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デュエル・マスターズ キング 第42話「思わぬ強敵ング!?鬼コニー、怒りの大乱闘ぉ!」感想

貫く強さを忘れない

高校生までの可愛かったコニー対して鬼コニーのダサさよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • ジョーの本能と信念

 前回キラを解放したということで次はボルツの身を案じ、彼を探すことにしたジョー。しかし城のトラップでキラとキャップから引き離され、アバクに鬼になるよう持ちかけられるというまさかの展開が待っていました。アバクは33話にてジョーを自分の部下にしようと動きそれを大長老に止められましたが、まだ諦めていなかったということでしょうか。

 そんな主人公洗脳展開が待っているのかと不安になりましたが、そこは我らがジョー。アバクの持つ槍の力によって呼び起こされたジョー自身の本能が全部ラーメン関連だったので一安心しました。ナウシカパロディには唖然としましたが)それだけでなく最初は乗り気だったジョーが槍の力でデュエマが強くなると知った途端、「こんなので強くなりたくない」槍に触れるのをやめるシーンにはグッときました。普段はやんちゃなところもあるしラーメンなどの欲望に忠実なものの、デュエマに関しては真摯な態度を向けてくれるのは視聴者としての見ていて気持ちがいいです。さらに「みんなで積み上げてきた力」を誇りにし、信じて貫くことを宣言するジョーにも惚れ惚れします。この啖呵が後述のコニーの心の問題を解決してくれる展開には実にスカッとしました。今回のジョーは実にストレートな主人公をやってくれたと言えますね。

 

 

  • 本当の夢とは、“鬼(カッコよさ)”とは

 そして今回は何と言ってもコニーが主役とも言うべき内容でした。アバクによって鬼に変えられた姿で登場しましたが、何と言ってもその姿が絶妙にダサくてドン引きです。髪型といい虎柄のパンツといい典型的な鬼のイメージなのですが、個人的にはひと昔前の巣鴨にいそうなおばちゃんみたいだな、とか思ってしまいました。幼少期から高校生時代までは普通に可愛かったのにどうしてこうなった。

 さらに鬼の彫像を作った祖父と同じように鬼に憧れ、鬼のような強さとカッコよさを求めてきたという過去が判明し(まず「20年前」というテロップから彼女が少なくとも20歳より上だと判明した時には思わず大口を開けてしまいました。あの見た目で成人しているのか・・・・・・)、アバクに付いていったというのはまぁわかるのですが、幼少期当たりの何でもかんでも“鬼”に繋げるシーンはすごくシュールです。しかしこうしてコニーの独白を聞いたことで彼女にとっての鬼が“強さ”や“カッコよさ”の象徴であることがわかったのは嬉しい収穫。鬼になりたいがためにアバクに取り入ったというのも納得です。ただ幼少期の「鬼のように強くなりたい」という夢がいつの間にか「鬼そのものになりたい」に変わってしまっている辺りを見て今のコニーは“子どもの頃の夢を忘れてしまった大人”であることを感じましたね。鬼をディスったジョーに怒りを露にする姿を見ていると鬼への執着をこじらせてしまったように思えます。

 だからこそ今回は前述のジョーの啖呵が光ったと言えます。自分を信じて貫き通すジョーの姿を見たコニーが自分がカッコいいと思っていた祖父の姿、何よりかつての自分が夢見ていたものを思い出すシーンには感動しました。“大人になって夢を忘れてしまったコニーを、ジョーが子どもならではの純粋な気持ちで知らず知らずのうちに救う”というシチュエーションは大人になった身だからこそ心にきます。成長しても忘れてはいけないことを今回のデュエマキングは思い出させてくれました。ここにきてコニーがここまでキャラ立ちしたことも含めて、実に面白かったです。

 

 

  • 外敵を斬り刻む不死身の大化生

「修羅」(しゅら)の鬼 アシュラ天狗(てんぐ) 闇/火文明 (6)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国
パワー7000
▪️ブロッカー
▪️スピードアタッカー
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドを1つ、手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない。このようにしてシールドを手札に加えたら、相手のクリーチャーを1体破壊する。
▪️<鬼タイム>自分と相手のシールドの数が合計6つ以下で、自分のターンなら、このクリーチャーは破壊されない。

 コニーが使用した鬼札王国のクリーチャー。名前からし有名な日本の妖怪である「天狗」仏教の「阿修羅」像をモチーフとしており恐ろしい顔つきが非常にカッコいいクリーチャーです。一方で鬼のツノなどが全く見当たらないことから鬼要素どこ・・・・・・ここ・・・・・・?とか思ってしまったり。

 コスト6ながらブロッカーにスピードアタッカー、さらにW・ブレイカーを備えておりこの時点で優秀なスペックを誇りますが、それだけでなく他の能力もまた強力。その内の1つは登場時に発動するシールド回収で、何と回収した場合相手クリーチャーを破壊するおまけまで付いています。手札を補充しつつ鬼タイム発動を早められるだけでなく、厄介なクリーチャーを除去出来るのは非常に便利です。相手のブロッカーを破壊して自身の攻撃を通す、など色々な活用法が思い浮かびます。

 もう1つは鬼タイム下で発動する破壊耐性。置換効果では破壊されることのない耐性でトリガーなどの除去に強いので前述の攻めの確実性をさらに上げることが可能です。また鬼札王国の代表である≪鬼ヶ覇王 ジャオウガ≫、≪鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ≫との相性も抜群で、それぞれの破壊能力に耐えつつ共に攻めに参加することが出来ます。各種ジャオウガでシールドを一掃した後にトドメのフィニッシャーとして使うとよいでしょう。自分のターン限定なので返しの相手ターン中に除去されると辛いですが、裏を返せば“出したターンに勝負を付ければいい”とも取れますね。

 以上の要素からビートダウンはもちろんのこと、コントロールデッキでの活躍も期待出来るでしょう。普段は除去能力持ちのブロッカーとして運用しつつ、いざという時に攻めるのも面白そうです。強力かつ堅実な能力が揃ったカードなので様々なデッキに投入して使ってみたいところです。

 

 

 というわけでコニー主役回は爽やかな気分で終わりましたが、ラストに見せたアバクのシーンが少々印象的でした。鬼リミットを過ぎる前に鬼になることを拒めば人に戻れる。しかしリミットが過ぎれば・・・・・・という不穏な説明と共に鬼、というかゴリラが出てきましたが、鬼になるんじゃなくてゴリラになるとかアバクは動物園を開くつもりなのか?なんて冗談が頭に浮かんできましたね。

 とか思っていたら次回予告でゴリラの正体がボルツだと判明!?ボルツ何やってんだお前!?と思わず声をあげてしまいましたね。(今期のボルツはロクな目に遭わないなホント)果たしてボルツは元に戻れるのか不安になってしまいます。また一方でではゼーロJr.とサイキのデュエマが繰り広げられるようなのでそちらにも注目したいです。

 

 

 ではまた、次の機会に。