新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

デュエル・マスターズ キング 第6話「ポイント5倍でウキウキング!ツルの恩返し大作戦!」感想

デュエルテーブル何キロ持てる?

「賢者の拳は全てを砕く!」って力の賢者さんも言ってたしやはり筋肉は正義

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • ツルーズ・ブート・キャンプの成果

 今回はジョーたちがキング・オブ・デュエマッチに勝ち進むために必要な魂ポイントを勝ち取るためにいつものようにデュエマに勤しんでいたところに、主催者のアバクが「ポイント5倍デー」を発表したことで街の様子が一変するという事態に陥るところから始まりました。この大会の参加者が普段どれくらいの頻度でデュエマをしているかは不明ですが、ポイントが一気に貯められるとなった瞬間アリの如くデュエルテーブルに群がる姿を見ていると我々人間が「ポイント○○倍」とか「今なら何割引き」といったお得な情報にどれだけ弱いかがよくわかりますね。この心理を的確に突いてくるアバクの商才戦略には頭が下がるばかりです。

 

 それはともかくポイントを一気に手に入れるチャンスを前に舞い上がってキャップと連戦デュエマを繰り広げたジョーですが、結果は惨敗。ポイントを一気に失ってしまった中、≪ルーマン将軍≫という新たなジョーカーズを生み出し、彼をピンチに陥らせた後に助け、お礼としてポイントをもらうというわけのわからない作戦に出たので見ていて頭に「?」が浮かびました。ただ自分たちが起こしたピンチから救うというマッチポンプぶりから実にセコい作戦だということだけは伝わってきます。

 しかしそういった作戦が上手くいかないのはコロコロ作品の大先輩たる『ドラえもん』の時代からのお約束。それどころかジョーが筋骨隆々のマッチョになるという別の成果をあげた時には思わず爆笑してしまいました。ジョーは3年前の25話でも一度マッチョになっていましたが、顔まで厳つくなったあの時とは異なり今回は顔はいつもの可愛いデザインのままボディだけムキムキとシュールな光景になってしまっているので破壊力が段違いです。しかもこの筋肉を駆使して群がるおばさんたちを薙ぎ払い、デュエルテーブルを確保するなど筋肉を得たことが実際に役に立っているという落としどころには余計に笑いが止まりません。。デュエマは定期的に筋肉を推してくるカードゲームですが、その筋肉が実際に役に立つ場面を描写するというのはある意味新鮮で楽しめましたね。(デュエマを始めた際に元に戻ってしまったのは残念でしたが)

 

 

  • 筋肉モリモリマッチョマンのジョーカーズ

ルーマン将軍 火文明 (7)
クリーチャー:ジョーカーズ/チーム切札
パワー5000
▪️S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
▪️<キリフダッシュ>[火(3)](自分のクリーチャーの攻撃の終わりに、そのクリーチャーがその攻撃中にシールドをブレイクしていれば、このクリーチャーを[火(3)]支払って召喚してもよい)
▪️このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。

 今回ジョーが生み出した新たなジョーカーズ。劇中で描写されたように「鶴の恩返し」がモチーフなのですがそこからこのようなマッチョなデザインが生まれたことにジョーカーズのデザインの妙を感じます。

 能力はS・トリガーとキリフダッシュの他に、cipで相手クリーチャーと効果バトルが出来るというもの。トリガーでシールドから出てきて相手の追撃を阻止するだけでなく、手札に来てしまった場合でもキリフダッシュによって場に出ることで相手の邪魔なクリーチャーの除去にも使えるなど中々に器用なカードです。

 効果バトルを持ったトリガークリーチャーと言うことで大半の人は≪熱血龍 バトクロス・バトル≫を思い浮かべているかもしれませんが、個人的には同じジョーカーズである≪キンチョーラー≫や≪救世主ウマシカ≫と比べたいところです。3枚ともコスト7のトリガー持ちという共通点を持ちますが、キンチョーラ―はスーパー・S・トリガーによってパワーを格段に上げることが出来、ウマシカはJ・O・E3によって呪文感覚で使えるといった特徴があります。他にも2枚とも自身以外の味方クリーチャーをバトルの対象に選べるというツルーマンにはない利点があるのは大きなポイントです。

 ここまで書くとツルーマンの方が一歩劣るように感じますが、こちらにはキリフダッシュによる奇襲性と、J・O・Eによる自壊もないので次のターンに打点として残せる点で優れています。また何気に他2枚よりもパワーが1000高いといった差別点もあります。とはいえこれらのカードはどれも一長一短なので、どれを何枚入れるのかをデッキとよく相談するべきでしょう。

 

 

  • 模範となるべき謙虚な猛虎

ロールモデルタイガー 水/自然文明 (9)
クリーチャー:トリックス/チームウェイブ
パワー14000
▪️<バズレンダ>[無色(3)](このクリーチャーのコストを支払う時、追加で[無色(3)]を好きな回数支払ってもよい。このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのBR能力を1回と、追加で[無色(3)]支払った回数、使う)
▪️BR-カードを1枚引き、その後、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。
▪️マッハファイター
▪️T・ブレイカ
▪️相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。

 キャップが今回のジョーとのデュエマで繰り出してきた切り札。俊敏そうな虎の姿をしていますが、それに反してコスト9、パワー14000と重量級の大型クリーチャーです。

 T・ブレイカー、マッハファイターに加えチームウェイブ特有のバズレンダも当然持っており、その能力は”1枚ドロー+マナゾーンのクリーチャー踏み倒し”というシンプルながら強力なもの。cipを1回使うだけでもかなりのアドバンテージを得られるうえに、バズレンダでさらに追加出来るので様々なコンボに使えます。色々なコンボが考えつきますが、個人的には進化クリーチャーも出せる点が魅力的です。最初に進化元となるクリーチャーを出してから進化クリーチャーを重ねて出すようなロマンコンボも可能なので夢が広がります。他にも2枚目のタイガーを出してさらに踏み倒すのもありでしょう。このクリーチャーのコストやバズレンダのコストも含めるとかなりの数のマナが必要になってきますが、マナ加速が得意なチームウェイブのカードと組み合わせるならあまり問題はないでしょう。*1

 また相手クリーチャーの攻撃をこのクリーチャーへと誘導させる能力まで備えており守りも万全。プレイヤーへの攻撃を防ぐだけでなく、攻撃されては困る自軍のクリーチャーを守護する際にも役に立つ能力です。組み合わせられるカードはいくつか思いつきますが、特に≪水上第九院 シャコガイ≫は上記の踏み倒しの範囲に入っている点も含めるとかなりの高相性です。タイガーが踏み倒して出したシャコガイルを攻撃誘導で守れば容易にエクストラウィンまで持っていけるでしょう。

 ちなみにここまでの能力をまとめると≪ドンジャングルS7≫と非常に似通ったカードだということがわかるかと思います。しかしあちらの踏み倒し範囲がパワー7000と狭いこと、あちらがジョーカーズの種族を持っているが故にジョーカーズサポートを受けられることなど、案外使い勝手が異なってくるかもしれません。どちらにせよドンジャングルと同じように、様々なタイプのデッキにお呼びがかかるポテンシャルを秘めたカードと言えます。

 

 

 とまぁ今回はいつものデュエマとでも言うべきギャグ回で相変わらず楽しめました。こういった日常回は気軽に見れるので本当にいいものです。

 

 一方今回のラストでは、アバクや大長老に勝つためにデッキの強化を考えるボルツが描かれるなど彼の新切り札へのフラグが露骨に立っていました。ボルツは「シリーズの序盤に新キャラに敗北→新たな切り札を得てパワーアップする」という流れを毎年繰り返してきたので今年もそうなんだろうなとつい思ってしまいます。しかし次回予告を見る限りだと火文明から人間界に落ちてきた謎の卵がカギになるという今までとは異なった話が展開される模様。今年のボルツはどうやって新たな相棒を獲得するのかワクワクしてきますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:ただしバズレンダ能力は同時ではなく1回ごとにマナの枚数をチェックしてから行うのでマナの数と踏み倒す順番には注意が必要です。