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デュエル・マスターズ キング 第15話「実力はキング級!?ももちゃんのドキドキデュエマデビュー!?」感想

私にもデュエマ、始められるかな?

子どもに「接待」と「忖度」を教えてくれるカードゲームとは一体

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 懐かしき日々を思い起こす

 前回ジョーたちによって無事救出されたももちゃん。自然文明の女王様曰くしばらく人間の世界に残ってもいいということでしばらくいたものの、自然文明に帰らなくてはならない時が来た(早くね!?)ので、最後にやりたいこととして「デュエマデビュー」に挑戦することになりました。個人的に以前からももちゃんがデュエマをする瞬間を心待ちにしていて、ジョー編2年目でスポットが当たったことからデュエマをするのを期待していたものの結局しなかったことに少しがっかりしていたので今回その念願が叶って非常に嬉しいです。デッキも持っていないしルールも知らないなど完全に初心者ですがやる気だけは十分なのが微笑ましいですね。

 またガイアハザードのレクチャーを終えたももちゃんがついにジョーとのデュエマに臨むシーンも微笑ましい展開の連続でした。ミノマルのアドバイス付きで順調に進行するものの、使い終わった呪文を墓地に置くのを忘れるなど初歩的なミスをする様子は実に初心者らしいプレイングと言えるもので、劇中のボルツたちのように自分がデュエマを始めたばかりのことを思い出させてくれました。他にも事あるごとにこのカードが使えるかどうかをミノマルに確認する姿も彼女の初々しさと向上心を感じられて良かったです。新しく始めた相手への付き合い方と同時にかつてデュエマ初心者だった頃の懐かしい日々を思い起こしてくれた良いエピソードでしたね。

 

 

  • 初心者へのプレイ問題?

 今回他にも印象的だったのがガイアハザードたちによるデュエマのレクチャーですね。「キングマスターカードを持っている人を倒すとポイント10倍キャンペーン」なるもの(この辺りアバクの嫌がらせにしか見えない)で大量モブたちとデュエマをする羽目になったジョーたちに代わりももちゃんに教えることになりましたが、ターンの大まかな流れなどジョー編が始まって以来の丁寧な解説に感心し、ハニーQの歌でリズムよく学ぶシーンはとても面白かったです。しかしそれ以上にももちゃんの初デュエマで慣れない手加減を強要されるカブト鬼には笑ってしまいました。ももちゃんが敗北したショックでデュエマをやめてしまわないよう「接待」と「忖度」を押し付けてくるハニーQとでんでんの姿はじわじわきましたし、ジョーがデュエマをしている際にもそうしてもらうよう頼み込むシーンは中々にシュールでした。

 この辺りの「初心者相手にわざと負ける」ことに関してどうかと感じる人も少なからずいるでしょう。人によっては「対戦相手に失礼なのではないか?」と思われるでしょうし非常にデリケートな問題でもあります。ただ僕個人としては「初めてデュエマをする人に”デュエマの楽しさ”を教えるうえで手加減するのも十分あり」という考えなので今回のももちゃんへのプレイ態度に問題はないと思ってます。それはそれとしてS・トリガーが出たのに出なかったフリをする時の様子などがわざとらしすぎて「こいつら、接待が下手・・・・・・!!」だとは思いましたが。

 

 

  • 世界を凍えさせる妖精の龍

氷結龍(ひょうけつりゅう) ダイヤモンド・クレバス 自然文明 (4)
進化クリーチャー:スノーフェアリー・ドラゴン
パワー3000+
▪️超無限進化・Ω:自分のスノーフェアリーを1体以上、墓地、マナゾーンまたはバトルゾーンから選び、このクリーチャーの下に重ねつつバトルゾーンに出す。
▪️このクリーチャーの下に重ねたカード1枚につき、このクリーチャーのパワーを+3000する。
▪️パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
▪️このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、下に重ねてあったカードをすべて手札に加える。

 デュエマデビューを果たしたももちゃんの切り札。スノーフェアリーがドラゴン化した「スノーフェアリー・ドラゴン」という新種族を引っ提げた進化クリーチャーです。さらにこれまでゼニスしか持っていなかった超無限進化・Ωを何故か有しているなど謎の多いカードでもあります。*1

 コスト4の進化クリーチャーでありながらパワーはたったの3000と本体のスペック自体はかなり貧弱ですが、下に重ねた進化元1枚でパワーが3000アップするので最低でも6000は保証されます。もちろん下に重ねるカードが多ければ多いほどパワーも上がりますし、パワード・ブレイカーも持ち合わせているため同時にブレイク数も増えていきます。進化元であるスノーフェアリーマナブーストと墓地肥やしの両方において優れているので上記の超無限進化・Ωと組み合わせれば多くのカードを元に進化するのはさほど難しくはないでしょう。進化元を7体用意出来ればパワー24000、5枚ブレイクの超大型クリーチャーと化すため、これまで決定力に乏しかった【スノーフェアリー】デッキにおける貴重なフィニッシャーとなりえます。

 さらにもう1つ注目すべき能力として場を離れた際に発動する進化元の手札回収があります。重ねてあったカードが全て手札に戻ってくるのでマナや墓地にいったカードを再利用することも可能な便利な能力です。これだけでも十分強力ですが≪霊騎ラグマール≫などで自身の手で場から離しても使えるので何かしらのループのパーツになりえる可能性を秘めています。

 他にも手軽に多くのカードを重ねられる点から≪無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース≫の進化元にも適していたりと、単なる速攻向きのカードでは終わらないポテンシャルの高さが目立つカードです。今後意外なデッキで活躍するかもしれないので期待しておきたいですね。

 

 

 念願のももちゃんの初デュエマ回は初心者に教えることの難しさ、かつての自分を思い出す懐かしさが存分に描かれていて非常に満足のいく内容でした。あとは今後もデュエマをする展開があれば言うことなしなんですが、自然文明の平和のことを考えるとこのまま人間界に留まるのはさすがにまずいので仕方ないのかもしれません。漫画の方みたいにあっさり解放されてもいいのよ?

 

 さて次回は夏休み回ということで「ポツンとある一軒家」を捜索する模様。「池の水全部抜いてみた」に続いて流行りの番組ネタをどんどん取り入れていく貪欲さは相変わらずです。それだけかと思いきや予告にはあの伝説の赤ちゃんデュエリストジョージ釜本」の姿が!勝舞編を代表するキャラクターの1人のまさかのサプライズ出演に興奮が隠せません。ジョーの時代でも未だに赤ちゃんの姿であることに関して疑問はありますが(まぁきっと「時空を超えてきた」とか「夢オチ」とかでしょう)、あの若本規夫のダンディな演技が見られるかと思うとワクワクが止まりません。次回も非常に楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:エピソードシリーズにおけるスノーフェアリーは他の種族よりも早い段階で無色の力に与しているため、その辺りの背景に関係がありそうです。