新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

気まぐれ漫画簡易感想 その5

 

RG 1/144 GAT-X105 エールストライクガンダム (機動戦士ガンダムSEED)

RG 1/144 GAT-X105 エールストライクガンダム (機動戦士ガンダムSEED)

  • 発売日: 2011/04/30
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 前回から何と3か月も経ってしまった漫画感想記事。なるべく早めのペースで書いていきたいと思ってる中ここまで遅くなってしまい本当に申し訳ありません。しかしネガティブな言葉ばかり並べるのもこのブログの方針に背くので前置きはここまでにしておき、すぐに感想に移りたいと思います。

 

 

 

 というわけで以下、漫画の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

HGに恋するふたり 第1~2巻

 以前から気になっていた作品だったので2巻まとめて購入。学生時代にガンダムの世界に入ったOLと今現在ガンダムにハマっている最中のJK2人の出会いから始まる「ガンダム女子」たちの物語。第1巻第1話で『SEED』放送から18年という信じたくない現実を突きつけられるなど読んでいて悶えてしまうような要素も多くて面白かったです。

 ガンダム版『トクサツガガガを何となく想像していましたが、あちらと比べるといわゆる「あるある」が少ない分「自分の“好き”との向き合い方」のようなものに焦点を当てたような内容に仕上がっていると感じました。大人になって自分の好きなものを周囲にひた隠すようになった「さやか」が明朗快活な「宇宙(そら)」と出会い、彼女の好きを表に出す姿を見て少しずつ変わっていく様子が描かれており、女の子だからと周囲から理解を得られなかったガンプラ作りに手を伸ばしていく姿にほっこりしました。2巻ではさらにモデラーとして有名な「桃香(ももか)」も加わってより賑やかになっていくなど、孤独だと思っていた“好き”の世界に理解者を得て少しずつ自分の世界を広げていく人たちの物語が展開され、読んでいてとても気分が心地いいです。

 また『SEED DESTINY』のシンの扱いなど、ファンの間でもデリケートな話題に踏み込んでいく内容には驚かされました。自分の“好き”を深めていくだけでなく、他者の“好き”にも理解を寄せていく優しい世界に思わず涙がほろりときてしまいます。大人の事情なんて知ったこっちゃないとばかりに純粋な「何故?」をぶつけてくる宇宙を見せられるたびに心が苦しくなる時がありますが、全体的ハートフルな雰囲気が一気に気に入りましたね。

 

 

暁のヨナ 第33巻 

暁のヨナ 33 (花とゆめコミックス)

暁のヨナ 33 (花とゆめコミックス)

 

前巻スウォンが不治の病に侵されていることが判明した中、今巻では何とスウォンが緋龍王の血を引いていること、そして病の正体がその血筋だけがかかる「緋の病」であることなど、前半の時点で衝撃の情報が次々と出てきて困惑するばかりでした。一方でヨナサイドもスウォンの秘密を知ってしまったこととハクたちへの想いの板挟みにあう中、自分の母の死に疑惑を持ち始めるなど過去への血生臭い雰囲気が漂い始める様子はおどろおどろしくてかなり不気味です。

 後半はスウォンの両親の馴れ初めを描いた過去編に突入。緋龍王の血に苦悩する村娘ヨンヒ第一王子ユホンの出会いから婚約までの過程は読んでいて思わず「すげぇ!まるで少女漫画みてぇだ!」と感じてしまいました。みずほ先生ごめんなさい。(なお表紙の袖の作者コメントで似たような話が書かれていて大笑いしました)ともかくユホンの男前なキャラクターに惚れ惚れしましたね。

 しかし婚約してからは様子が一変。高華国の過剰なまでの緋龍王信仰とそれに従うイル王子を見て寒気が走りました。宗教に囚われすぎた国家の成れの果てを端的に表しているように感じます。特にイルはこの時点で1巻の時と変わらぬ優しさを持ち合わせているものの、一方で今の国の在り方を決して疑わない盲目な面を見せてきたので驚かされました。この後ユホンたちはどうなっていくのか気になりますが、これまで語られてきた歴史の話から考えるにこの先はとんでもなく暗い内容になることが確定しているので続きを読むのが少々怖くなってしまいます。(本編ラストページの「恐ろしい弾圧」のワードとか不穏すぎて・・・・・・)正直巻末に載っていた少年時代のハクとジェハの短編が救いでしたね。

 

 

推しの子 第2巻

 プロローグとも言える1巻を経てようやく「本編」へと突入した第2巻。アイを死へと追いやった黒幕への復讐を誓うアクアとアイのようになろうとするルビー、全く異なる道へと進む2人の物語が展開されました。目的のためなら手段を選ばなくなりつつあるアクアの仄暗い空気は読んでいてクセになります。それでいて妹をはじめとした「ひたむきに頑張る人」を何だかんだで放っておけない性格がまた良いですね。

 そして本編では1巻でもチラッと出てきた「有馬かな」を中心としたエピソードで、「漫画原作の実写ドラマ化」という人によっては鬼門となりうる問題をストレートに描いていて驚かされました。タレントを売り込むためのドラマ出演を前に少しでも作品を良いものにしようと奮闘する彼女の健気さに涙が出る一方で、その努力が認められない世間の無情さにこの作者特有の「エグさ」を相変わらず感じます。それだけにアクアの機転で少しだけ良い方向に傾くオチは良かったですね。現実の過酷さの前に人匙の両親を残す塩梅が個人的に非常に好みです。

 

 

デュエル・マスターズ キング 第2巻

 漫画版のキングはいつもと変わらないテイスト。大長老との対決やボルツ、キラ、キャップの新切り札のお披露目などバラエティ豊かな内容ながら少しずつ自体が深刻になってきている展開に息を飲みます。特にアバクはチョウキとコウキの前身である人物たちを洗脳したり、ボルツやキャップを監禁するなどアニメよりも「悪役」としての印象が強くなっていました。他にも不敵な自信を見せるキャップにのじゃロリのコニーなどアニメと大きく異なるキャラ付けも中々に乙なものです。(余談ですがアバクVSキャップ戦でアバクが「再びオレのターン」と宣言していましたが、今思うとあれはエンドジャオウガを使っていたんだなぁと思いました)

 また本編とは別にボルツとキラが如何にしてキングマスターカードを手に入れるかが描かれた番外編も収録されていました。ダチッコたちと力を合わせてドラゴンの卵を孵化させたボルツに、自分の道を貫くために母とデュエルするキラと短いながらもそれぞれに物語があるのが素晴らしいです。特にキラVSキラ母は一度見てみたいと思っていたシチュエーションだったので念願が叶って嬉しかったです。父の形見であるキングマスターを受け継ぐというのも良かったですね。

 

 

 もうすぐ2020年が終わる中、今年も色んな漫画を読んだなぁ、と思います。そしてその読んだ漫画についてブログで書いていきたいと思いつつ、投稿ペースを早めるために少しずつでも努力していきたい所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。