじまいでしたが)

 どちらにせよジョーは母のために従う他ない状況に追い込まれましたが、そこからデッキーが事態を解決を導く展開になったのは意外でした。メカドクターGr.に解毒剤を作らせただけでなく、あらかじめ新ジョーカーズ「バイナラシャッター」を生み出してジョーのデュエマにも貢献するなど今回はやたらジョーの相方としての活躍を果たしていて舌を巻きましたね。やるじゃんデッキー!

 そして母だけでなくキラまで馬鹿にするゲジスキーに対して怒りを爆発させたジョーがかつて交換したキラのスカーフをつけ、彼の正義の意思を受け継ぐことを決意するシーンは最高で、キラのドローバンク(スペシャルドロー)をやった瞬間に至っては興奮のあまり涙が出てきてしまいました。普段はどんな些細なことにも「サーセンでした」と謝ってしまうくらい押しの弱いジョーですが、本当に許せないことや譲れないことには頑として立ち向かう意志の強さもあるので、今回それをキチンと見せてくれたことに喜びを感じます。何より前回まで失意のどん底にいたジョーを救ったのがキラの遺したスカーフというのがまた熱いです。かつてジョーがキラに言った「一緒に戦おう」という言葉を彼のスカーフを纏うことで成し遂げる展開には意表を突かれた感じですね。ただ突然キラのスカーフが喋り出したのはキラの意識があったからなのか、それともジョーが聞いた幻聴だったのかよくわからなかったので、何かしら説明が欲しかったですね。

 

 

  • 完璧なる聖光の剣

神楯と天門と正義の決断(パーフェクト・ライト) 光文明 (7)
呪文
▪シンパシー:クリーチャー(この呪文を唱えるコストは、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただしコストは0以下にはならない)
▪次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
►自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。
►光の「ブロッカー」を持つ進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。
►相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。

 操られたるるが今回使用したカード。超天篇で度々登場してきたいわゆる「パーフェクト呪文」の光版ですね。

 選択できる効果はそれぞれシールド追加ブロッカータダ出しフリーズと光文明の高い防御性能がまとめて1枚に収まっています。特に1枚でシールドを複数増やせるカードというのは案外少なくまた7という高コスト呪文ながらシンパシーを持っているので、クリーチャーを横に並べるデッキならコストを軽減しながら唱えることも可能なハイスペックなカードです。

 一方で難点も結構多いです。まず効果がどれも防御や時間稼ぎに適したものなのに対して、S・トリガーを持っていないので活かせる場面が少ないことがあげられます。≪知識と流転と時空の決断≫のように条件付きでトリガーを得る効果ではないのが少し悔やまれますね。また自分のターンに手打ちするのに能動的な効果がほとんどないこともマイナス点です。素人意見なのですが、選択効果にシールド送りなどが入っていれば強力な除去呪文として使えたのではないかと思います。(でもそれだと≪断罪スル雷面ノ裁キ≫が可哀想なことになりそうな気もしますがね・・・・・・)他のパーフェクト呪文と比べると見劣りする点は多いのですが、それでも強力なカードであることは間違いないので上手いことこのスペックを活かせる構築をしてみたいですね。

 

 

  • ドラゴンの本能に目覚めし者、最強の暴れ龍

The ジョギラゴン・アバレガン 無色(ジョーカーズ) (6)
GRクリーチャー:マスター・ドラゴン/ジョーカーズ/ワンダフォース
パワー4000+
このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドを1つブレイクする。
このクリーチャーが攻撃する時、可能なら相手プレイヤーを攻撃する。
▪超天フィーバー:バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが合計8枚以上あれば、このクリーチャーのパワーを+10000し、「T・ブレイカー」を与える。
▪超超超天フィーバー:バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが合計20枚以上あれば、自分のジョーカーズすべてのパワーを+10000し、「ワールド・ブレイカー」を与える。(「ワールド・ブレイカー」を持つクリーチャーは、相手のシールドをすべてブレイクする)

 ジョラゴンがゼーロを倒すため、そして何よりもジョーのためにパワーアップを果たした姿。ドラゴンとしての本能を呼び覚ました結果、≪竜王≫を彷彿とさせる巨大な翼と長い首を持った4足歩行の龍となり、さらにドラゴンらしい見た目になっていてカッコいいです。

 能力に関してですが、まずGRクリーチャーとしては初の6コストで、マスターカードのGRクリーチャー共通の能力である「超天フィーバー」でパワー14000のT・ブレイカーになれるのが特徴です。超天フィーバーに必要なジョーカーズの数が≪The ジョラゴン・ガンマスター≫の時より若干少なくなっているので比較的緩い条件で高打点を叩きだせるのは魅力的です。そしてそれ以上に目を引くのがジョギラゴンだけが持つマスター能力「超超超天フィーバー」。自軍のジョーカーズにパワー+10000とワールド・ブレイカーを与えるというとんでもない効果で、場とマナのジョーカーズが20枚以上という厳しい条件付きですがそれさえクリア出来ればパワー24000のワールド・ブレイカーと化したジョギラゴンが出来上がり、さらに味方のジョーカーズ全員が最低でもパワー11000となり、同じくワールド・ブレイカー持ちのフィニッシャーと化すという、オーバーキルと呼ぶことすら生温い圧倒的な盤面を形成することが出来ます。(流石にここまでするためにジョーカーズを並べていたらそれだけで勝てそうな気はしますが、達成出来たらものすごくテンションが上がりそうですね)

 しかし使ううえで気を付けたいのが「攻撃時に自分のシールドをブレイクしなければいけない」「相手プレイヤーを攻撃しなければいけない」という2つのデメリットが存在する点。前者は手札補充として考えれば悪くはありませんが、どうせならS・トリガーを多めに入れていわゆる”暴発”をしておきたいところです。後者の方は自身のパンプアップによって手に入れた圧倒的なパワーをクリーチャー相手に使用できないのはちょっと惜しいと感じてしまいますね。最も前述の暴発戦術と組み合わせた場合色々と悪用される危険性があるので妥当なようにも思えます。またガンマスターの頃にあった出たターンに攻撃できる能力を自前で持っていないのも気になるところ。この辺りはジョーが劇中でやっていたように、≪エモG≫などのスピードアタッカーを付与してくれるカードと組み合わせるべきでしょう。このように扱いにくい点も多くただ出すだけでは真価を発揮できませんが、条件さえ達成すればゲームセットまで一気に持っていくことも可能な切り札となりえるカードと言えます。何より主人公の切り札としてのカッコよさと性能を十分にそなえているので上手く使いこなしてみたいところです。(余談ですが、このカードの登場で29話の感想で紹介した≪ガンマスター・超天・マキシマム≫が余計微妙な立ち位置に追いやられた気がしてちょっと複雑な気分です・・・・・・)

 

 

 終盤ゲジスキーを打ち倒し、母を無事助け出せたものの、真のデュエルの後突然我を失ったジョギラゴンがゲジスキーを殺す展開には衝撃を受けました。登場してから真のデュエルで敗れても死ぬことない不死身の肉体のおかげでしつこいくらい甦っては幾度となくジョーと仲間たちを苦しめてきたゲジスキーですが、そのしぶとさからは想像も出来ないくらいあっけない最期を遂げたのは意外でした。(一方でここまで自分たちにひどいことをしてきたゲジスキーに対しても「殺しちゃダメだ」と言えるジョーの優しさに心打たれましたね)またジョギラゴンがまだ自分の力を制御しきれていないことに不安を覚えます。これからどうやってこの暴走を抑え込むかが今後の鍵になってきそうですね。

 そして次回はついにジョニーが帰還!久しぶりに帰ってきたものの何故かゼーロと戦うことを止めようとするジョニーと2年ぶりのデュエマをすることになるようですが、果たしてジョニーの真意は如何に。ジョニーが戻ってきてくれただけでも嬉しいのですが、さらにメラビートやオラマッハなどのジョニーの各形態が久しぶりに見られるようなので余計に興奮してしまいます。次回は確実に見逃せません。

 

 

 ではまた、次の機会に。