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デュエル・マスターズ キング 第22話「戦場のオシオキング現る!その名は復讐のコウキぃ!」感想

復讐するは我にあり?

今回の展開は予想外だった・・・・・・でもこれはこれでアリだな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 信頼と裏切りのパジェント

 今回のデュエマキングはデュエマの特訓中だったジョーとキラの前に現れた新キャラ「コウキ」を軸にしたエピソード。元軍人という異色の経歴を持つ彼はかつて部下に裏切られたという過去から人を信じることに臆病になっている人物・・・・・・・・・・・・かと思いきや優しくしてくれた人にすぐに惚れてはそれが自分だけに向けられたものでないとわかるや否や勝手に裏切れたと思いこむ少々ヤバい性格のキャラでした。厄介ストーカーみたいだ・・・・・・それだけにそんなコウキの面倒くさい性格に対してキラが「裏切りと言う地獄に落ちてもそれでも仲間を信じたい、それがこいつの正義なんだよ」と彼のフォローをするシーンは中々に印象的です。特にキラが他人の正義(考え)に理解を寄せるようになったことに感動を覚えます。

 そんな心温まるエピソードになるかと思ったのも束の間、小林エマ(お前どこにでもいるな!)の一件でキラに対しても裏切られたと思うようになったコウキが謎の槍に貫かれたことにより、性格が豹変する展開に驚きました。裏切った相手に復讐を望むまでに攻撃的になったうえ、かつての仲間の写真が入ったロケットを握りつぶすシーンは中々にショッキングです。キラとのデュエマにおいてはオシオキムーンを駆使することでダイレクトアタックを除いて1度も攻撃せずに相手シールドを全ブレイクするプレイングでかつてない強敵感を出していました。自分からシールドを割っておいてオシオキとはこれ如何に。前半のやり取りから仲良くなれるのではないかと期待していたキラとコウキの関係がこんな形になってしまうのは正直予想外でした。今後の2人がどうなっていくのか非常に気になりますね。

 

 

  • 鬱屈した堕天使は、罪科に塗れた交響曲を奏でる

月と破壊と魔王(サタン)と天使(エンジェル) 光/闇文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド/月光王国
パワー11500
▪️ブロッカー
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を裏向きのまま、それぞれ新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。
▪️自分のターンの終わりに、このクリーチャーは自分のシールドを1つブレイクする。
▪️<オシオキムーン>カードが自分のシールドゾーンを離れた時、このクリーチャーは相手のシールドを1つブレイクしてもよい。

 コウキが繰り出してきたキングマスターカード。種族はエンジェル・コマンド&デーモン・コマンドの2大コマンドに加え、今回初登場となる「月光王国(げっこうおうこく)」の3つ。カード名の「」のみ特殊がフォントが使われているのが特徴的です。全身が砲塔のようなパーツで構成されており(個人的にはパイプオルガンのようにも見えます)、無骨さと無機質なデザインからは初期のエンジェル・コマンドを思わせる不気味さとカッコよさを感じます。

 コスト7でパワー11500のブロッカー、W・ブレイカーとスペックに加え、cipでシールドを2枚追加する能力を持っています。単体で複数のシールドを貼れるクリーチャーはそう多くはないため防御に適しているように見えますが、自分のターンが終わる度に自分のシールドを1枚ブレイクしなければならない強制能力も持っているため防御ではあまり使えません。こちらの能力は最後の固有能力と組み合わせるためのものですね。

 月光王国の固有能力「オシオキムーン」。自分のシールドゾーンからカードが離れる瞬間起動する能力で、十王篇初出のキーワード能力の中でも発動条件が圧倒的に緩いです。ビートダウンを使う相手に自分のシールドをブレイクするのを躊躇わせる心理的戦略に使えるだけでなく、他のカードと組み合わせて自分からシールドを離して発動させるのもアリとかなり柔軟な使い方が可能。「カードが自分のシールドゾーンを離れた時」とあるのでシールドの上に置く裁きの紋章などとも組み合わせられます。裁きの紋章を擁するメタリカはギャラクシールドを持つチーム銀河や≪煌龍 サッヴァーク≫などシールドの扱いに長けており相性は抜群でしょう。*1カードによって発動する能力は異なりますがその使いやすさから極めて強力な能力と言えます。

 そしてこのカードのオシオキムーンは相手のシールドブレイク。つまり1:1交換を仕掛けてくるもので上記の強制能力との組み合わせで毎ターン確実に相手のシールドを削ることが出来ます。もちろん自分のシールドが複数離れればその枚数分相手のシールドもブレイク出来るので≪ヴァリアブル・ポーカー≫などを使えば相手のシールドを一気に吹き飛ばすことも可能です。「シールドをさらに1つブレイクする」とあるようなブレイク追加能力も適用されるのでこれらと組み合わせて1:2交換を仕掛けるのもいいでしょう。

 難点はこのカード自身の微妙な重さと能力の起動スピードの遅さ。前者は≪ヘブンズ・ゲート≫でいくらかカバー出来るものの、後者は高速化している現在の環境の中においては流石に厳しいでしょう。幸い種族がどれも優秀なため上記のカードの他にも様々なデッキとの組み合わせるべきですね。特に【闇エンジェル・コマンド】と【光デーモン・コマンド】は種族が一致するうえそれぞれシールドを能動的に離して戦うデッキのため大きな活躍が見込めます。(さらに光デーモン・コマンドは≪クリスティ・ゲート≫を擁するので特にオススメです)単体ではパッと見地味に感じるものの、他のカードとのコンボで一気に化けると思います。

 

 

 というわけで22話は前半のギャグに反して後半若干シリアス気味な展開に意表を突かれた回でした。前々回、前回と新キャラがジョーたちと仲良くなる展開が続いていたためコウキとも良い関係を築けることを期待していましたが、これはこれで面白い展開でいいですね。これまで楽しい雰囲気を放っていた物語が一気に引き締まってきたように感じますし、何よりコウキを狂わせた張本人であろうアバクが本格的に悪役らしいことをしてきたことに物語が一気に動いてきたことを予感させてくれます。ももちゃんをさらった一件も含めてジョーたちと敵対する理由がどんどん揃ってきたアバクが次に何を仕掛けてくるのか、今後の展開から目が離せません。

 

 それともう1つ、今回を以て現在流れているはやぶささん&WAWAWAさん両名のOPとEDは聞き納め。ジョー編が始まったころから何度も歌ってくれているのでまた新シリーズになったら新曲で会えるだろうとは思うものの、何だかんだで寂しいです。デュエマキング前半を彩っていただきありがとうございました!そして新OP&EDを歌う水樹奈々さん&佐々木李子さん、次回からよろしくお願いします!

 

 そして次回はついにジョーとゼーロJr.が対面!アバクも注目しているJr.の真意は前作の因縁か?それとも別の何かか?次回その一端が明かされるのではないかと思うとワクワクしてきます。調子の悪いボルツを励ますというイベントもあるようなのでその辺りも含めて楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:奇しくも今回敵対することになったキラのカード群と相性がいいことに皮肉めいたものを感じます。