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デュエル・マスターズ!! 第42話「クリーチャーワールドに非ジョー事態!龍頭星雲の決闘!」感想

ジョー決戦開幕

全ての絆を生み出す少年 VS 全ての命を無に帰す闇王・・・・・・最終決戦が今、始まる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 超絶CGによる真のデュエル

  長く険しい(?)道のりを経て、龍頭星雲(りゅうとうせいうん)に辿り着いたジョーと、光文明への侵攻を開始しようとするゼーロの真のデュエルがついに始まりました。

 今回、個人的に感動したのがジョーはゼーロを止めようとしているけれども、その命まで奪うつもりはないことですね。37話において暴走したジョギラゴンがゲジスキーを殺そうとするのを止めようとした時もそうでしたが、どんなに憎い相手でも決して殺そうとしない考えを一貫するのは非常に好感が持てます。甘ちゃんのようにも見えますが、大親友を目の前で消した張本人に対して怒りのままに復讐しようとするのではなく、更生の余地を与えようとする選択を10歳の少年が迷わず言い切ったと考えると、ジョーがとてつもない精神力の持ち主だということがよくわかるかと思います。

 

 そうして始まった真のデュエルですが、CGがスゴいのなんの。昔からデュエマのCGのクオリティの高さには一定の評価がありましたが、今回はそれまでのノウハウを全て詰め込んだかのようにハイクオリティなCGバトルが展開されました。久しぶりに登場して大暴れするド・ラガンザーク、負けじとゼーロのシールドをブレイクしつつ仲間を次々と呼び出すジョニー、そして力を解き放ちながらド・ラガンザークを撃破するジョギラゴンと、それぞれの切り札たちが画面狭しと動きまくる様子には圧倒されました。これほどまでに素晴らしい映像だっただけに、零龍が目覚めてからの絶望感も凄まじかったです。零龍の能力で次々とジョーカーズの仲間たちが次々と破壊され(ジョニーが仲間を助けようと手を伸ばして、ガチャダマンも涙目になりながら手を掴もうとするけれど届かずもろとも消滅するのが辛い・・・・・・)、迎撃するジョギラゴンも無数のビームの前に倒れる光景のインパクトは絶大でした。今回ここまで盛り上がったのも、デュエマが長年培ってきた映像美のおかげと言っても過言ではないかもしれませんね。

 

 

  • 究極の闇、その名は零龍

滅亡の起源 零無(ゼロム) 闇 ()※マナコストなし
零龍の儀
▪ゲーム開始時、このカードと異なる4種類の零龍星雲をリンクせずにバトルゾーンに置く。
▪ゲーム開始時、相手はもう1枚カードを引く。
▪零龍カードはバトルゾーンを離れない。
▪零龍卍誕:自分の4枚目の零龍星雲をこのカードとリンクした時、5枚全部を裏返して1体のリンクしたクリーチャーにする。

 闇の卵がジョラゴンの肉を喰らったことで出来上がった存在。「零龍の儀」という新たなカードタイプで≪FORBIDDEN STAR~世界最後の日~≫と同じようにゲーム開始時にバトルゾーンに置かれる特殊なカードです。(23話の感想記事で「ゲーム開始時に既に場に出ている特殊なカードタイプではないか?」という予想を立てましたが、見事に的中しました)4種類の「零龍星雲」と同時にバトルゾーンに置かれ、それらの星雲全てとリンクした瞬間、零龍卍誕(ゼーロンばんたん)する効果を基本とし、他にも零龍カードがバトルゾーンを離れない効果と、相手にカードを1枚引かせるデメリット効果を持っています。

 

手札の儀 闇文明 ()※マナコストなし
零龍星雲
▪自分のターンの終わりに、手札が1枚もないプレイヤーがいれば、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、GR召喚する。

 

墓地の儀 闇文明 ()※マナコストなし
零龍星雲
▪カードを自分の墓地に置いた時、自分の墓地にカードが8枚以上あれば、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000する。

 

復活の儀 闇文明 ()※マナコストなし
零龍星雲
▪カードを自分の墓地からバトルゾーンに出した時、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。

 

破壊の儀 闇文明 ()※マナコストなし
零龍星雲
▪クリーチャーが破壊された時、このターン中、他に2体以上破壊されていたら、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、闇のカードを1枚、自分の墓地から手札に戻す。

 

 零龍星雲は上記の4種類からなり、それぞれ異なる条件を達成することで零無とリンクすることが出来ます。ここまで書くとFORBIDDEN STARと同じようなカードに見えますが、あちらと異なるのは「リンク回数に制限が無い」ことと「リンクできるかどうかを任意で選択できる」点。1ターンに1度しかリンク出来ないといった制限が存在しないため、劇中でゼーロがやったように複数の条件を達成して同じターンに連続でリンクすることが出来るうえ、場合によっては1ターンに全ての星雲とリンクすることも可能です。(そうしたプレイングをするように狙っているのか、各星雲がリンクした際に発動する効果が他の星雲の条件達成のサポートになるように数珠つなぎで繋がっているのもポイントです)またリンクが強制ではないため状況に応じて任意で選べるのも便利で、「1つだけ星雲をリンクしていない状態にしておき、相手ターンに最後の条件を達成させてカウンターを狙う」といったプレイングも出来ます。この他にもFORBIDDEN STARとの最大の相違点としてあげられるのが入れられるデッキの広さです。攻撃制限や種族、文明の縛りが存在するあちらと異なり、闇文明とGR召喚が入ったデッキであればどんなものでも組み合わせられる汎用性の高さがウリです。(封印といった要素もないので、実は入れるだけならどんなデッキにも入るんですよね)

 こういった点から相性のいいカードが非常に多いのですが、やはり気になるのが≪怨念怪人ギャスカ≫との組み合わせです。たった1マナで自身の手札を全て捨てられるギャスカで手札の儀を達成し、残りの条件も連鎖的に一気に達成することで最短2ターンで零龍卍誕が出来るのは驚異の一言。こうした昔は見向きもされなかったカードが、新世代のカードとの組み合わせで思わぬ化学反応を起こして脚光を浴びるのはこの手のTCGの面白いところですね。そして・・・・・・・・・・・・

 

 

今こそすべてを闇へと裏返す時

愛はゼロ、希望はゼロ、未来はゼロ、

そして命は、ゼロ・・・・・・!

 

すべてを無にするゼロのドラゴン

 

ゼ ー ロ ン   ば ん  た ん        

零 龍 卍 誕 !!

 

 

零龍(ゼーロン) 闇 (0)
零龍クリーチャー:マスター・ドラゴンZ
パワー0
▪️ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
▪️このクリーチャーが零龍卍誕した時、そのターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを0にする。
▪️このクリーチャーは、パワーが0以下の間バトルゾーンを離れず、すべてのバトルに勝つ。
▪️このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。

 ついに姿を現したゼロのドラゴン。サッヴァーク、ジョラゴンに続く第3のマスター・ドラゴンにしてその上をいく「マスター・ドラゴンZ」であり、パワーやコスト、そして能力に至るまで全てがゼロ尽くしという規格外のクリーチャーです。

 まず目を引くのが零龍卍誕した時に発動する「相手のクリーチャーは全てパワー0になる」能力。以前登場した≪≫の能力を敵全体に拡大したようなもので、ありとあらゆる置換効果を持ってしても逃れられない破壊効果を敵軍全てに発動して相手の場を一瞬で更地にするのは非常に強力です。

 そしてこのクリーチャー特有の能力として「パワーが0以下である限り絶対にバトルゾーンを離れず、クリーチャーとのバトルにも勝利する」という驚異的な耐性があげられます。単純に「離れない」と書いてあるので、置換効果による除去も含めあらゆる除去を受け付けません。既にバトルゾーンに存在しているため召喚酔いも気にせず卍誕したそのターンに相手のシールドを全てブレイクすることも可能で、奇襲性の高さと圧倒的な場持ちの良さから卍誕すればほぼ勝利したも同然の状況に持っていける、ラスボスの切り札に相応しい超ド級のクリーチャーに仕上がっています。

 一方「この零龍がバトルゾーンが離れればその瞬間プレイヤーは敗北する」というデメリットも抱えており、上記の耐性をすり抜けてバトルゾーンから離すことも可能です。例えば≪怒号するグリンド・ホーン≫のような相手クリーチャーにパワーを付与するカードを使えばパワーが0でなくなった零龍の耐性は消滅しますし、≪あたりポンの助≫の能力で零龍の能力を無効化すればその瞬間パワー0の零龍は破壊されて勝敗が決します。こうして見ると零龍も大したことない、と思えてしまうかもしれませんが、裏を返せばこういった限定的なカードでしか零龍は倒せないのです。それらのカード自体環境ではマイナーなこともあり、基本的にメジャーなメタカードが存在しないのが零龍の強さを際立たせている要因の1つとも言えますね。

 

 

 ついに卍誕してしまった零龍。さらに光文明への侵攻も開始され、絶体絶命に陥ったジョーはどのような方法で反撃するのでしょうか。次回、ゼーロとの戦いの行方は如何に・・・・・・!?

 

 

 ではまた、次の機会に。