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世はまさに、大(無料)公開時代(雑記 2020.5.28)

 

ONE PIECE  1 (ジャンプコミックス)

ONE PIECE 1 (ジャンプコミックス)

 

 

 スマホやパソコンが全国に普及し、今や我々の生活になくてはならない存在となったインターネット。そんな多くの人たちにとってネットが身近になった時代だからこそ出てくるようになったのが「期間限定無料公開」です。

 

metared19.hatenablog.com

 

 無料公開についての所感は上の記事の冒頭で書いたので割愛させてもらいますが、様々な出版社が有名な作品を期間限定で読ませてくれるのは今のご時世非常にありがたいな、と感じています。今回はそういった無料公開作品のうち、最近僕自身が読んだ作品について軽く触れたいと思います。

 

 

 

 というわけで以下、作品の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

青の祓魔師(エクソシスト)

 

[第1話]青の祓魔師 リマスター版 - 加藤和恵 | 少年ジャンプ+

 

 まずはジャンプ+で公開中の『青の祓魔師』。今回の公開はある程度内容を区切り、それぞれを1週間ごとに無料で開放していくという特殊な公開方法をしています。アニメ化もされた結構有名な作品ですが、僕はアニメを見たことはあっても原作に触れたことがないので今回原作をこうして読めてよかったと思っています。

 ジャンルはダークファンタジーながら、その実「友情・努力・勝利」が物語の根底にあって非常に読みやすいです。悪魔の王の息子として生まれた主人公が仲間たちとの信頼を勝ち取りながら少しずつ成長していく流れは読んでいて「王道はいいものだ」と感じさせてくれます。主人公の燐(りん)は無鉄砲ながらも許せないことには真っ直ぐと立ち向かっていく姿勢が一貫していて結構気持ちいい主人公ですね。個人的にかなり好みです。

 

 

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

 

「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ【期間限定シリーズ一挙配信】」|TYPE-MOONコミックエース - 無料で漫画が読めるオンラインマガジン

 

 『Fate』シリーズのきっての異端児、『プリズマ☆イリヤ』が全巻無料公開。新作の劇場公開が発表されたこその大盤振る舞いですね。

 さて本作について個人的なイメージを先に言わせてもらいますと「魔法少女ものの皮を被ったFate史上屈指の熱血ストーリー」といったところです。当初は謎に満ちているもののコメディ要素多めの作品でしたが、今や”剪定事象”といったFGOでも大きく触れられている要素が出てきてドンドン物語が大きくなってきています。そんな中主人公のイリヤが「何も諦めない」決断したのが素晴らしいと感じました。”全ては救うことは出来ないからこそ尊い”といった考えがどの作品にも少なからず見られるFate作品において、全てを救うことを選択した彼女にはこれまでのシリーズに対する挑戦が感じられます。完全なハッピーエンドを目指すまさに「正義の味方」の所業を為そうとしているイリヤを見ていると最後まで見守っていたくなりますね。なので早く続きを描いて読ませてくださいひろやま先生

 

 

Fate/Requiem

Fate/Requiem 1 星巡る少年 (TYPE-MOON BOOKS)

Fate/Requiem 1 星巡る少年 (TYPE-MOON BOOKS)

 

 

「Fate/Requiem 1 「星巡る少年」【期間限定無料配信】(ノベル)」|TYPE-MOONコミックエース - 無料で漫画が読めるオンラインマガジン

 

 小説ですが同じく『Fate』シリーズからこの『Requiem』についても触れたいと思います。こちらは現在FGOでコラボイベントが開催中だからこその無料公開ですね。

 誰もが聖杯1つとサーヴァント1騎を従えるというとんでもない世界設定に度肝を抜かれますが、物語の大筋自体は割と堅実な印象を受けました。仄暗い雰囲気を持つ主人公が自身のサーヴァントとなる少年と出会っていく正統派のガール・ミーツボーイといった内容でした。主人公のエリセは自身の仕事に関してストイックながら、妙なところで意固地でそれでいて誰よりも傷つきやすい「多感な女子中学生」な面が全面に押し出されていて読んでいて見守りたくなります。まだ1巻しか出てないのでハッキリとした感想は持てませんが、この先も読んでみたいと思いましたね。

 

 

ONE PIECE

 

ゼブラック|総合電子書店

 

 最後はこのブログでも度々触れている『ONE PIECE(ワンピース)』。ジャンプ+などで今月末まで無料公開する予定だったのですが、「ゼブラック」というサイト限定で6月末にまで公開が延長したことが最近発表されました。当初は3月末までだったはずのに、延びに延びていつの間にか3か月以上も公開されていることに驚きを隠せません。ゴムだけに一体どこまで伸びる気だ

 やはりジャンプで長年連載されているだけあって非常に面白い。特に序盤の「東の海編」の完成度はトップクラスだと、この作品のポテンシャルがひしひしと伝わってきます。登場人物の掘り下げのために毎回回想が挟まってしまうのが玉に瑕ですが、それ自体も一気読みしていると全く気になりません。何だかんだで良い作品だと改めて思いますね。

 

 

 上に貼り付けた記事にも書きましたが、「タイトルは知ってるけど読んだことはない」人気の作品をこうして公開して多くの人に知ってもらうのが現代の読者への戦略だと考えるとかなり面白いですね。今後もその戦略に乗っかって様々な作品に触れつつ、気にいった作品を購入していきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。