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気まぐれ漫画簡易感想 その4

 

 

 かなり久々な気がする漫画感想。結構色んな漫画を読んでいてそれぞれの感想とかを描きたいとは思っているのですが、いかんせんブログに書く機会と時間がない・・・・・・!書くネタがないと嘆いていた5月の頃とはえらい違いです。(漫画の感想に限った話ではないですが)インプットは容易いもののアウトプットは難しいものであることをここにきて実感します。

 とはいえここまで放置するわけにはいかないので今回は最近読んだ漫画の一部の感想を書いていきたいと思います。

 

 

 

 というわけで以下、漫画の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ガンダムビルドダイバーリゼ 第1~2巻

 先月大団円を迎えた『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』の外伝。以前から気になっていて先月から読み進めていたのですがこれがまた興味深かったです。(アニメの最終話にもチラッと出ていて嬉しかったですね)

 87人目のELダイバーとして生まれた「リゼ」がどういうわけかチャンピオンを目指す物語なんですが、当初はリゼの希薄なキャラクターぶりに戸惑いを覚えあまりのめり込めませんでした。何故彼がチャンピオンの座に憧れるのかわからないまま話がトントン拍子で進んでいくのでわけがわからなかったのもあります。(あと彼が二重人格である点も驚きました)

 しかし読み進めていくにつれ、リゼが自分だけの道を見つけるという「自己の確立」を描いているのだと気づいてからは一気に面白く感じられるようになりましたね。当初はヒロトのコアガンダムコピー機体をそのまま使おうとしたりリクと同じ筋道を辿ることでチャンピオンに近づこうとする中、自分は誰でもない「自分自身」であることに気付いて成長していく様子が実に心地よかったです。生きている動物に触れ合うことで自分だけのコアガンダムのドッキング「ガンダムアニマリゼ」を見出す過程は”電子生命体が本物の生物の素晴らしさに感銘を受ける”という視点もあって中々に興味深いです。様々な人に支えられたり競い合ったりしながら一歩ずつ前に向かっていく彼を見ているとどこか親心のようなものが湧いてきます。

 それとは別に本作がリライズ本編のどの時系列に位置するのかが地味に気になっています。2巻で登場したメイの言動からして1期のまだストーリーミッションだと思っている辺り*1であることが何となく理解出来ますが、今後本編とどのようなリンクを果たしていくのか楽しみです。

 余談ですが本作に出てくる改造ガンプラで個人的なお気に入りなのがホマレの駆る「マックナイフグラデーション」。『Gレコ』の機体の中でも特にお気に入りのマックナイフの改造機という時点でもう好感度が高いです。本作はやっぱりガンプラ作品なのでこういった改造機が出てくることを楽しみにしたいですね。

 

 

幸色のワンルーム 第8巻

 「お兄さん」もとい「ハル」の過去がようやく判明。以前から断片的に見られた回想でホームレスの男に育てられていたことなどは何となくわかっていましたが、落ちていた免許証を偽装して得たバイトでアパートを借りられるまでになったお兄さんのハイスペックぶりに驚愕を覚えます。免許証を複数持っていたり逃亡するのに手慣れていた理由がまさかこの過去由来のものだとは流石に予想外です。

 そうして金を稼げるようになっても家を手に入れても満たされることはなかったというのも皮肉です。自分を育ててくれた父親とも言える男とのすれ違いが本当に歯痒く、彼の死を以て完全に心が死んでいく様子は読んでいて非常に辛かったです。

 だからこそ幸と出会うことで自分が何をしたかったのか、どうなりたかったのかに気付いていくシーンには感動しました。本作のテーマであろう「幸せ」というものを突き詰めており、ここまでの2人のやり取りが一気に昇華されたのを実感します。終盤の松葉瀬とのどんちゃん騒ぎなどほっこりするエピソードにも癒されるます。が警察側がこちらの所在を掴み始めてきたラストが挿入され一気に不穏になってきました。いよいよ物語が終わりに向かい始めてきたことがわかりゾクゾクしますね。

 

 

推しの子 第1巻

 『かぐや様は告らせたい』の赤坂アカと『クズの本懐』の横槍メンゴの異色の組み合わせで始まった本作。一言で表すなら”世界よ、これが赤坂アカだ”とも言うべき内容でした。

 かぐや様のラブコメ多めシリアス深めのイメージが深い作者ですが、本来は『ib -インスタントバレット -』のような「エグいほどに救いのない世界観」がウリの人でもあり、本作はまさにそれが全面に出ていました。*2

 何か殺されてしまい気が付いたら推しのアイドル「星野アイ」の子供に生まれ変わっていたというとんでもない設定から始まりましたが序盤は赤坂作品特有のシュールギャグを挟みつつ主人公の「アクア」と「ルビー」がアイとの親子の絆を少しずつ育んでいき、ラストにファンに刺されて死亡する展開には度肝を抜かされました。若干サイコパスみが入っているアイが親としての自覚と愛に目覚め始めた直後にこの容赦のないオチは流石といったところ。

 またチェーンソーマンの最新話を読む度にTwitter上で精神崩壊している人作画担当のメンゴ氏の絵柄も素晴らしいです。女の子のフワッとした可愛さから繰り出されるラストの流血描写は本作の作風と見事にマッチしていたかと思います。個人的に赤ん坊時代のアクアとルビーのずんぐりむっくりしたまさに「赤ちゃん体型」とも言うべき姿が本当に良かったです。次巻から成長した2人の物語になるのでその辺も楽しみにしていたいですね。

 

 

デュエル・マスターズ キング 第1巻

 ジョー編のデュエマもついに新章に突入。これまでとは異なる路線で独自の作品となりつつあるアニメ版の『キング』と異なり、漫画版は”いつものデュエマ”ともいえる作風を続けておりある意味で安心感があります。

 基本的な話の流れは大差ないもののこちらは大分展開がスピーディー。またそれとは別にモモキングが過激な一面を見せた1話が印象的ですね。普段はジョーに忠義を誓ったりモモダチとコントを繰り広げたりと穏やかな一方、鬼に対して異常なまでの敵意と殺意を見せるシーンには驚きました。ジョーですらドン引きするこの苛烈さは「桃太郎」をベースにして生み出されたからか、それとも何か別の理由があるのか気になるところ。

 また漫画のアバクのキャラも面白いです。ジョーに対して残忍そうな雰囲気を放ちながら実際やってることはデュエルを挑んでくることだけなのでやはり単に強い相手と戦いたいだけなのでは?と思ってしまいます。(1話でジョーをメールで呼び出すシーンなど傍から見れば「遊びの誘いをしている」だけですし)とはいえアニメと比べると悪役らしい振る舞いが露骨ではあるうえ、何よりコロコロ最新号で掲載された所業のこともありますし漫画版アバクの今後に目が離せませんね。それと最新話の王国陣営結構仲良くて好きだ・・・・・・

 

 

 とここまでいくつか感想を書きましたが実はこれでも読んでいる作品のほんの一部に過ぎなかったりします。そこから感想を書きたいと思う作品となると結構絞れるんですがそれでも多いです。なるべく色んな作品について語りたい中どんどん新刊が出てきてそれを読んでは感想を積んでいく・・・・・・みたいなことになってしまっています。何とか投稿ペースを早めて少しずつ消化していきたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:恐らくは10話以前のストーリーであることが予想出来ます。

*2:とはいえ『かぐや様』が優しい物語かと言われるとそうでもなく、土台となっている背景も大分エグいです。