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2020年春アニメ簡易感想 その20

 

ごくせん 2002 DVD-BOX

ごくせん 2002 DVD-BOX

  • 発売日: 2010/01/20
  • メディア: DVD
 

 

 現在仲間由紀恵主演のドラマ『ごくせん』が特別版として再放送中。当時僕は家族が視聴している横でチラリと見ていただけだったのですが、いい機会にきちんと見てみると結構楽しめました。「熱血教師が不良生徒たちのために戦い、彼らと絆を深めていく」という学園ドラマでは比較的オーソドックスな内容を丁寧にやっているのでかなり見やすかったです。仲間由紀恵や嵐の松本潤といった主演メンバーの当時の若々しさに感動しつつ、今後も見ていきたいですね。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

アルテ

第10話「カタリーナの晩餐」

 カタリーナの過去とそこから来る貴族の生まれに対する反発が判明し、彼女のために何が出来るのかを模索する回でしたが、「自身の生まれを受け入れる」という答えには目から鱗でした。アルテのように家を出るという選択肢もあるけれど、何を為すにも自分の貴族という生まれと向き合うべきだということを示してくれたのはとても腑に落ちましたね。中途半端に両親を欺き続けるカタリーナに乳母の子どものジモが「生まれは変えられないし苦しいこともたくさんあるけれど、それでも前に進むしかない」と彼女に諭すシーンも非常に良かったです。

 他にもカタリーナを想うアルテの行動にも胸を打たれました。カタリーナの両親にそれぞれ直に抗議するアルテを見て相変わらず若いなぁと苦笑してしまったものの、絵を描くことに猛反対していたアルテの母親も彼女なりに「娘の幸せを願っていた」のだと、親の愛情に気付いたからこその行動だと考えるとウルッときてしまいますね・・・・・・

 

 

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

第9話「そして石上優は目を閉じた②」「かぐや様は触りたい」「かぐや様は断らない」

 序盤ミコの想像力豊かな生徒会イメージが炸裂した回でもうお腹一杯になりました。彼女のイメージの中の藤原書記が誰だお前レベルは序の口、ちょっとした勘違いからドンドン間違った妄想を膨らませていってそれが真実だと決めつけて暴走してしまう様は伊井野ミコという女子の危うさがわかりやすく描写されていました。イメージ映像が画質といいBGMといいひと昔前のドラマみたいだったり、突然ピーナッツ風のデフォルメ*1が入るなど演出面もキレッキレで面白いです。

 中盤はぬるぬる作画と格ゲー風演出によって描かれたかぐやのルーティーン回。原作では今後も何度か使われることになるルーティーン獲得までの軌跡を改めて見ると実にシュールです。右手が塞がるだけで使えなくなるのはスポーツ選手ならともかく、日常生活で活用するには致命的な弱点だなぁとちょっと思ってしまいます。

 そして終盤は「石上、応援団入るってよ」。憧れの先輩とのなれ初め(?)をさらりと描きつつかぐやに制服を貸すシーンをキッチリやってくれたのは良かったです。後輩に対しては少しイタズラ好きな姉のようになるかぐやとそれに振り回される石上はやはりいいものです。個人的に恋愛以外での男女の関係というものがすごい好きでこの2人の関係は本当に面白いと改めて感じましたね。

 

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・・

第10話「破滅の時が訪れてしまった・・・前編」

 とうとう破滅フラグが立ったかと思いきやそれすら生温いレベルの全滅フラグだったとは、このリハクをもってしても(ryこれまで「優しい好青年」以上のイメージしかなかった会長がゲームの隠しルートの攻略対象、しかも下手をすると登場人物が全員死ぬという最悪のバッドエンドを引き起こしてしまう地雷キャラだと判明して終盤驚きっぱなしでした。創作において非の打ちどころがない人物に限って何か裏があるのはよくあることなんですが、カタリナに対して悪意をむき出しにするシーンは声優の演技も相まってかなり衝撃を受けましたね。そんな彼にも手を差し伸べるカタリナは本当に良いお人よしです。

 また冒頭のモブ令嬢たちによるカタリナへの告発シーンはカタリナを庇ってくれるジオルドたちの彼女への想いの深さが感じられた一方で、「カタリナにこんな悪だくみを考えつくほどの頭はない」と彼女のおバカさ加減に対する全幅の信頼を見せつけてきた時には笑いが止まりませんでした。上記のシーン含め、カタリナが積み重ねてきた絆がここにきて試されるかのような展開になってきて今後が楽しみです。

 

 

ポケットモンスター

第23話「大パニック!サクラギパーク!」

 約1か月ぶりのアニポケ感想。サトシやゴウがこれまで捕まえてきたポケモンたちの生活がたっぷりと描かれており、それぞれ自分に合ったグループに入ったり単独で行動したり、はたまた大小様々な諍いを起こしたりと生き物が複数暮らしているのならそこが小さなパークの中でも社会が生まれる様子がよく表現されていたと思います。不足するエサの取り合いから喧嘩を発展してしまうものの、進化直前のマユルドのために一致団結するポケモンたちの姿にはほっこりしました。

 ただエサが無くなった原因がホシガリスだと判明した際に出した解決法が「ホシガリスが隠して貯めてしまう分のエサも用意する」だったのはちょっと首を傾げてしまいました。そのポケモンの習性故仕方ないのですが、あまりエサを貯めないようにしつけるべきなのではないか、とつい考えてしまいます。

 

 

 そういえばごくせんといえば終盤ヤンクミが自分の生徒たちに危害を加えた不良共をボコボコにするパートが有名ですが、回を重ねるごとにそのパートのヤンクミがドンドン人外染みていくことを思い出して笑ってしまいました。特に”あるエピソード”に関してはあの『空想科学読本』に取り上げられたこともあってやたら印象に残っています。そういったギャグみたいな点も含めて面白い作品だと思いますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:要するに『スヌーピー』のこと