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デュエル・マスターズ!! 第47話「新たな相棒を探せ!自然文明の大長老、登ジョー!」感想

新たな時代を切り開く

ジョーとももちゃん、初めての共同作業(意味深)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 多色(レインボー)の源と新たな切り札

 前回のラストでジョニーとジョラゴンの2大切り札を見送った後、心機一転して新たな切り札を模索することにした今回のジョー。ジョラゴンがいなくなったことで名前とテキストを残してイラストが空白と化してしまったカードを見つめ、落ち込むかと思いきや前に進もうとする姿を見ていると本当に強くなったなぁ、と思います。

 そんな中自然文明から呼び出しをくらい急遽赴くことになりましたが、何やら自然文明の「大長老」なる人物がジョーに対してひどく怒っていると聞いて僕は最初「あぁ、以前自然文明を荒らしまわったことを叱ろうとしてるのかな」と思ってしまいました。ジョーは自然文明を救った救世主でもある一方で、森の虫を全滅させかけたり宝を求めて遺跡をボロボロにしたりでんでんのテーマパークを破壊したりした過去もあるのでようやくそれについて咎められる時が来てしまったのかと真っ先に考えてしまいましたよ・・・・・・

 しかし実際はそれらのことで怒っていたのではなく、勝手に文明を混ぜた力を使ったことに対する抗議だった模様。なんと巨大な樹木の姿をした大長老こそが文明が混じった禁断の力「多色(レインボー)」の力の源で、どうやらジョギラスタを生み出した際に力を一気に奪われてカラカラにされたことが原因だとわかった時には驚いたと同時に納得もしました。5色のバラギアラを使ったミノガミといい、自然文明は他の文明の力も操れることは以前から描写されていましたし(≪フェアリー・ミラク≫といった5色関連のカードはその多くが自然文明ですし)、生命を司る文明として他文明と混ぜ合わせた力の源であることに特に違和感はありませんね。

 ちょっとスケベで調子がいいものの、中々にすごい存在である大長老から許しを得ただけでなく、何と火と自然を混ぜ合わせた2色のレインボーを備えた「チーム切札」の力を与えられたジョー。水ジョーカーズ「俺たちは?」しかしお尻に枝をぶっ刺されてそこから力を注入してもらうという結構どぎつい絵面を見せた時にはデッキーがデッキケースのビジュアルなのも人型または動物の姿で”尻をぶっ刺す”様子なんてやったら生々しいからなんだろうなぁ、とちょっと思いましたね。あとあんまり関係ないのですが、手に入れた力で早速切り札の製作に取り掛かるジョーとそれを見守りつつ名付け親になってくれるももちゃんの組み合わせのなんと尊いことか・・・・・・・・・・・・とちょっと昇天しかけたのは内緒。

 

 

  • 新時代を突き進む若き武者龍

勝熱龍(ジョーネツりゅう) モモキング 火/自然文明 (8)
クリーチャー:ヒーロー・ドラゴン/ジョーカーズ/チーム切札
パワー11000
▪️<キリフダッシュ>[火/自然(5)](自分のクリーチャーの攻撃の終わりに、そのクリーチャーがその攻撃中にシールドをブレイクしていれば、このクリーチャーを[火/自然(5)]支払って召喚してもよい)
▪️スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
▪️W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
▪️マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
▪️各ターン、このクリーチャーがはじめてバトルに勝った時、カードを1枚引き、このクリーチャーをアンタップする。

 ジョーが新たに考え、デッキーが産み出し、そしてももちゃんが名付けたことで誕生した新たな切り札。つまり実質ジョーとデッキーとももちゃんの子供。武者のような袴姿をしたドラゴンという、サムライを想起させる秀逸なデザインがカッコいいです。種族はいつものジョーカーズに加え、「チーム切札」と「ヒーロー・ドラゴン」という新たな展開を期待させる特殊種族を2つも引っ提げています。

 能力に関してはまず目を牽くのがチーム切札の固有能力「キリフダッシュ」。既にバトルゾーンに出ている自分のクリーチャーの攻撃によってシールドがブレイクされた後、指定された文明とコストのマナを支払うことで攻撃ステップ中に召喚出来るという新たなキーワード能力です。本来のコストよりも軽く場に出せるのは魅力的で、大型のクリーチャーを早期に出して追撃する攻めに優れた能力と言えます。(自分のクリーチャーがシールドさえブレイクしていればいいので≪The ジョギラゴン・アバレガン≫で攻撃時に自分のシールドをブレイクする場合も適用されるのが中々面白いです)

 またこうして場に出すのは「コストを支払って召喚する」行為にあたるので、≪ヤッタレマン≫のようなコスト軽減も受け付けてさらに軽くして召喚することも可能であり、同時に≪異端流し オニカマス≫をはじめとした召喚以外に反応する踏み倒しメタを悉くすり抜けられるので非常に強力です。(まぁ≪制御の翼 オリオティス≫のようなタイプのメタには流石に弱いですが)自分のクリーチャーの”攻撃の後”というのもミソで、ブレイクした相手のシールドから出たS・トリガーが発動された後に安全に着地出来るのは革命チェンジなどにはない利点です。攻撃したクリーチャーが何らかの理由で場を離れた場合でも出せるのかが疑問でしたが、今回の劇中で攻撃したジョーカーズが相手のトリガーで除去された後にモモキングが出てきたので、問題なく出せると考えてよさそうです。

 続いてモモキング自身の能力についてですが、スピードアタッカーとマッハファイターを併用して持っているのも強力なのは言わずもがな、各ターンに1度バトルに勝った際1ドローとアンタップする能力がこのカードの利便性をさらに高めてくれています。マッハファイターのおかげで出た時から11000より下のクリーチャーなら問題なく出したターンにバトルで除去することが可能で、そこから手札を補充しつつ再度攻撃を出来るのはとても便利です。敵を1体バトルで除去した後にもう1体バトルして除去するのもよし、そのまま相手プレイヤーへの攻撃に繋げるのもよし、何ならバトル出来る敵クリーチャーがいない場合でもスピードアタッカーでそのまま相手に殴りに行くのもよしと、とにかく状況に応じて柔軟に対応することが出来るのがこのカードの魅力に思えます。(革命チェンジで手札に戻して再利用するのも面白そうです)そしてキリフダッシュのコストが5ということも非常に有用です。≪タイク・タイソンズ≫が場にあり≪メイプル超もみ人≫か≪天体かんそ君≫がマナゾーンにある状況でタイソンズのJトルネードでマナのどちらかを出せば一気に5マナに到達するので、最短で3ターン目に出す事も夢ではありません。

 しかし難点もあります。キリフダッシュはマナゾーンのカードを支払う条件があるので、メインステップにマナを温存しておくというプレイングが必要になります。なるべくマナは使える内に使っておくのがこれまでのデュエマの常識なのに対してあえてマナを使わずにしておくというのはかなり異質で、これだけで相手にキリフダッシュを警戒される恐れがあります。また発動するにもシールドブレイクしなければならない中、ブロッカーなどでシールドまで到達できなければどうしようもないので、除去カードなど何かしらの形で攻撃を通すための手段は用意しておくべきですね。

 ともあれ、これまでのジョーカーズの切り札とは異なりジョーカーズの縛りがなく色の合う多くのデッキに入れられる汎用性の高さは魅力的です。ビジュアル含めて、ジョーの新たな相棒に相応しい活躍が見込めるカードであることは間違いないでしょう。

 

 

 新たな切り札であるモモキングを得たジョーに続いて、キラやボルツ、キャップも大長老から尻をぶっ刺されて新たな力を手に入れたことで、いよいよ新展開に突入することを予感させてくれる回でした。個人的に衝撃を受けたのが今回のEDのラストで、遠くに向かって去って行くジョニーとジョラゴンの映像にその後ろ姿を見送るモモキングの姿が追加されているのを見た瞬間ホロリときました。これまでジョーを支えてきた先輩と、次の時代に向けて前を見据えるモモキングの世代交代を感じさせてくれる良い演出でした。

 

 

 そして次回はボルツがデュエマをする・・・・・・かと思いきや何者かによってデッキケースを封印されてしまうという目に遭ってしまうようです。予告映像ではその犯人とおぼしき「仮面の男」が出ていましたが、今シリーズも終盤に差し掛かった中で突然登場したこの男は新シリーズから先行登場したきたキャラなのでしょうか。それとも・・・・・・・・・・・・いずれにせよ、新たな戦いが待っていることは間違いなさそうです。

 

 

 ではまた、次の機会に。