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『スーパー戦隊MOVIEパーティー』を観にいった話(雑記 2020.2.8)

 

 

 本日『スーパー戦隊MOVIEパーティー』がついに公開、ということで早速観にいきました。リュウソウファン及びルパパトファン待望の『騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』に『魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO』も加わった盛りだくさんな内容で中々見応えがありました。というわけで今回はこの映画の感想を本当に簡単に書いていきたいと思います。

※ここから先は映画の内容に触れているのでネタバレ注意!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー

 

予告する!!

 

国際警察の権限において!!

 

たちの騎士道、見せてやる!!

 

 ついに来たリュウソウ&ルパパトのVSシリーズ。例年と比べて上映時間が少なめ(恐らく『キラメイジャー』との同時上映のためなんでしょうが)だったのでどうなるかと思っていましたが、想像以上に手堅くまとまっていて驚きました。リュウソウジャーを話のメインに据えつつ、ルパンレンジャーとパトレンジャーの後日談として描きながら全員に見せ場を用意したのは見事といったところでしょうか。巨大ロボ戦がなかったのは残念でしたが、その分ドラマパートに力を入れていて非常に面白かったです。

 

 ギャングラーの生き残りによって金庫に囚われたティラミーゴたちを救うか、それとも世界を守るために彼らを犠牲にするか、というどこかリュウソウジャー序盤を彷彿とさせるハードな二者択一を迫られる中、ティラミーゴと些細なことで喧嘩してしまったままのコウが使命に縛られながらもティラミーゴたちも救ってみせると応える場面リュウソウジャーらしい前向きな部分があって熱くなれました。一方で剣を持って走り回っていたいたせいか国際警察の厄介になるトワとバンバ(これまで散々街中で剣を振り回してきたのになぜ今になって騒がれるのだろうか・・・・・・?)やつかさ先輩とお茶することになって舞い上がるものの透真との遭遇によって深読みを始めてしまうカナロといったいつものリュウソウ特有のギャグ描写もキッチリ入れてくるのは流石だと思いましたね。でもリュウソウ族のケボーン要素が控えめでちょっと物足りないと思ったのは僕だけ?

 ルパパトは完全に後日談としてファンが「こういうのが見たかった」というのをそのまま映像化したような感じでした。お互いの正体がバレた後も対立を続けているものの、戦いの場以外では穏やかに話したりする奇妙な関係を保っている両者が、リュウソウジャーという後輩を救うために協力する展開は彼らもいつの間にか先輩戦隊になったのだと感動しました。特に夜の橋で再開を果たす魁利と圭一郎が今までのことを懐かしむ一方でコウのために手を組む流れは上手いと感じましたね。ティラミーゴと喧嘩してしまったことを悔やむコウからかつて兄と喧嘩別れしたままだった自分を重ねる魁利と、同じくティラミーゴと世界の板挟みに苦しむコウを見て自分がもっと早く魁利を救えていればと悔やんだことを思いだす圭一郎が「コウを救う」という共通の目的を確認しあう場面は正体を知った後の2人が手を取り合う理由づけとして申し分ありませんでした。

 そうした3大戦隊の戦闘シーンはやはり武器交換が最大の見どころだったと言えます。それぞれ色やキャラクターごとに分かれたメンバーがお互いの武器を使い合うのはこの手のクロスオーバーものにおける王道というもので、クレーンというパワー装備がピッタリなリュウソウピンクやノビソウルを使った戦い方が妙に似合うルパンブルーなど、各キャラのイメージにあった組み合わせだったのでより楽しむことが出来ました。スーパールパンイエローやスーパーパトレン2号、スーパーリュウソウグリーンといったこれまで見せたことがなかった強化形態も見られたのも良かったです。肝心の金庫を開ける手段として始まりのリュウソウルでリュウソウジャー3人がルパンレンジャーに変身してダイヤルファイターを増やす、という荒業を披露したのには驚きましたが、ある種何でもありなリュウソウルを擁するリュウソウジャーだからこそ出来たこと、と考えると納得出来ます。

 他にも上司の縛られない自分だけの空間を探す冒頭が相変わらず涙を誘うクレオンや、初美花の親友が描いた漫画のファンとなっているオトちゃんなど、とにかく見どころの多い映画だったと言えます。近年のVSシリーズの中では個人的に1番のお気に入りになるかもしれません。

 

 

魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO

 令和になってから始まる最初のスーパー戦隊『魔進戦隊キラメイジャー』の前日譚で、短めながらも中々楽しめる内容でした。

 

 早速彼らに力を与えるマブシーナ姫の物語から始まったのですが、これがまた重め。故郷を襲うヨドン軍を手引きし、父である国王に手をかけたのが叔父のガルザというのが姫にとって衝撃的な真実で、父が敵の兵士に蹂躙されていく様子を見て彼女が終盤まで戦うことを恐れてしまうのも理解出来ます。それをレッドを除く4人のキラメイジャーが鼓舞するという流れは王道で、これはマブシーナ姫にとっての「エピソードZERO」だったのだなと見終わって思いましたね。

 キラメイジャーとして選ばれたメンバーはみんな個性的で、ほぼ全員がどこか軽いノリで仲間になっていく姿を見てそれでいいのか?と思ったものの戦闘シーンがカッコよくて自然と受け入れられました。唯一選ばれずに終わったレッドの熱田充瑠(あつた・じゅうる)は今回見た限りだと感覚派の主人公であり、彼がどうやってレッドになっていくか楽しみになってきました。

 前日譚ということで当初「これを先に見てないと本編がよくわからなくなる類ではなかろうか?」と心配しましたが、あくまで世界観説明とレッド以外の加入のやり取りに徹していたのでこれなら大丈夫かもしれないと安心しました。何はともあれ、3月からの新戦隊もまた1年楽しめそうなので嬉しいですね。

 

 

その後のダンス

 その後はまさかのプリキュアたちも加わってのダンスパート。プリキュアのCGモーションが思っていたよりも実写のキラメイジャーたちに馴染んでいた(ように見えた)ので驚きました。

 ダンスは特に最後のケボーンダンスが4大戦隊+5人のプリキュアという大所帯で画面狭しと踊る姿は見てて楽しかったです。しかし「映画館にいるみんなも一緒に踊ろう!」という掛け声を聞いて座ったまま踊れと言うのか!?んな無茶な!と思わず心の中でツッコんでしまったのは内緒。

 

 

 といった感じで、90分という時間の中盛りだくさんな内容で最後まで楽しんで見ることが出来ました。映画の内容以外にもヒーローが活躍する度にはしゃぐ子どもたちや、魁利と圭一郎のやり取りに黄色い声援を上げる女性グループといった観客もまたちょっとした思い出であり、それも含めて非常に有意義な時間を過ごせたと思います。次にまた映画館に足を運ぶ日が楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。