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デュエル・マスターズ キング 第37話「早押しキングを目指せ!正義と復讐の闘いぃ!」感想

仲間の想いを勝利に導く

デッドマンの本名初めて知ったわ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • カオスなクイズ大会

 初戦から黒星を得てしまったジョーチーム。そんな彼らを待っていたのは「門番鬼次郎」(鬼の助の兄弟か?)司会によるクイズ対決でした。鬼次郎の説明によると2回戦はそれぞれクイズやスポーツといったイベントで魂ポイントを稼ぎ、その後のデュエマで勝利した方が稼いだポイントを獲得出来る、という特殊なルールで行われるとのこと。(ボルツチームはラグビーやってましたがチームワークとか大丈夫なのかちょい心配)前回に引き続いて中々面白いルールで序盤のドタバタが後半のデュエマパートに繋がるという点において個人的にはかなり好印象です。

 そうして始まったコウキ&チョウキ&サイキによる「チーム三段構え」とのクイズ対決ですが、出題されるクイズが非常にカオスでした。「デュエマにおいて「ST」とは何の略か?*1などデュエマに因んだ内容もあれば、「キリンの角は何本?*2などデュエマとは一切関係ないものまで出てきて何とも言えない気分にさせられました。真面目なものから変わったものまで様々なクイズが混在している辺りは本作のカオスぶりをそのまま縮小したような印象を受けます。個人的には≪拘束の影メリコミタマタマ≫の名前を当てる問題が印象的でした。(デッキーが「何その変な名前のクリーチャー」とか言ってましたがお前らの使ってるカードの名前も大概だぞ

 最もインパクトがあったのは最後のクイズにDeadman(デッドマン)こと「押目祥樹(おしめ・よしき)」氏が本人役で出たことですね。『VSRF』で度々出演していたこの人が出演する情報はコロコロコミックなどから事前に入手していましたが、クイズの問題として出てくるのは流石に予想外でした。中々に面白いサプライズです。正解出来なかったジョーが「そんな一般人知るかー!」と逆ギレするシーンで大いに笑わせてもらいました。普段デュエマの動画などを見ない人からすれば知らないも同然なのでこの辺りのジョーの反応もわからなくはありません。かくいう僕もデッドマンの本名をこの回で初めて知りましたし。(デッドマン氏ごめんなさい)

 

 

  • 仲間のために

 色々あったクイズ対決を経て始まった3対3のデュエマ対決。1戦目のキャップVSサイキはまたもやキャップが敗北し、2戦目のジョーVSチョウキはジョーが30話の時の雪辱を果たして勝利。最後の3戦目、キラVSコウキでは2人のチームと仲間に関する考え方の違いがこれでもかと繰り広げられました

 前半のクイズでもチーム三段構えはコウキ1人で答えていましたし、それぞれ自分の得意分野のみで力を発揮するというスタンスでいました。互いに互いを干渉しすぎない辺りは「目的のためにチームを組んでるだけ」という彼ららしいと言えます。中でもコウキは「仲間などただの馴れ合い」と言い切り、それどころかジョーたちが足を引っ張っていることを指摘して彼らを煽る姿を見せました。コウキのこのひねくれぶりは過去の裏切りを今でも引きずっていることを考えると痛ましいとも思えます。他人を信用出来なくなっているからこそ仲のいいキラたちに苛立っていると思うと少々哀れです。でもキラへの敵愾心のきっかけは小林エマなんだよねこいつ・・・・・・

 そんなコウキに対し、仲間からの想いを大事にするキラには感激しました。

 

「自分の思い通りになるのが仲間じゃない・・・・・・

思いやれるのが仲間なんだ!!

 

「キャップもジョーも、常に俺や仲間のことを思いやってくれてるんだ。

だから俺はこいつらと一緒にいるだけで、どんなことも乗り越えられる!!

 

 時には足を引っ張ることになっても、互いのことを思いやることで全力を出せるのが仲間。そんな熱い想いをかつて1人で戦い続けてきたキラが口にしてくれるだけで感動してしまいます。何より前半のクイズパートでジョーたちが活躍出来なかったことがこのキラのセリフに繋がる構成には膝を打ちました。仲間など不要と考えるコウキに対して「仲間がいるからこそ戦える」ことを語るキラ。真っ向からぶつかる両者の戦いは仲間との絆の力を得たキラの勝利に終わったのも素晴らしかったです。キラも成長したなぁ・・・・・・と親戚のおじさん面で嬉しくなってしまいました。

 しかし勝負の後にキラが差し伸べた手をコウキが振り払ったのはちょっとショッキングでした。最初は手を取ろうとしたものの目を光らせて豹変した辺り、以前彼を貫いたアバクの槍の洗脳がまだ続いているようですね。今後の2人の関係がどうなるのか見守りたいです。

 

 

  • 棘の悪魔は断頭台で死と騒ぎ明かす

特攻(ぶっこ)む月からのセンコウ 闇文明 (3)
クリーチャー:デビルマスク/月光王国
パワー1000
▪️このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドを1つ、墓地に置いてもよい。
▪️<オシオキムーン>カードが自分のシールドゾーンを離れた時、相手の手札が2枚以上あれば、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。

 コウキが使用した月光王国のクリーチャー。十王篇に入ってから急速に数を増やしつつあるデビルマスクの新たな新規カードになります。

 コスト3に対してパワー1000は少々見劣りするスペックですが、能力自体は優秀そのもの。まず気になるのが登場時に任意で自分のシールドを墓地に送るcip。序盤の墓地肥やしなどで働いてくれるのはもちろん、味方クリーチャーのオシオキムーンを発動させるのにも最適な1枚となりえます。序盤のうちは墓地を整える際にこの能力を使い、自軍のオシオキムーン持ちが出揃った時には起爆役として出すなど、状況に応じて使い分けていくとよいでしょう。

 さらにこのクリーチャー自身もオシオキムーン、相手の手札をセルフハンデスさせる能力を備えています。相手の手札が2枚以上という条件付きですが序盤から相手の手札を削れることが如何に強力かは≪特攻人形ジェニー≫をはじめとした数々の軽量ハンデスが証明済み。前述の自己シールド焼却とも噛み合っているうえ、場にいるだけで相手に牽制が出来るので大いに活躍出来る事でしょう。単体で完成しているだけでなく、月光王国のサポートも可能といぶし銀なカードとして今後注目していきたい1枚です。

 

 

  • 輝く正義を託されし次世代の希望

「新時代の福音」(ネオンジェネシスエヴァンジェル) 光/水文明 (7)
クリーチャー:メタリカ/エンジェル・コマンド/チーム銀河
パワー9500
▪️<ギャラクシールド>[光/水(3)](このカードを使うコストの代わりに、[光/水(3)]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く)
▪️自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
▪️W・ブレイカ
▪️誰もターンを追加できない。
▪️自分のクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにいずれかのシールドゾーンにある表向きのカードを1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。

 キラが打倒コウキのために繰り出した新切り札。チーム銀河の新規カードにしてメタリカ、エンジェル・コマンドと3つの種族を併せ持ちます。背景ストーリーにおいてはチーム銀河の精鋭12人によって結成された「十二神騎」の最年少メンバーであり、唯一の生き残り。月光王国との戦いを終えたところにジャオウガの襲撃を受け、全滅の危険性があったところを残り11人に庇ってもらったおかげで生き延び、彼らの意志を受け継いだ──*3というヒロイックな経緯を持ったキャラクターです。

 コスト7にパワー9500、W・ブレイカーと上々のスペックに加え、チーム銀河らしくギャラクシールドとギャラクシーGOも完備。ギャラクシールドのコストが3と非常に小さく、このサイズのクリーチャーを4ターン目で出せるのは言うまでもなく強力です。

 さらに2つの固有能力がまた強力。1つ目の追加ターンを封じる能力は追加ターン獲得をメインに据えたデッキ相手にはピンポイントで刺さります。相手デッキによっては機能不全にまで追い詰めていけるので、前述の通り最速4ターンで出せるので早めに出しておきたいところです。

 追加ターンメタの先駆者である≪侵略者 ランドヘッド≫とは微妙に性質が異なり、あちらがカードの効果で追加ターンを得た後に出しても追加ターンに入るのを防げるのに対して、こちらは防げないという欠点があります。*4一方でこちらは追加ターン獲得を妨害した後に除去されても追加ターンには入れない、という点で勝っているところもあります。

 もう1つの能力は表向きのシールドをコストにして発動するクリーチャーの破壊耐性付与。何とキラのかつての切り札≪煌龍 サッヴァーク≫が持つ能力と全く同じ代物です。(新時代の名を持つカードが旧切り札と同じ能力持ちというのはちょっと興味深い)自分だけでなく味方のクリーチャー全てを置換効果であらゆる除去から守るのでその体制はかなりのもの。場合によっては相手のシールドも墓地に送れるのでサッヴァークと同じく≪処罰の精霊ウラルス≫とのコンボなど様々な組み合わせが捗ります。

 ただしサッヴァークとは異なり、このカード単体では表向きのシールドを用意出来ないという問題があります。そのため耐性を存分に活かすなら同じギャラクシールド持ちのカードや裁きの紋章などと合わせて使うことは必須。サッヴァークと同じデッキに投入するのも面白そうです。そのハイスペックぶりは“新時代”の名を持つのに相応しく、チーム銀河の集大成とも言えるカードになりましょう。

 

 

 次回はアバクが大会出場者に配ろうという「大会を有利に進めるアイテム」を巡る戦いが繰り広げられる模様。そのためにボルツが四苦八苦するようですが、彼がゼーロJr.と大長老と一緒にメイド喫茶らしきところでお茶をするシーンが予告映像にあったので思わず噴き出してしまいました。(というか大長老はなぜいるし)またボルツVSチョウキの久々の対決が見られるようなのでその辺りも楽しみ。キラに続いてボルツもリベンジ達成なるか?

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:正解は「S(シールド)T(トリガー)」。

*2:正解は「5本」。

*3:シールド・チャージャー≫(DMRP-16)のフレーバーテキスト参照

*4:ランドヘッドのテキストが「ターンを続けて行えない」なのに対し、こちらは「追加ターンを得られない」と書かれているため。