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2021年冬アニメ簡易感想 その3

 

BANANA FISH 復刻版BOX (vol.1-4)

BANANA FISH 復刻版BOX (vol.1-4)

  • 発売日: 2018/06/08
  • メディア: コミック
 

 

 年始にテレビ朝日で放送された「漫画総選挙」。リアルタイムでは視聴しなかったものの、後で色々調べてランキングを確認しました。1位の『ONE PIECE』に2位の『鬼滅の刃』とある程度予想通りのランキングといった印象でしたね。

 

www.animatetimes.com

 

 しかし1位から確認していく作業中、26位に『BANANA FISH』がランクインしているのを見つけて驚愕しました。『海街diary』の吉田秋生(よしだ・あきみ)氏の作品として知られる本作は昔から人気の作品でしたが、こういったサブカル界隈での知名度はいまいち低い印象でした。それだけにこういったランキングで26位というそこそこの上位についたことに衝撃を受けます。

 やはり2018年にアニメ化されたことがきっかけになったのでしょうか。時代背景など原作とは大きく異なる改変で期待していたものとは違った印象を受けましたが、MAPPAの映像美もあって良かったと思えるあのアニメが本作の知名度を大きく上げてくれたと思うと嬉しくなってしまいます。これをきっかけに他の吉田秋生作品も多くの人に読んでほしいですね。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

のんのんびより のんすとっぷ

第1話「カエルの歌を吹いた」

 田舎で繰り広げられるほのぼの日常作品も3期に突入。れんちょんのリコーダーの練習から始まった前半は分校で繰り広げられたセロハンテープ人形遊びが印象的でした。テープをこんなに使っちゃってもったいないな~、なんて思いつつも身近な物を使って遊ぶ子供の独創性を見事に描いていると感心します。またここでも発揮されるれんげの独特の芸術センスと夏美のウザさにどこか和んでしまいます。

 後半はこのみの通う高校の後輩「篠田あかね(しのだ・あかね)」主役のエピソード。人見知りなもののこのみやれんげとの触れ合いを経て、人前に立つのもフルート演奏にも少しずつ積極的になっていく様子が良かったです。れんげに翻弄されつつもしっかりお姉さんしているのがまた微笑ましかったです。れんげがカエルをあんよさせるシーンには吹き出しましたが。

 

 

アズールレーン びそくぜんしんっ!

第1話「両舷、びそくぜんしんっ!」

 アズレンのほんわかアニメも今回からスタート。原作ゲームや以前のアニメ化の時のような重い世界観とは異なり、陣営関係なくKAN-SENの少女たちが仲良く生活している世界で殺伐としていないのが良いですね。(個人的にはゲームのシリアスさが好きなんですがね)

 ジャベリンを筆頭に綾波ラフィー、そしてZ23(ニーミ)初期艦4人組が主役で繰り広げられる可愛さ満点のやり取りに早くも癒されます。天然ボケの綾波&ラフィーにジャベリンとニーミがツッコミを入れる黄金パターンは素晴らしいです。また原作漫画とは異なりジャベリンたちは本編開始前から既に知り合いのようだったのがちょっとした驚き。関係性を少しずつ築いていく過程を見たかったという気分もありますが、一方で彼女らの仲の良さを序盤から存分に見られると思うとそう悪いものではありませんね。

 

 

ワールドウィッチーズ発進しますっ!

第1話「宮藤、映画撮影しちゃいます?」

 ストパンのギャグ時空を描いた『発進します!』シリーズ最新作。今回は502こと「ブレイブウィッチーズ」の面々も出てくるというので非常に楽しみです。(とはいえ今回は出番がなかったので2話以降に期待)

 1話はプロパガンダ的映画撮影が行われましたが本編ではありえなさそうなやりたい放題ぶりに爆笑しました。福圓さんの名演技ぶりが光る顔芸百面相の芳佳、ベルリンでの鬼神ぶりが欠片もないシスコンお姉ちゃんトゥルーデ、割と本編通りのノリのハルトマンと各キャラの個性が非常に強いです。個人的に芳佳母が心配の電話をかけてくるシーンに胸が苦しくなりました。ギャグ作品なのに割と重い要素をいきなりぶちこむんじゃぁない!

 

 

Re:ゼロから始める異世界生活

第39話「STRAIGHT BET」

 3か月ぶりのリゼロだぜヤッホーイ!という気分で待っていた作品もようやく再開しました。前回の引きが引きだっただけに気になっていた続きは予想通りオットーの叱咤激励から始まりましたがこの時点でもう熱い。誰かに頼ることに臆病になっていたスバルの考えを脳天からぶん殴ってくれる彼の親友としての“熱さ”に惚れ惚れします。その甲斐あってスバルがいつものノリを取り戻してくれる流れが最高でしたね。というかここまでの流れを前々季の引きにして欲しかったな

 しかしエミリア関連は相変わらず重かったです。特にこれまで出てこれなかったパックとの再会を果たしたと思ったら契約破棄される流れは彼女にとってめちゃくちゃ残酷な展開で呆然としてしまいました。未だわかっていない過去のこともあり逃げ出してしまうエミリアが非常に心配です。それはそれとして女の子が取り乱していく様子を綺麗な作画で見れるのは最高でs(ry

 

 

第40話「オットー・スーウェン」「信じる理由」

 前回に引き続きオットーがカッコよすぎる。動物たちと会話出来る加護を持って生まれたために周囲から恐れられ、それでも懸命に生きていく中で魔女教に襲われる波乱万丈な過去に同情してしまいます。同時にスバルのおかげで生き延びることが出来たことを知り、彼のスバルへの想いを感じ取ることが出来ました。でもこの後また縛られたんだよね・・・・・・

 そしてガーフィール相手に臆することなく時間稼ぎする彼の何と勇ましいこと。ここぞという場面でOPが流れる演出もあって過去最高に盛り上がりました。口調はキツいもののスバルに無類の信頼を寄せているからこそ助太刀してくれたラムもカッコいいです。

 一方後半はスバルと引き籠りエミリアの対話が繰り広げましたが、一言で表すなら「お前ら末永く爆発しろ」ですかね。まず豆腐メンタルでめんどくさいエミリア相手に真っ向から怒り、そのうえで「君が好きだよ」と言ってのけるスバルの豪胆さに舌を巻きました。(「大事なのは最初ではなく最後」という母の言葉を引用して励ますのがここすきポイント)暴言吐いて突き放してから甘い言葉で引き戻すのってDVする人の常套手段だよねそこから本音のぶつかり合いに発展する様子は傍から見ればイチャイチャしているようにしか見えないのが何ともおかしいです。そこからキスするまでの流れは見ているこっちが恥ずかしくなってきました。2人ともお幸せに!

 

 

おそ松さん(3期)

第13話「あけおめ松さん」

 新年最初のエピソードは総集編。オムスビ2人が6つ子のことについて学ぶという体で始まりましたが、放送中の3期ではなく1期2期をまとめた内容になっていたので驚きました。封印された1期1話を除いた過去のエピソードのあまりの懐かしさに飛び上がってしまいました。(1期放送から5、6年前だという事実にも震えます)1期の24話の真面目な展開からの最終話の流れはいつ見ても唖然としてしまいます。

 またおそ松さん総集編の定番として副音声で6つ子を演じる声優さんたちのトークが聞けたのも良かったですね。みんなハイテンションで仲が良いのでほっこりします。個人的には小野さんの気分で組み合わせが決まった話などが面白かったですね。

 

 

第14話「ワカサギ釣り」「死闘」「キラキラファントムストリーム」

 冒頭のワカサギ釣りにちょっとした恐怖を感じた今回。前半の雪合戦は殺伐としているもののどこかほんわかとした絵面に不思議な感覚を覚えました。喧嘩するほど仲の良い(?)登場人物たちの関係性をわかりやすく描いていたと言えます。オムスビも違和感なくみんなに馴染んできているのがまた嬉しいですね。

 本命の後半エピソードはチョロ松がキラメンタルを求めて久々に自意識ライジングしてしまう話。3期では鳴りを潜めていたので忘れていましたが、常識人を装っている不真面目こそがチョロ松であることを再確認しました。形から入ってみたもののすぐに「これじゃない」を投げ出す姿は彼の中身のなさ如実に物語っています。対して十四松が終始ツッコミ役だったのはちょっと新鮮でしたね。(というか3期の十四松は割と常識人寄りなのが興味深い)カラ松も前々回から続く排他松ムーブからの殴り合う2人のキラキラを見つける流れはヨドンヘイムな中の人ネタを考えるとちょっと笑ってしまったり。

 

 

 吉田秋生作品と言えば個人的にお気に入りなのが『YASHA』。対立する双子の悲劇と戦いを描いた作品で登場人物たちの関係や立場、そして物語の舞台が目まぐるしく変わっていくハイスピードな展開が癖になります。BANANA FISHと世界観を共有しており、同作品の意外な人物が出てくるのがまたファンからすれば魅力的です。

 そんなわけでこっちもアニメ化してくれないか、と以前から考えているわけですが、問題が1つあります。それはこの作品が「ウイルスパンデミック」を扱っているという点です。今の世界の現状を考えるとアニメにするのは非常に難しいというのはわかりますが、あの世界観をアニメでやってほしい・・・・・・MAPPAの綺麗な作画で静(せい)と凛(りん)が見たい・・・・・・などとつい思ってしまいます。そういった思いも含め、今のコロナウイルス関連の収束を願うばかりです。

 

 

 ではまた、次の機会に。