新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

仮面ライダーセイバー 第18話「炎の執念、メギドを討つ。」感想

守るべき“”とは

ライダーバトルを見ていると「話し合いは大事」だということがよくわかる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 変わっていった“世界”の意味

 今回のセイバーはかみやまで迷い続ける飛羽真のシーンからスタート。メギドを倒せば素体となっているゆきさんが死んでしまう恐れがあることに悩み続ける飛羽真に対して厳しい言葉を浴びせるユーリが印象的でした。この辺りを見て前回に引き続きユーリが使命を優先する性格であることを実感します。しかし飛羽真が迷っていることは事実とはいえ「全てを救いたいという割には何も守れていない」と言ってくるシーンは少しショックでしたね。飛羽真の心情を考えるとそこまで言わなくてもいいじゃん・・・・・・という気分にさせられます。

 

 そんなわけで前半は意見がぶつかってばかりの2人でしたが、後半からは意外な方向性で協力することになって驚きました。特に「世界を守ることこそが剣士の使命」とするユーリが飛羽真の「そこに生きる人々を守ることが世界を守ることだ」という言葉に衝撃を受ける場面が興味深いですね。「世界を救うという言葉の意味が変わったのか」という彼の発言がまた意味深です。

 この辺りはユーリの言葉通り、現代における“世界”というものの意味が彼が存在していた過去とは大きく異なったということであることが読み取れます。はるか昔は個人よりもその集団を維持することを是としていたのに対し、人それぞれの意思や思想が尊ばれるようになった現代では個人を重視するようになったことを考えると、恐らくユーリの語る世界とは「集団のためのシステム・体系」であり、飛羽真にとっての世界とは「人間1人1人のための尊重」なのでしょう。そういった変化があったからこそユーリは彼の語る“世界”に興味を持ち、力を貸してくれたのだと思います。結構面白い話ですね。

 その甲斐あってセイバーと最光の共闘が見られましたが、何と言ってもドラゴニックナイトが烈火と最光の二刀流を披露してくれたのが良かったですね。キングエクスカリバー、雷黄に続いて二刀流がデフォルトになりつつありますが、異なる剣を2本構える姿は何だかんだでカッコいいものです。ゆきさん救出のシーンではクリムゾンドラゴンが活躍してくれたのも嬉しい点。

 しかし最後に最光が人間とメギドを切り離す能力があることをあっさり明かした時には思わずズッコケてしまいました。「最初からそのつもりだった」「止めようとしたのは君だ」と平然と言うユーリにも言いたいことは色々ありますが、この「キチンと話し合えば無用な戦いを避けられた」展開はライダーらしくて何だか懐かしい気分にさせられますね。

 

 

  • 困惑する獅子

 一方飛羽真とは別の形で迷っていたのが倫太郎。飛羽真のことを信じてやりたい一心で大秦寺と一緒に説得しにいく様子に当初はホッとしました。しかしユーリの「今のソードオブロゴスに正義はない」という発言、さらにはメギドを庇う飛羽真を見て困惑が加速する展開は見ていられませんでした。ソードオブロゴスを家族とする倫太郎にとって信じがたい話が次々と出てきて、彼が何を信じればいいのかわからなくなってきているのが一目瞭然です。話し合おうとしても互いの想いが上手く伝わらない状況も見ていてもどかしいです。

 そんな頭を抱えてばかりの倫太郎に詰め寄る玲花のシーンで今回は終わりましたが、もう倫太郎が心配で仕方ありません。人がいいだけに利用されるのが目に見えているのでもう気が気ではありません。誰かー!早く倫太郎を救ってやってくれー!!

 

 

 そして次回はセイバーVSスラッシュのバトルが勃発!今回倫太郎と同じように飛羽真を信じようとしていた彼の真意が気になるところ。さらに連続失踪事件などこれまた何かありそうな展開もどうなっていくのか・・・・・・

 

 

 ではまた、次の機会に。