新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2020年春アニメ&特撮簡易感想 その9

 

ONE PIECE 96 (ジャンプコミックス)

ONE PIECE 96 (ジャンプコミックス)

 

 

 ここ近年よく見られるようになった「漫画の期間限定無料公開」。インターネットが普及した現代だからこそ可能なこのマーケティングが実に戦略的だと最近感じるようになってきています。一部のみを無料で公開することでそれにのめり込んだ人は公開されていない続きが気になってそのまま続きを購入するかもしれません。長期連載している作品ともなると敷居が高いと敬遠している人も多いでしょうし、そういった人たちに手軽に読んでもらう機会を設けるのは作品の知名度を上げる点においてもかなり効果的に思えます。現に明日まで無料公開予定の『ONE PIECE』を読んだ身としては余計にそう感じます。

 

[第1話]ONE PIECE - 尾田栄一郎 | 少年ジャンプ+

 

 61巻(最初は60巻だったのに1巻分増えてる・・・・・・)分も無料で読めるので一気に読み進めてしまい、気が付いたら続きが気になって読みたくなってしまう衝動に駆られてしまってます。公開分の範囲がちょうど2年後に一味が再集結し、冒険を再開するところで切れているので非常に引きが良いのも上手いです。しかしワンピースはそれ以降の単行本も30巻以上も出ているので1度手を出すと引き返せなくなりそうと考えると中々手が出せません。無料で読ませてもらっておいてなんですが、結構恐ろしい戦術だと感じてしまいますね・・・・・・

 

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

GARO -VERSUS ROAD-

第5話「BUG」

 ゲーム再開の前に参加者たちの日常が描かれた前半。貴音は前回の時点で見え隠れしていた本性に加え殺人の前科というとんでもない経歴を持っていたことが明らかになった時は少しビビりましたし、蓮も割りばしで人を殺傷出来る姿を見せてきてかなり恐ろしかったです。翔李は現時点では陰我を作り出していないとのことですが、世那に対してゲームをやめさせるように誘導してくる辺り理性のタガが外れかかっているようにも思えます。

 後半始まった3回戦は一気に8人に絞るのはわかるのですが、狭いホールに18人全員を押し込んで戦わせるのは窮屈すぎて絵面的にもゴチャゴチャしそうだな・・・・・・と感じました。ただ武器は牙狼剣らしいものを持つ参加者が何人かいるので次回は剣戟アクションが見られそうで楽しみです。

 

 

ゾイドワイルド ZERO

第29話「暗黒の破壊要塞、覚醒!」

 前半のジェノスピノVSオメガレックスの対決は怪獣大決戦とも言うべき迫力で非常に見ごたえがありました。荷電粒子砲を連発してゴリ押ししてくるオメガレックスに対して、ギレルの駆るジェノスピノは炎を目くらましにして一気に近づくなどテクニカルな戦術を見せてくれて流石と唸りました。また仕留めきれなかったレックスを倒すために味方陣営がそれぞれ自分に出来ることに尽くす様子が丁寧に描かれていて各キャラクターに非常に親しみが湧いてきます。

 一方新帝国側で新たにレックスに乗るライダーはやはり若返ったランド博士で驚きよりも納得と感じました。なるべく被害を最小限にとどめようと考えているメルビルがこのままレックスに乗り続けるのも見ていて辛いですし、ランド博士自身が大暴れしてくれれば実に気持ちよく倒せるボスキャラになりえるでしょう。そして結局アルドリッジは乗れずじまいか・・・・・・

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第5話「ルーク、男の戦い」

 まさかカードゲームの販促番組で「ゲームのルールが単純」という意見を持ったキャラクターを出してくるとは思わなかった。対戦相手の新聞部の部長はラッシュデュエルは戦略性がないと批判してくるうえ他の部員と合わせてやたら煽ってくるのでちょっぴりウザかったものの、ルールをしっかりと理解したうえで欠点を指摘してくる点は好感が持てました。(戦略性がないと言いながら自分はエースモンスターサンレンダァッといった戦術を見せきますし)

 今回の主役であるルークは相変わらず自意識過剰でいつもの変な妄想を膨らませる一方で、自分のことよりもラッシュデュエルを貶されたことに怒ったのは見てて嬉しかったですね。追い詰められても諦めない姿もカッコよかったですし、ルークなら勝てると彼に全幅の信頼を寄せる遊我との関係もとても良かったです。

 また以前から薄々感じていましたが、遊我はデュエル自体には公正な一方でそれ以外のことには割と手段を選ばないダーティーな主人公だということが今回わかってきましたね。ゴーハ社の存在をチラつかせて新聞部を遠回しに脅す様子などは小学生とは思えぬ策略家と化していて非常に驚きました。

 

 

ウルトラマンクロニクル ZERO&GEED

第17話「君の名前は朝倉リク」

 ジード総集編第4弾。ジード屈指の神回と名高い11話と12話がまとめられましたが、実に上手く編集してあると思いました。自分がリトルスターを集めるために造られた偽りのヒーローであることを明かされてアイデンティティを覆されたリクが、名付け親の老人と出会いその名の由来を教えてもらって「自分自身」を得る・・・・・・朝倉リクという少年の根本を描いたエピソードとして本当によく出来ていて何度見ても感動します。そうして手に入れた新フォームであるマグニフィセントの神々しさといったらもうたまりません。いつ見ても名エピソードだと思います。また「かわいそうなひと」爆誕のエピソードとしても印象深いですね

 ビヨンド学園パートではセミヤの名前の由来が母が入院した時のベッドの大きさがセミダブルというおかしなものだとわかった時には思わず笑い転げてしまいました。そしてしょうもない由来を明かされても親に恨み言1つも言わず全くグレなかったセミヤは本当に良い子なんだと思いましたね。

 

 

 上記の無料公開の話ですが、最近は漫画に限らずアニメや特撮も公式が期間限定で公開してくれますし、そうやって少しでも作品に興味を持ってもらうのが現代のやり方なんだと改めて思います。僕自身この無料公開で知った作品がいくつかあるので、楽しませてもらったお礼としてそれぞれに何らかの形でお金を落としていきたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。