新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

気まぐれ漫画簡易感想 その3(少女漫画編)

 

ちはやふる(1) (BE・LOVEコミックス)

ちはやふる(1) (BE・LOVEコミックス)

 

 

 近年は男性も少女漫画を読むこともあまり不思議ではなくなってきました(たぶん)。これはジェンダーの考えが多様化してきたからこそ、男性向けとか女性向けといったジャンル分けに囚われない評価がされるようになってきたのではないかと密かに考えています。面白い作品に読む側の性別は関係ないといったところですかね。

 かくいう僕は昔から面白そうと思った作品はなんであれとりあえず手に取るタチで、気が付けば少女漫画も結構買っている状況になっています。ということで今回は最近読んだ少女漫画の感想をざっくり書いていきたいと思います。

 

 

 

 というわけで以下、漫画の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ちはやふる 第44巻

ちはやふる(44) (BE・LOVEコミックス)

ちはやふる(44) (BE・LOVEコミックス)

 

 以前から買っている『ちはやふる』ですが、いつの間にか40巻突破していました。クイーン戦と名人戦が始まってから余計に時間の流れが早くなっているように思えます。

 一歩一歩確実に成長を続けた結果ついに詩暢と同じ土俵に立てた千早。幼い頃から磨き上げてきた「攻めかるた」に加え、かるた部の仲間との日々や先生たちの教えが着実に彼女の力になってきているのがわかります。自分とかるたの世界に籠り外へ踏み出すことを躊躇い続けている詩暢と他人の世界にズケズケと入り込んでくる千早はわかりやすいほど対照的に描かれており、それぞれを「紫式部」と「清少納言」の関係に置き換えて魅せる心情描写もまた見事と思いました。

 それでも一歩及ばず2度続けて詩暢に敗退してしまうラストは驚きました。やはりクイーンの壁は厚いということですね。第2試合も終わっていよいよ後がなくなってきた千早がこの先どうやって詩暢に立ち向かっていくのか非常に気になるところです。

 

 

暁のヨナ 第32巻

暁のヨナ 32 (花とゆめコミックス)

暁のヨナ 32 (花とゆめコミックス)

 

 『ちはやふる』と同じく長いこと読み続けている『暁のヨナ』もいつの間にか巻数がすごいことになってきました。

 高華国と同盟を結ぶことになったヨナとハクたちが中々会えない状況が続く中、スウォンが不治の病に侵されていたことが終盤明らかになった時には驚きました。しかしこれまでの隣国との交渉や戦をハイペースで進めていた理由もわかり納得です。そしてこれまで飄々とした態度で本心があまり見えなかったスウォンの心情が少しずつ見えてくると同時に彼とハクとヨナの3人の愛憎入れ混じる感情にさらに切なさが追加されてかなり見ているのが辛くなってしまいます。この3人の複雑な関係の行方や如何に。

 さらに高華国の歴史やイル国王殺害の真意など作中最大の謎に触れてきたことでこの作品もいよいよ終盤に突入しているのだと実感してきました。個人的にイル国王は何故領土を狭めてでも戦を回避しようとしたのか、また何故ヨナとスウォンの付き合いに反対したのか、この辺りの謎がずっと引っかかっているのでどんな真実が明らかになっていくのか楽しみでもあります。

 

 

東京ミュウミュウ オーレ! 第1巻

 幼い頃アニメで見ていた『東京ミュウミュウ』が男になって帰ってくるというまさかまさかの復活に仰天して思わず衝動的に買ってしまいました。設定もほとんどが当時のままの辺り、本当に男にしただけといった感じですが、ミュウミュウ」や「キメラアニマ」といった懐かしいワードからついあの頃を思い出してしまいます。

 主人公の「あんず」は絶滅危惧種(レッド・データ・アニマルズ)大好きという変人な部分を持つ一方、誰に対しても臆さず話しかけることが出来るというコミュ力の塊のような女子なのが実にオーソドックス。ミュウミュウに変身する男子たちも見事に変人揃いで読んでいて結構面白いです。その中でも表紙に描かれている「葵」は強制的に戦う羽目になったことに度々抗議するもいざ戦う時はノリノリになって、最後に我に返って赤面するというお約束の流れを担っていて個人的に本作お気に入りのキャラになりつつあります。

 さて1巻の時点で既に仲間も4人目まで集結し、ラストに敵の幹部まで登場したりと展開がかなり早いのが気になりました。このスピーディーさから案外5巻以内で終わりそうな予感がしますね。

 

 

 少女漫画を読むことに抵抗を感じる男性も未だに多いかと思いますが、先程も書いたように面白い作品に性別は関係ないので気になった作品があるのなら是非一度手に取ってほしいと思う今日この頃です。まぁ女性が密集している時の少女漫画コーナーに行くのは2重の意味で勇気がいるかと思われますが、そこは頑張りましょう(別に通販とか電子書籍で済ませるのもありですし)

 

 

 ではまた、次の機会に。