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仮面ライダーゼロワン 第18話「コレがワタシのいける華」感想

互いを認めあう

ジョジョの作者みたいな人がリアルにいると永遠の24歳くらいでは驚かなくなる

仮面ライダーゼロワン DXサウザンドジャッカー

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  • 発売日: 2019/12/28
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 互いを高めるものたち

 前回飛電側の敗北で終わった生け花対決でサクヨが立花家元を批判するというヒューマギアらしからぬ行動に出ましたが、その原因が勝負の前に家元が評価が下がるようなアドバイスをサクヨにしていからだということが判明。しかも家元がそのような不正を働いた理由がザイアスペックでサクヨの生けた花を見た結果予想以上の完成度に負けるかもしれなかったからだというのも驚きです。ザイアスペックは前回の時点では装着者に絶大なメリットをもたらすのみかと思っていましたが、装着者をサポートするための情報がかえって精神的に追い詰める原因になっているのは中々意外でした。これまでの感想記事で散々書いてきたヒューマギアの問題と同じように、ザイアスペックにも高性能ゆえの欠点を抱えていたという点はどちらかが優れているのかという問題ではなく、それぞれに向かい合うべき課題を抱えていることがわかります。

 またザイアスペックの情報からサクヨに負けることへの恐怖に囚われた家元を救ったのもまたサクヨというのは面白かったです。特にサクヨがここまで素晴らしい生け花をいけることが出来たのは家元の流派をラーニングしたから、という展開は人間とヒューマギアは互いを高め合うことが出来るということを示しているようで中々上手い落としどころだと思いました。結局勝負には負けてしまったものの、人間とヒューマギアの共存を目指す或人にとって希望が見えるオチだったのでかなり爽やかに終われたのも好印象です。

 

 

  • 若作りは大事

 これまで1000%おじさんこと垓にも意外な一面が判明。自社の信頼を損なわないためとはいえ不正を許さず、勝負を再開させようとする公正さを見せたり、実際は45歳なのに若作りして「永遠の24歳」を自称するユーモアを発揮するなど、これまでの目的のために他者を利用する性格から大きく外れた姿を打ち出したのはキャラクターの個性を引き上げるのに最適な手だと考えます。一方で怪人と化して暴れ出した家元を容赦なく倒す冷酷さは健在なので、今後もこの敵キャラとしての面とネタキャラとしての面をバランスよく両立させていけばよりキャラクターとして魅力的になると思います。

 

 

  • 人の心の闇より生まれた新たな怪人

 そして今回からマギアとは異なる新たな怪人「レイダー」が出現。「レイドライザー」というベルト(何気にこの作品で7本目のベルト。どこまで増えるんだ・・・・・・)とプログライズキーを使って人間が変身するということでマギアの人間版、ような印象を受けますが、ライダー側と全く同じアイテムで変身するのはシリーズ全体で見ても初めてのことで興味深いです。またマギアとは異なり倒しても変身している人物は無事なこと、変身時にザイアスペックが赤く輝いていたことなど変わった特徴も多く、特にザイアスペックと関係がありそうなのに垓自身はこの怪人の存在を知らなかったのはどういうことなのか非常に気になります。

 その点に関して注目すべきは今回家元にベルトとキーを渡した謎のフードの男の存在でしょう。不破に問い詰められた滅の口から出た「今は”亡”き我らの同志」という発言から滅亡迅雷.net最後のメンバーである「」の可能性がありますが、その男の目的や滅が不破に投げかけた「お前の背後にいるかもな」という言葉の意味など、謎は深まるばかりです・・・・・・

 

 

 今回は上記の展開以外にも滅亡迅雷が苦労して作ったアサルトグリップをあっさり複製した衛星ゼア二度も怪人に襲われたのに変わらず勝負の審査をしてくれる審査員の人の良さなどかなり見所が多く、見てて楽しい回でした。お仕事勝負はまだ5分の1しか終わっていませんが、この調子で物語の大筋にも楽しめる要素を出し続けながら進めていけば退屈せずにすみそうです。

 そして次回は家を売る勝負をする模様。要するに不動産同士の対決になるようですがどうやって勝敗を決めるのか予想がつかないのでちょっと楽しみです。あと提供はどう考えても『家売るオンナ』のパロディです本当にありがとうございました。

 

 

 ではまた、次の機会に。