新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

仮面ライダーゼロワン 第16話「コレがZAIA(ザイア)の夜明け」感想

仕組まれた悪意

クリスマスに「シャケも食べたい」と言った男の子のシーンが頭から離れない

キャラデコクリスマス 仮面ライダーゼロワン

キャラデコクリスマス 仮面ライダーゼロワン

  • 発売日: 2019/12/15
  • メディア: 食品&飲料
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • さらば滅亡迅雷.net

 前回のラストにて変身したシャイニングアサルトホッパーで迅と戦うゼロワン。シャイニングホッパーをしのぐパワーとスピード、さらにはファンネルビットのような能力を使って迅を徐々に追い詰めていく中で人類を滅ぼそうとする理由を持たず、アークの選択に従うだけの迅に対して「純粋」という感想を言える或人にちょっと驚きました。確かに今の迅は理由もわからないまま大人の言うことをただ鵜呑みにする子どものようにも見えますし、ラーニング次第で善にも悪にもなるヒューマギアのプラトニックな性質をよく表している言葉かもしれません。しかしそれ以上に前回あれだけ迅に怒りを剥き出しにしていた或人がここまで穏やかに彼と会話出来る辺り、ヒューマギアそのものに対する気持ちは全く変わってはいないということがよくわかります。「お前が悪意のあるラーニングをしなければ~~」のくだりは、本当はヒューマギアと戦いたくはないという或人の本音なのかもしれません。

 そんな会話の後、互いの必殺技の拮抗の末爆発四散する迅。これまで滅やアークに言われるがまま、多くの人間やヒューマギアを貶めてきましたが、子どものような純真さと仲間への優しさなど憎みきれない部分も多かったのも事実です。6話の時にわかりあえるかもしれなかったことも含めて、今回の退場はちょっと残念でしたね。

 

九条貴利矢「でもまぁ年末に退場しても俺らみたいに復活できる可能性が残っているかもよ?」

天空寺タケル「俺みたいに消滅したその日のうちに復活するかもしれないですからね」

 

 

  • 悪意のクリスマス

 滅と迅を倒したことで滅亡迅雷.netを撲滅し、イズも無事復活、そして社長解任も否決され1話から始まった戦いは見事大勝利に終わりました。特に社長解任の件は或人の頑張りを知っていた幹部がいたからこそ、副社長以外賛成しなかったという結果になったのは良かったですね。(どこまでも社長の座を狙う野心家の副社長はともかく、山下専務は手のひら返しすぎじゃない?)

 ヒューマギアが暴走する心配がなくなり、無事クリスマスも迎えられた(「シャケも食べたい」発言をした子どもは何なの?ギャングラー出身なの?)のも束の間、ZAIAでは社長の垓が自分こそが「アークを生み出した」張本人だという衝撃発言をしていました。12年前に打ち上げる予定だった衛星に人間の犯罪心理や争いの歴史をラーニングさせることで人間に対する敵意を持った人工知能であるアークを生み出した衝撃の真実は、今回の或人が言っていた「良くも悪くもラーニングの影響をもろに受ける」という特性を利用する人間の明確な「悪意そのもの」が表れており、己の目的を果たさんとする人間の恐ろしさを見せつけらた気分です。何より前半で或人が人間とヒューマギアが共に笑い合える世界について語った後にそれをあざ笑うかのような人間の悪意を見せつけるという構成にちょっと震えますね・・・・・・

 

 

 ヒューマギアは再び暴走したことで追い詰められた飛電インテリジェンスをTOB(「株式公開買付け」について子どもにもわかりやすく説明する子ども向け作品の鑑)をすること宣言した垓。あらゆるものを利用していくこの男の最終目的は果たして・・・・・・!?と思ったら次回は何故か社長同士で生け花対決をする模様。・・・・・・・・・・・・いや本当になんで!!??さらに垓が変身する新ライダーがいよいよ登場ということで物語が新たな局面に入りそうですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。