ホビーアニメの宿命として「前作に登場したホビーの再利用」(※メタレドの勝手な命名です)というものがあります。カードゲームのアニメで例えるならば前作のキャラクターが使っていたカードが今作では敵キャラだったりモブキャラだったりといった主要人物以外に使われるような現象で、そのホビーが前作などにおいて人気のキャラクターが使っていたものだったりするとそのキャラのファンから反感を買いかねない危険性を孕んでいたりします。(『バトルスピリッツ』ではその現象がよく起こっていた印象がありますね)しかしおもちゃを売る関係上仕方のないことなのかもしれません。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
※今週の『Fate/Grand Order-絶対魔獣戦線バビロニア-』はお休みだったため感想はありません。
ゾイドワイルド ZERO
第20話「リジェネレーションキューブの村」
デスレックスの話の後にファングタイガーを出すとか前作視聴者のトラウマを刺激しようとしてるの?と感じた今回。ベーコンの相棒としてのカッコいいファングタイガーが好きな身としては既に小物感が拭えなくなってきているアルドリッジに乗られるのはちょっと複雑な気分ですが、渋いカラーリングかつバイザーを付けているタイガーもそれはそれとしてカッコいいのでひとまず良しとします。またかのデスレックスの突然変異種、しかもゾイドファンなら興奮せずにはいられない「荷電粒子砲」の存在が明かされてかなりワクワクしてきました。ぶっちゃけジェノスピノとは何だったのか
主人公側のパートではボーマン博士が残してくれたメッセージからサリーのペンダントが重要なアイテムであることが確定しましたが、肝心なことは何も教えてくれないのがちょっとモヤモヤしました。博士は何故サリーと行動を共にせずに単独で動いているのか疑問は深まるばかりです。
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
第9話「私しかいない世界」
魔法少女になる際の願いで自らの存在を透明にした少女「二葉さな(ふたば・さな)」と「ひとりぼっちの最果て」で彼女と共に過ごすAIの「アイ」。前回登場したウワサは全部繋がっていてウワサそのものが自身を消してほしいと助けを求めてくるというのは正直意外でした。さなに名前と心を教えてもらったアイが閉じこもってしまった彼女の心を解放しようと奮闘するのはこの手の人間と機械の友情においてお約束とも言える展開で、さなの手で安らかに眠るアイのシーンはベタながらちょっとホロリときました。家庭環境からくるさなの複雑な心境が今後どう成長していくのかも気になります。(でも結局さなとアイだけで完結したみたいなところがあって今回いろはが来た意味があまりないように感じられるのがちょっと残念でした)
また新たにマギウスの翼側から登場した魔法少女「アリナ・グレイ」はルー語のような喋り方に加えてどこか狂っているかのような態度ゆえにインパクトが半端ないです。溢れ出る強敵のオーラやいろはたちへの容赦のない攻撃といい、敵キャラとしてかなり印象に残りました。
理系が恋に落ちたので証明してみた
第8話「理系が恋に落ちたので好きの証拠を集めてみた」
ドラゴンボールの気のようなエフェクトで表現されるオキシトシンの分泌シーンにはワロタ。イメージ映像とはいえ絵面の破壊力が高すぎて笑うなというほうが無理です。
優秀な先輩と同期に囲まれて自分の平凡さに落ち込む虎輔に池田教授が彼の好きなゲームやサッカーから研究材料を見つける方法を教えるのはすごく納得しました。せっかくの大学生なんだから自分の好きなものを追求していけばいいんですよねぇ。
さらに今回は研究所の卒業生である「山本亜梨華(やまもと・ありか)」が登場しましたが、売れない漫画家故に常に作品のネタに飢えていて雪村たちをネタにしようとしてくる様子にこの研究所は奏ちゃん以外変人しかいないんだな・・・・・・と再認識しました。
僕個人としてはホビーアニメの事情を考えるとそこまで目くじらを立てるほどのことではない、と考えつつもいざやられると一言言いたくなってしまいます。ともかく、もう少し寛容な心で作品を視聴していきたいと思っています。作品はどうせなら楽しく見たいですものね。
ではまた、次の機会に。