恐怖（？）の大王降臨
この宇宙人、別作品の主人公なのにデュエマの世界に馴染みすぎじゃない？
というわけで2020年最初のデュエマアニメはコロコロにて連載中の作品『アルマゲドンにダマされる！！』とのコラボ回。2017年の『ケシカスくん』以来のコロコロ連載作品とのコラボですが（そろそろゴクオーくんも来てほしい）、アルくんことアルマゲドンのハチャメチャな性格と奇行が普段のデュエマのキャラクターたちと遜色ないせいか恐ろしいほどにデュエマの世界に溶け込んでいて別の漫画のキャラクターであることを忘れてしまいそうでした。デュエマのルールもよく理解しないまま反則行為を繰り返し、その度に咎められるけど漫画本編でのマヌケで不遇な扱いから許されるどころか同情までされるアルくんの姿はコロコロのギャグ漫画らしい不条理が感じられますし、そんなアルくんを「ただの通りすがりの宇宙人」として流すジョーたちの慣れっこな様子を見ていると普段のデュエマ世界のメチャクチャさを改めて実感します。（宇宙人がどこにでもいるかのように扱われる辺りこの世界は本当に人外が多いんだなぁ･･････）”両作品の似通ったハチャメチャな作風が合わさった結果、同じ世界観の住人のように共存出来た”という、別作品同士のコラボとしては極めて稀な結果になったのではないでしょうか？
またそれとは別に今回印象に残ったのがシャチョーの父親ですね。漫画では第1話の時点で姿が判明していたもののアニメでは今回が初登場になったシャチョー父ですが、宇宙に連れて行ってほしいと頼むジョーたちに大人の責任を語ったかと思いきや妻とランデブーしたいだけという一見まともそうだが実際はスケベというこれまた強烈な個性を発揮していて驚きました。それでいて肝心の妻はスマホを弄ってばかりで夫たちを見向きもしない、というのがまた切ない･･････このような一方通行のドライな関係の両親を持つシャチョーは果たして大丈夫なのだろうか？と彼の家庭環境を心配してしまうほどのインパクトをここにきて残してくれましたね。
- クライマックス！なOP＆切なくさせるED
そして物語も残すところ1クールとなったタイミングでまたもやOP＆EDが一新しました。OPは前作を代表する神曲「有超天シューター」を歌ってくれた祭nine.(まつりナイン)さんの「てっぺんニューデイズ」。有超天シューターの時と同じく歌っているグループさんの特色である「和」のテイストを残しつつ、仲間との日常を楽しみつつも守るために戦おうとするジョーたちの「陽気さ」と「覚悟」を全面に押し出している曲調で、聴いているだけでテンションが上がります。映像については過去のOP映像と比べるとクリーチャーたちのCGやジョーたちの動きが少ない点が物足りないと感じますが、これまでのキャラクターとの絡みを見せつつ仲間とともに決戦に挑むジョーたちの姿を見ていると物語もクライマックスに突入しているのだと実感します。また既に本編で消滅したキラやゲジスキー、そしてアニメでは未だ多くが語られていないプラネッタの姿があるので、彼らにもまだ出番があるのかもしれないと期待してしまいますね。しかしももちゃんと自然文明のメンバーがOPのどこにもいないのはどういうことなの･･････
EDはIN2IT(イントゥ・イット)さんの「I'm Your Joker(アイムユアジョーカー)」。映像は荒野に佇むジョラゴン、シルバーと走るジョニー、そしてそれぞれ思い思いに過ごすジョーカーズの面々を相変わらずのハイクオリティなCGでこれでもかと見せつけてくれます。（思えばこの3年、本当にたくさんのジョーカーズが出てきましたね･･････）特に溜めていた力を込めてジョギラゴンに変身するジョラゴンと歴代の形態にフォームチェンジしつつ最後に兄のジョルネードと合体してジョギラスタになるジョニーの映像はジョーカーズの短くも濃い歴史を表してくれています。歌詞もこれまで出てきたジョーカーズを総括しているかのような内容で、アーティストさんの美声もあってとても美しい余韻を感じさせてくれる曲になっています。一方でジョーが描いたジョラゴンとジョニーの絵を映しつつ、ジョギラゴンとジョギラスタの2大切り札がどこか遠くへ向かって行くラストはこの先彼らがジョーのもとを去って行く展開を暗示しているようにも見えてしまいました。曲のタイトルにもある「I'm Your Joker（俺はお前の切り札）」というフレーズもまたかえって不安になってしまいます･･････
さて次回は闇文明に向かう途中で謎の襲撃者と戦う模様。というか予告映像の時点であの黒猫であることは一目瞭然なのですが、キラをも追い詰めた相手に果たしてジョーはどう立ち向かうのでしょうか？
ではまた、次の機会に。
