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仮面ライダーゼロワン 第27話「ボクは命を諦めない」感想

爆炎の中の戦い

或人が社員を労う良い社長になりつつある中1000%はさぁ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • それぞれが出来ること

 前回発生した火災に取り残された副社長たちを救うため、119之助と穂村隊長の2人で建物の中に突入することになった今回のゼロワン。強すぎる炎の勢いと瓦礫の山から人命を救い出すために、119之助が自らを犠牲にして瓦礫を押さえつけている間に穂村隊長が不破たちと共に副社長たちを救出する場面がありましたが、これが今回のエピソードで最も良いシーンだったと考えています。ヒューマギアは機械の体を持つが故に力仕事に優れ、危険な現場でも活動出来ることから災害救助にもってこいの人材なんですが、今回の現場では119之助だけでは瓦礫を持ち上げるのが精一杯で、人命を救うまでには至りませんでした。しかしそこで人間の穂村隊長が救出したため、彼のその身をはった行動は決して無駄ではなかったのがわかります。

 この展開の何が良かったのかと言うと、ヒューマギアと人間がお互いの出来ることを協力しあって最上の結果を導き出せたことを示してくれたからなんですよね。以前19話の感想で「ヒューマギアによって人間の地位が脅かされる可能性」について書きましたが、今回の救助シーンはその危惧に対して「それぞれの欠点と補う合うように協力しあう」という答えを見せてくれました。

 

metared19.hatenablog.com

 

 前述の通り、119之助のような災害救助用のヒューマギアは危険な現場でこそ真価を発揮するものの、前回見せたように人命のトリアージに関してはまだまだ不安定と言わざるを得ません。しかしそこで穂村隊長のような「命の判断が出来る人間」がいることで119之助の力が意味を為すことになります。互いの長所と短所を補い合うかのように行動すれば、素晴らしい結果を生み出すことが出来ることを今回この2人は示してくれました。ヒューマギアの台頭が人間の仕事を奪いかねない危険性が払われたとは言えないものの、人間とヒューマギアが共に生きていく上で重要なライン引きをしてくれたことは間違いないと思います。

 

 

  • 悪意の聖帝VS紅蓮の機械戦士

 119之助の命がけの行動のおかげで副社長たちを無事に助けることが出来たものの、「彼らを救出したのは穂村隊長なので今回はZAIAの勝ち」を主張してくる垓には本当に呆れかえりました。前回人命がかかった局面で勝負のことを言い出した時もそうでしたが、周りがそれどころじゃない状況で空気を読まずにこんなことを言い出す垓を見ていると「忙しくて構ってもらえない中おもちゃを買ってほしくて騒ぐ子ども」を連想してしまいます。しかも垓以外誰も勝負のことなど念頭に入れていないので余計彼の行為が滑稽に思えました。しかも前回火災を引き起こした謎のレイダーの正体がZAIAの社員だとわかり、その証拠であるザイアスペックを持ってきた不破をボコボコにして証拠を奪いもみ消した時には或人のように「これが一企業の社長がやることかよ・・・・・・」とドン引きしましたね。(しかし悲しいかな、ライダー世界の社長や会長は結構やりたい放題だったりする)

 そんな垓から滅のスコーピオンのキーを取り返すためか迅が突如として参戦。炎の中での戦闘になりましたが、迅がサウザーを圧倒するのかと思いきや意外にも互角の戦いを繰り広げていて非常に驚きました。メタルクラスタホッパーとの戦いでは負けてしまったものの、サウザーのスペック自体は決して低いわけではないということでしょうか。キャラクターとしての株はかなり下がってしまっている垓ですが、その戦闘力はまだまだ上位だと考えると今後も強敵として立ちふさがる可能性が高そうです。スコーピオンのキーも取り返し第3勢力として本格的に始動しそうな迅といい、敵が多いこの現状が今後どうなるか見ものですね。

 

 

 今回は我が身を犠牲にしてでも命を諦めなかった119之助と、そんな彼を高く評価した穂村隊長が非常にカッコよかったのですが、一方で自分の使命を果たした119之助を抱えてくれた或人のカッコよさも印象に残りました。垓が周りを省みずにやりたい放題している中だからこそ、社員を労い彼らを尊んでくれる或人の「社長としての成長」が際立っているように感じましたね。それはそれとして終盤はお前も変身して戦えよとは思いましたが

 

 さて次回はいよいよお仕事勝負も最後の5番目に突入。しかしその勝負内容が「選挙対決」であることに正直どうなんだ?と思っています。しかも飛電側は何故かラッパーのヒューマギアを連れてくるらしいので余計に困惑してしまいます。どうなる最後の勝負!?

 

 

 ではまた、次の機会に。