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仮面ライダーゼロワン 第22話「ソレでもカレはやってない」感想

メタルクラスタは止まらない

やっぱりハザード枠じゃないですかヤダー!

仮面ライダーゼロワン RKF 仮面ライダーゼロワン メタルクラスタホッパー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 怒りという名の悪意

 今回のゼロワンは前回のやりたい放題の垓への怒りを隠せない或人はようやくアークの全容と全ての発端がZAIAにあると突き止めるものの(視聴者的には今更な情報な辺りが宝生永夢ゥ!みがある)、全く悪びれない垓に対してドンドン怒りを募らせていく様子が印象的でしたが、それ以上に垓が彼の怒りこそ「人間の悪意そのもの」と評したことが興味深かったです。悪意を辞書で引いてみると「他人に悪い感情を抱く様」や「相手に害をなそうとする心」というのが真っ先に出てくると思います。今回の或人が抱いた怒りは垓に対して非常に攻撃的だったので、そういった意味では確かに悪意に分類されるのも納得です。この作品はこれまで様々な形で「悪意」というものを見せつけてきましたが、一見正当な理由を以て行っている怒りや憎しみもまた悪意だと解釈してきた時には思わず唸りましたね。

 

 

  • 禍々しき銀色の蝗害(こうがい)

 

 

Everybodyジャンプ!

オーソライズ

プログライズ!

Let's Rise!

Le!Le!Let's Rise!

 

メタルライズ!

Secret material!

飛電メタル!

メタルクラスタホッパー!!

 

It's High Quality.

 

 

 ZAIA側が新たに作ったプログライズキーをゼロワンが無理矢理装着されたことで誕生した新フォーム。銀色の金属質なボディが目を引くデザインです。

 このフォーム、これまでのゼロワンのフォームチェンジと比べてみてもかなりシンプルなデザインなのも気になりますが、何といっても変身シーンのおぞましさが印象的です。銀色のバッタの大群が一度巨大なバッタを形作ったかと思いきや(スイミーかな?)、再び分かれてゼロワンの素体に纏わりつくように変身するというかなりショッキングな絵面で、集合恐怖症の方などには心臓に悪いのではないかと心配してしまいました。またゼロワン特有の或人の深層意識(?)が今回ゼアではなくアークに繋がっているせいか”怨”や”凶”といった文字が或人の体に纏わりついていく様子も映されてより禍々しさが強調されています。

 戦闘シーンでもその異質さは遺憾なく発揮されており、ボディのバッタが剥がれて相手を襲い、さらには液体金属の如く集まって攻撃を防ぐ盾や敵を貫く矛に変形するという攻防一体の戦闘能力を見せつけてきました。バッタが剥がれている部分は素体が剥き出しになる点や今回サウザーの首を掴んだ以外一歩も動かず相手を圧倒する姿など気になる点が多いのですが、それ以上に恐ろしいと感じたのが変身している或人の意識が残っていた点。過去のライダーの暴走フォームの多くは変身中、変身者が意識を失っているのがほとんどだったので、劇中で本人の意思と関係なく暴れさせられ、もがき苦しむ或人の様子は本当に痛々しかったです。総じて過去作品の暴走形態に引けを取らない、凶悪なフォームと言えます。

 

 

  • 公判へ続く

 或人たち主要人物の周りが悪意に支配される中、意外だったのが市森検事の行動。ビンゴと不破が即興のコンビを組んで結婚詐欺事件の真犯人をつきとめた際、彼らの主張から審理のやり直しを要請した場面は本当に驚きました。前回は被告人を絶対に追い詰めるかのような気迫を見せていましたが、今回の「危うく冤罪を生んでしまうところでした」といった発言から単に被告人を有罪にするのではなく裁判に対して真摯に取り組んでいるのだということが読み取れます。他者に対して悪意などを持たず、自分の仕事に誇りを持って行動する「良き人間」として描かれており、今回の陰鬱な内容に反したその真面目さには非常に好感が持てましたね。不動産勝負の新屋敷にもこれくらいの真面目さが欲しかった・・・・・・

 

 

 被告人の無罪が確定し、お仕事勝負3番目にしてようやく飛電側が勝利したものの、垓に付けられた謎のキーによって暴走してしまった或人は今後どうするのか非常に気になります。(というか諸悪の根源がZAIAだとわかった今不破を通じてA.I.M.S.にあちらの罪を摘発してもらえばいいのではないか?と思わなくもなかったり

 そんな中次回はお仕事勝負は一旦お休みするらしいのですが、なんと今回結婚詐欺を訴えた女性が続けて登場する模様。ゲストキャラが続けて別の話に続投するのは非常に珍しいので驚きです。果たしてどのようなことになるのでしょうか。

 

 

 ではまた、次の機会に。