キミの力を見たいから
色々内容てんこ盛りだったのにそれらの印象を押しのけるのジャグジャグのインパクトよ
- 意外なものの意外な力
前回セブンガーの成果を認めてくれた事務次長のおかげで確保出来た予算でようやく完成した二号ロボ「特空機2号 ウインダム」。今回はセブンガー以上のスペックを誇るもののエネルギー充電に問題があり中々起動しないウインダムを科学担当のユカがどうにかして動かそうと奮闘するシーンから始まりました。
今回自分の設計リクエストが上に通らず、その結果なのかウインダムが動かないことにやきもきするユカが整備班のリーダーである「イナバ コジロー」、略してバコさんとのやり取りを経て「意外なものを別の何かに使って役立てる」という考えを得る話を丁寧にやってくれました。特に怪獣の表皮などをコレクションとして基地の冷蔵庫に保管する趣味を持つユカが2話で登場したネロンガの器官で充電問題を解決する流れは自然で視聴する中ですんなりと理解出来ました。思い通りにならないことにふてくされることをやめ、自分が今何が出来るのかを考え実行する力を得たユカの成長はどこか娘の成長を見ているかのような達成感を覚えます。
そうしてついに起動したウインダムの描写がまた素晴らしかったです。体の各部からジェット噴射して機敏に動き回り、ミサイルを発射したり両手を回転させたりして攻撃するなど本作においてロボット怪獣である設定*1を存分に活かした戦い方を見せてくれて非常に見応えがありました。今回もヨウコ先輩の操縦テクニックのおかげでナイスなアシスト役として活躍してくれたのも良かったです。
また充電が完了しないウインダムに「どうしたらお腹一杯になるのかな」と話しかけるユカをはじめ、STORAGEのメンバーがウインダムを家族として接してくれるシーンが嬉しかったです。ロボットをただの備品ではなく1人の仲間として扱ってくれる人物には素直に好感が持てますね。
- 怪獣王（？）の力を得た地底怪獣
今回登場した怪獣は「地底怪獣 テレスドン」。初代『ウルトラマン』に登場してから何かとちょくちょく出演する、のっぺりとした平たい顔が愛らしい怪獣です。今回は地底で眠っていたところを地下開発の影響で目覚めて大暴れするスタンダードな怪獣像を披露してくれた一方で、ドリルのように全身を回転させてゼットに突撃するといった新技を披露するといった活躍を見せてくれてこの時点で大興奮でした。
と思ったら1話で「カブラギ シンヤ」に憑りついた寄生生物「セレブロ」によって更なる強化がされるという超展開。かの怪獣王ゴジ･･････ではなく「エリ巻怪獣 ジラース」の力が宿った怪獣メダルを吸収して「強化地底怪獣 エリマキテレスドン」に進化した時は驚愕と興奮の嵐に包まれました。テレスドンにエリ巻が生えてゼットたちを苦しめるほどにパワーアップしたことにももちろん驚きましたが、何より初代に登場して以降映像作品での再登場が全くなかったジラース*2をこうした形で登場させるアイデアに脱帽してしまいました。何かと既存の怪獣の面白い活用を見せてくれるニュージェネレーションですが、本作は歴代作品の中でも特にそういったリスペクトが上手いと感じましたね。
今回はSTORAGEの戦力が充実し、その一方でセレブロが動き始めるなど物語全体に新たな動きが見られた回でした。中でもこれまでどこか怪しいそぶりを見せてきたヘビクラ隊長がラストに怪しい笑みを浮かべるという、あの魔人を彷彿とさせる様子を見せた時には「もしかして隊長はマジでジャグラーなのか？」と思わずにはいられませんでしたね。それはそれで面白そうではあるんですが、「”ヘビクラ隊長”というキャラクターそのもの」を気に入っている身としてはあくまで隊長は隊長として扱ってほしいと言いますか････････････
とか思っていたら予告にジャグラス ジャグラーが出てきたんですが！？隊長＝ジャグラーの疑惑がここにきて一気に高まってきたことに困惑を隠せません。でも同一人物に見せかけて実は赤の他人の可能性もまだ残っているので、個人的にはそちらのほうを信じたいですね。
それにしても今回もまた濃い内容だったうえ予告にゼットの新武器とかペギラの登場とか見どころがたくさんあったのにジャグラーを見た瞬間それら全てが吹っ飛んでしまった気分です。やはりジャグジャグってヤベェ奴だな･･････！
ではまた、次の機会に。
