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ウルトラマンZ 第23話「悪夢へのプレリュード」感想

終わりが始まる時

ヨウコ先輩は何回死にかけるんだろうか・・・・・・

BANDAI ウルトラマン ウルトラ怪獣シリーズ 133 ウルトロイドゼロ

BANDAI ウルトラマン ウルトラ怪獣シリーズ 133 ウルトロイドゼロ

  • 発売日: 2020/12/05
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • ハルキの憂鬱、ヨウコの強さ

 STORAGEが解散して間もなく地球防衛軍が怪獣対策の実権を握るようになった今回のZ。警備の仕事に移ったハルキがそれぞれ目に見えて元気がなくなっているのが痛々しいです。(セブンガーに似た雲を見つけて和んでいる姿は微笑ましかったですが)この辺りのシーンから彼にとってSTORAGEが大切な居場所だったことがよくわかります。

 そんなハルキもヨウコ先輩とのやり取りで幾分か元気になっていったので一安心。やはりヨウコ先輩との関係は見ていて気持ちがいいですね。さらにヨウコ先輩が厳しかった父から「自分より強い男としか結婚するなよ」という教えを守っていることが判明し、彼女の強さの一因がその教えにあることが判明。良くも悪くも時代錯誤な教えを愚直に守り続けているヨウコ先輩を見ていると、ハルキが如何にして彼女をその”強さの枷”から解き放つかが鍵になっていきそうだな、と感じました。残り数話の状況で2人の仲がそこまで行くかどうかはわかりませんが、とりあえずは暖かい目で見守っていきたいところです。

 

 

  • 模倣された巨人

 前回からその姿を見せ、今回ついに本格的にお披露目となった新たなロボット「特空機4号 ウルトロイドゼロ」。ウルトラマンゼロをモデルにした対怪獣ロボットであり(何故ゼットではなくゼロの方をモデルにしたのだろうか?)、人造ウルトラマンとも言うべきスペックになっているとのこと。ウルトラマンにいくつもの装甲を着せたようなデザインでウルトラマンを似せて作ったロボットというよりも、ウルトラマンを拘束具で無理矢理操っている」ようなイメージを抱かせます。

 戦闘では「人類の手で人類を守護する」というコンセプトの元腕部から展開されるカッター兵器「マグネリュームブレード」や額から発射される「マグネリュームメーザー」など、多彩な武装が数多く搭載されておりキングジョー ストレイジカスタムを超える攻撃的な機体に仕上がっています。その中でも特筆すべきはやはり「D4レイ」。今回はゴメスをはじめとした怪獣3体をまとめて撃破するなど相変わらずの圧倒的破壊力を発揮しました。しかし問題はやはり使用者への負担の大きさですね。キングジョーで使用した時よりはマシになったものの、今回またもやヨウコ先輩が気絶する結果になってしまい愕然としました。以前からそのとんでもない破壊力が問題視されてきましたが、やはりこの兵器は恐ろしいと感じずにはいられないです。

 あとそれ以上にヨウコ先輩の安否が心配です。というかヨウコ先輩は定期的に死にかけているうえここ最近は死にかけるペースが非常に早いので毎回ハラハラしながら見てしまいます。「死にかけるペース」って中々に狂った文章だな果たして最終回まで彼女は五体満足でいられるのでしょうか・・・・・・?

 

 

 また今回は怪獣がこれでもかと出てきたのが嬉しかったですね。海からはタッコングキングゲスラチビスケ・・・・・・と『タイガ』での活躍が記憶に新しい2体が、さらにはデマーガゴメスパゴスといった怪獣まで出てきて驚きました。(個人的にパゴスは18話でケムール人に消された個体と同じかどうか気になるところ)多くの怪獣たちが所狭しと暴れまわる絵面には思わずテンションが上がりまくりでしたね。

 他にも興味深かったのがこれらの怪獣たちはウルトロイドゼロの起動実験に呼応するかのように現れた点。ユカが前半休眠中だったこの怪獣たちが活発になってきているのがウルトロイドゼロに関係していることを示唆しましたが、やはりウルトロイドゼロ、というよりはそれに搭載されているD4の排除に乗り出したということでしょうか。D4の危険性は視聴者としても散々知っているので正直この怪獣たちの進撃は納得と思わずにはいられませんでしたね。『ガイア』をはじめとして地球とそこに暮らす生命の危機に立ち上がる怪獣たちを見てきた身としては正直彼らの方を応援したくなりました。あの寄生生物の仕業とはいえ市民を守ろうとする人類よりも怪獣たちの方が真っ当と感じてしまう辺り、今の状況がどれだけ歪んでいるかがよくわかります。

 

 

 今回は人類の兵器を求める力の暴走、とも言うべき内容の続きでした。主題歌にある「正義の心振りかざして牙を剥くヤツ!」がこうして物語に現れたように感じてゾクゾクします。またそれ以上についにジャグラーがハルキの前で正体を現したことには驚かされました。隊長の意外な正体を知ってしまったハルキを気の毒に思う一方で、これまで暗躍してきたジャグラーの企みがいよいよ明かされるのか楽しみです。

 そして次回は何とジャグラーVSセレブロの悪役対決が勃発!両者の戦いは如何に、そして待ち受けるラスボスはどのようにして現れるのか非常に気になります。(ラストの提供の柱に「ウルトロイドゼロも悪魔のような姿に!」と書かれていましたがもしや・・・・・・?)残り数話、クライマックスは絶対に見逃せません。

 

 

 ではまた、次の機会に。