新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

デュエル・マスターズ キング 第44話「ラーメンクッキング!?マジで鬼バッドな友だち対決ぅ!」感想

爆発するほどの勝利を求めて

何だかんだでデュエマでは一切ズルをしないボルツが好きよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 勝利を求めるラーメン屋

 今回のデュエマキングはようやく出くわしたボルツと何故かラーメン対決をするという展開になり早速「なんで!?」となりました。冒頭から敵の本拠地でラーメン屋を初めてキラとキャップをこき使い、キング・オブ・デュエマッチ優勝と共に全国チェーン展開を画策する謎の計画性を発揮してきた時は頭に疑問符が浮かびましたね。しかし今期の序盤、ラーメン屋のオヤジの元に弟子入りしていたことを思うとある意味納得と言えますが。

 そうして始まったジョーとボルツのラーメン対決ですが、これまたシュールなものでした。ラーメンを食べるのは好きだけど作れないジョーは早々に正攻法で戦うのを諦め、新ジョーカーズ≪下町のナポレたん≫を作って代わりにラーメンを作ってもらおうとする様子は相変わらずでちょっと笑ってしまいます。(というかラー漢を呼べよ)そのうえモモダチにオヤジやダチッコを呼んでもらって情に訴えかける作戦もオヤジたちがボルツの味方になったことで失敗するなどやることなすこと全て上手くいかない展開がハイテンポで畳みかけてきたのでかなりカオスでしたね。

 

 一方で鬼になりかけているボルツの態度が印象的な内容でもありました。ラーメン対決では審査員を操り、ジョーのラーメンにダチッコを浮かせるなど反則行為で無理矢理勝利した時は驚きました。劇中でジョーが言っていたように曲がったことはしないボルツがこのような反則に出たことはかなり衝撃的です。(個人的には素面のままそれに従っているダチッコの方がショッキングだったりしますが)恐らくはキラが暴走していた時と同じように「勝つためには手段を選ばない」ようになったということですかね。

 そうして始まったジョーVS鬼ボルツのデュエマ。キング・オブ・デュエマッチの準決勝という重要なこの試合でもボルツはガチカード≪メガ・マナロック・ドラゴン≫を使ってきた時は中々のインパクトがありました。相手が多色デッキであるほど与える損害が大きいこのカードを出してくる辺りに彼の勝利への執念が感じられます。(これでさらにバルチュリスとか達閃とかチェンジザとか使ってくるっぽいからな次回・・・・・・)

 ただラーメン対決の時とは違い、デュエマでは反則行為を一切せずに戦っていることには好感が持てますね。ジョーが形勢を逆転してきた時も強敵を倒す喜びに打ち震えるなどアバクを思わせる言動もしていましたし、全体的にデュエマに対しては真摯な姿が見られました。特にデュエマを楽しむ様子からボルツの根っこ自体は変わっていないとも感じられたのでそこら辺は嬉しかったですね。

 

 

  • 雷撃迸らせる神風の爆撃龍

雷龍(らいりゅう) ヴァリヴァリウス 光/火文明 (8)
クリーチャー:ニトロ・ドラゴン/チームボンバー
パワー11000
▪️バトルゾーンに自分のクリーチャーがなければ、このクリーチャーの召喚コストを3少なくする。
▪️スピードアタッカー
▪️W・ブレイカ
▪️<マジボンバー>7(このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を見る。その後、コスト7以下のクリーチャーを1体、自分の手札または山札の上から、バトルゾーンに出してもよい)
▪️このクリーチャーの攻撃の終わりに、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、自分のシールドゾーンに新しいシールドとして置いてもよい。

 鬼ボルツが使用したチームボンバーのカード。先にアニメで登場した≪電龍 ヴェヴェロキラー≫と同じ新たなドラゴン「ニトロ・ドラゴン」を種族に持ったクリーチャーです。飛行機のような翼とプロペラが付いたその特徴的な頭部をしていますが、恐らくデザインのモチーフに爆撃機が入っているものと思われます。

 パワー11000のスピードアタッカー&W・ブレイカーとこの時点で優秀なスペックを誇ります。コストが8とそこそこの重さですが、場に自分のクリーチャーがいなければ3コスト減らして召喚出来るので見た目以上に早期に出せる魅力的なクリーチャーとなっています。2ターン目に≪メンデルスゾーン≫で2マナブーストに成功すれば最速3ターン目に出せるでしょう。そうして召喚されたこのカードはマジボンバー7を持っており、さらに攻撃後に山札からシールドを追加する能力も備えているので一度の攻撃でクリーチャーとシールドを同時に増やせる驚きの展開力を発揮します。

 そしてこのカードの最大の特徴は前述の2つの能力が互いにシナジーを形成している点。マジボンバーで確認した山札を敢えて踏み倒さずにシールドにしたり、そうして山札の上をシールドにしておくことで即座に次の山札踏み倒しをする際に成功率を上げておけるなど互いの欠点を補い合うように見事に噛み合っています。その性質上≪蒼華の精霊龍 ラ・ローゼ・ブルエ≫とは抜群の相性を誇っており、このクリーチャーが攻撃する時にローゼ・ブルエがいれば一気に2枚もシールドが追加出来るので更なる防御力の底上げを可能にします。(ローゼ・ブルエのコストは7なのでこのカードのマジボンバーで踏み倒せるのも嬉しいところ)

 他にもドラゴンであることから【連ドラ】や【5色ジャックポット・エントリー】など、実に様々なデッキに入れることが出来るのも素晴らしいです。このカード単体で完成した性能なのでコスト7以下を多く入れたデッキほぼ全てでの活躍が見込めるでしょう。もちろん他のチームボンバーと組み合わせてもいいですが、序盤からマジボンバーでどんどん展開していくチームボンバーの特性上、上記のコスト軽減能力が活かしにくくなることが予想されるのでその点は注意が必要です。非常に優秀なグッドスタッフカードなのでこの先どんなデッキとの組み合わせが見つかるか楽しみですね。

 

 

 というわけでボルツとの対決回でした。ラーメン対決もデュエマもカオスな一方で割と微笑ましかったのですが、鬼リミットが経過したことでボルツが完全に鬼となってしまったのでちょっとシリアスな空気で終わったのが印象的でした。次回も続くボルツ戦でジョーは果たしてボルツを元に戻せるのか?次回は見逃せないことになりそうです。

 

 

 ではまた、次の機会に。