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仮面ライダーゼロワン 第21話「異議アリ!ソノ裁判」感想

問うべき罪

【速報】不破さんとうとう本編でゴリラ呼ばわりされる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 裁判の外の戦いとやりたい放題の1000%

 生け花、不動産に続くお仕事対決の3番目の勝負として裁判の勝負から始まった今回のゼロワン。鳳ツルギ弁護士ヒューマギア「弁護士ビンゴ」と人間の検事「市森直人(いちもり・なおと)」による結婚詐欺事件の裁判を争うことになりましたが、裁判の描写自体は結構あっさりしていて意外でした。まぁメイン視聴者である子どもたちにとっては裁判というのは馴染みのないものであるので、あくまで大まかな流れを描写する程度でいいのかもしれません。(細かくやりすぎるとわけがわからなくなりますからね)

 しかし裁判後のビンゴに襲いかかった謎のレイダーなど、謎の妨害が多発するという予想外の事態になり、ビンゴは裁判で戦おうとしない人間に対しての怒りから暴走寸前という再びヒューマギアの危険性を示してしまうことになりました。ある種純粋なヒューマギア故にこういった直球の悪意が理解の範疇にはないのかもしれません。でもこの程度のことで暴走するなよとは思う。

 レイダーが落としたザイアスペックからレイダーの正体は市森ではないかと彼を追求しますが、ビンゴの嘘を発見するシステムが市森が嘘をついていないと判断したためまたもや、ややこしい事態に。個人的にここで気になったのが垓の行動ですね。「名誉棄損」を訴えておきながら自分は或人に腹パンするわゼツメライズキーを使ってビンゴをマギアにするわやりたい放題です。以前から思っていたのですが、彼が唱える「ヒューマギアの危険性」自体はそこそこ納得出来る主張なのに対し、当人の身勝手な行動がその主張を台無しにしている印象を受けます。今回は特にその悪辣な行動が露見したように感じますね。

 

 

  • ゴリラ不破による或人カウンセリング

 また今回は或人たちが滅亡迅雷.netのハッキングはなくなったのに何故ヒューマギアが暴走するのかを滅に問いただすパートがありましたが、ここで興味深いと思ったのがヒューマギアが自らの意思で暴走したことを説明する滅が自分たちにそうラーニングさせたのが垓であることを知らない点と、或人たちが「アーク」について何もわかっていない点です。特に或人たちは滅や迅が度々口にしていたアーク=ゼアの前に打ち上げられる予定だった衛星ということを知らないので(※冬の映画では知っていたような気がしますが、映画が本編と地続きなのかはまだわからないのでここでは除外します)、アークそのものをどうにかしようという発想に至らないのは全て知っている視聴者としてはどこか歯痒い気持ちになってしまいます。(とはいえそれは神の視点故の傲慢だと個人的に考えているのであまり或人を責めるつもりはありません)

 そして今回、滅から衝撃の事実を聞かされ落ち込む或人に対し、とうとうイズからゴリラ呼ばわりされた不破が「勉強させて利口なヒューマギアにしていくしかねぇだろ」と励ます場面は前回に引き続き私怨と事実をわけて考えられる彼の人の良さが全面に出ていて嬉しかったです。辛い展開が続く本編の数少ない清涼剤になったかと思います。

 

 

 ヒューマギアとの理想を追求するものの、彼らを道具としか見ない人間たちに対してとうとう或人の怒りが爆発したかのように見えた今回のラスト。特に或人の怒りに同調するかのようにゼロワンの目が赤く光るのはどこか不穏に感じます。次回は待望のゼロワン新フォームということでいよいよサウザーに一矢報いることが出来るのかと期待する反面、暴走するのではないかという不安にも駆られますね・・・・・・

 

 

 ではまた、次の機会に。