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2021年冬アニメ簡易感想 その34

 

国立科学博物館のひみつ 地球館探検編

国立科学博物館のひみつ 地球館探検編

  • 作者:成毛 眞
  • 発売日: 2017/04/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 先日NHKBSで放送された「探検!巨大ミュージアムの舞台裏~国立科学博物館」という番組を録画して見ました。東京上野にある「国立科学博物館」、通称「科博」について紹介すると同時に様々な生物の生態やそれに関する研究・展示について深く知れる内容でとても面白かったです。一般人は入れない裏側で見られる剥製の数々には興奮しましたし、巨大なマッコウクジラの骨格から始まるクジラの生態(所々『天地創造デザイン部』で覚えた部分があって楽しかったです)、科博の名物ティラノサウルス「バッキー」を通じて恐竜の体型予想の変化についても学べるなど、様々な情報がてんこ盛りで実に楽しめました。

 また科博は僕が子どもの頃から何度も行っている施設なので、これを見て科博に来た時のワクワクを思い出すことが出来たのが何より嬉しかったですね。大学を卒業してからは機会をなくしてめっきり行かなくなりましたが、番組を見てすぐにでも行きたいと思えるようになりました。今現在の情勢を考えると外出することにちょっと躊躇してしまいますが、1日では回りきれない豊富な施設内は何度来ても楽しいのでチャンスがあればもう一度足を運びたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

※今週の『ポケットモンスター』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

 

 

 

Dr.STONE(2期)

第11話(最終話)「PROLOGUE OF Dr.STONE

 氷月との戦いを終え、瀕死の司を助けるために石化の秘密を暴こうとする千空。彼の妹の件もそうでしたが、人類を滅ぼした石化を人類を救うために活かそうとする辺りが「ドクターストーン」なのだと感じますね。しかし自力で石化が可能になるまで司をコールドスリープさせるというのは何度見ても驚きます。凍らされても生きてそうなのは司らしいですが・・・・・・

 そして司を眠らせる形で一度“殺す”シーンは千空と司の他愛のない会話が印象的でした。ここまで対立してきた間柄だけど、2人には確かに友情があったことを感じさせてくれる良い場面です。(2人でクロムのことを推すのも地味に好き)千空も気丈に振る舞いながら涙をこらえる姿を見せるので非常に物悲しかったですね。

 そんなこんなで長い長い序章を終えてここからが本編というのが本作のすごいところ。ここから先の怒涛の展開がアニメ化される時が楽しみです。

 

 

総評

 ドクスト2期は2クールだった1期と比べて1クールのみでしたが、原作の内容を綺麗にまとめていてとても見やすかったです。1期の頃の雰囲気をそのままにしていたので安心して見ることが出来ました。それ以外にも1話でラーメンを作るといったアニメオリジナルのシーンが違和感なく挿入されていたのも素晴らしかったです。(あまりの自然さに「原作にこんなシーンあったっけ?読み飛ばしちゃったかな?」と思ったほど)

 内容は原作既読済みなので一応わかってはいましたが、いざアニメ化されるとテンションが上がりました。1人で脱走してみせるクロムや本性を表す氷月、決着の末最強のタッグを結成する千空と司など好きなシーンが続々とアニメできちんと映像化されていたので大興奮しました。早くも製作が決定した続編(3期ではない?)にも期待したいです。

 

 

ゆるキャン△ SEASON2

第12話「伊豆キャン!!!バースデー!」

 前回は見ていてお腹が減る内容でしたが、今回は見ていて外に出たくなる内容でした。三四郎島などの名所を巡り、冗談を交わしながら自然に触れあっていく様子を見ているといわゆる「聖地巡礼」をしたくなります。トンボロが食べ物ではなく自然現象だと知って嘘の汚さを知るあかりなど見ていてほっこりする場面が多くて実に癒されました。なでしことあおいのサプライズバースデーが全くサプライズになっていないことには笑いましたが、それでも楽しそうに過ごしていたのでその辺りはどうでもよくなってきますね。

 そんな少女たちが楽しんでいる中、先生の心境の変化も印象深かったです。はじめはなりゆきで務めることになった顧問だけど、こうして生徒たちの成長を近くで見られることに喜びを覚えるようになった先生にほろりときます。1人島の先まで行かずに帰ってきたなでしこたちの写真を撮るシーンなど、先生が「子どもを見守ってくれる人」としてきちんと成長してくれたので感動しましたね。

 

 

天地創造デザイン部

第12話(最終話)「案件12」

 ついに神様が登場、するかと思いきやしなかったオチにがっかりやら安心やら複雑な気持ちを抱いた冒頭。ここまで曖昧なオーダーでデザイナーを困らせてきた神様ですが、録音ながら海原が仮病であったことを知って安心するなど部下への気遣いも出来る人物だと判明してびっくりしました。それでいて唐突なオーダーを仕掛けてくる辺り「基本的にはいい人なんだけど部下への負担とかをあんまり考えずに無茶ぶりさせてしまう」タイプのお人なんだろうなぁ、と思います。

 その後はデザイナーたちの過去のデザインが次々と出てきて中々に賑やかでした。中でもティラノサウルスが出てきた時は恐竜好きとしてテンションが上がりましたね。上田さんを如何にしてびっくりさせるかという謎の戦いもこれまた神様を使った展開で面白かったです。

 そしてラストはまさかの下田の誕生秘話。神様製だけど土屋さんたちのデザインが元ネタだったというのは驚きです。ここまで自分の未熟さを度々恥じていた下田でしたが、彼が望まれて生まれてきた存在だと知って喜ぶシーンは目頭が熱くなりましたね。最後の最後で下田が自分のことを好きになれて本当に良かったです。

 

 

総評

 天地創造」をベースにしながら、デザイナーたちが様々な動物たちをデザインしていくというぶっ飛んだ設定インパクトは抜群だった本作。神様の無茶ぶりに対して登場人物たちが四苦八苦しながら様々な生物たちを完成させていく様子は非常におかしくて楽しめました。各キャラはそれぞれ性格がはっきりしているほか、どういう動物をデザインするのかなどの方向性もきっちり描かれていたのでキャラクターが掴みやすかったです。キャラ同士の仲も基本的には良好でかつ微妙なすれ違いやズレがあってそこから物語が生まれていくのは当たり前ながらよく出来ていました。(主人公である下田を視聴者寄りの存在として配置していたのでデザイナーたちの癖のある性格が印象に残りやすかったです)

 また本作は何と言ってもデザインの過程で動物たちに関する知識を学べる点が大きかったです。この動物はどんな体の仕組みをしているのか?どうやって生活しているのか?といった疑問に切り込んでいて意外な生態が明らかになっていく様子にはワクワクしました。それ以外にもペガサスやユニコーンなど伝説上の生物が何故存在できないのか、といったことにも触れていったのは新鮮でしたね。動物について楽しく学べる良作アニメとして記憶に残しておきたいです。

 

 

呪術廻戦

第24話(最終話)「共犯」

 悠仁と野薔薇の1年生コンビの見事なコンビネーションが光る戦闘シーンの連続で早速大興奮しました。悠仁が前衛で攻め続け野薔薇が後衛で援護する完璧な連携は見ていて痺れます。ここに恵も加わればより強力になるのが予想出来る辺り、1年生トリオは互いに能力の相性が良いことがわかりますね。

 また相手の呪術を受けてもすかさず対抗する2人の覚悟には驚かされます。中でも野薔薇は自分の腕を躊躇なく串刺しにしたり一切容赦がなかったりと非常に怖かったです。顔の凶悪さも相まってまるで悪役のようでした。(「心配しなくてもすぐに兄貴も送ってあげるわ」は完全に邪悪な敵幹部のセリフだこれ)

 そうして戦いが終了した後の、倒した相手の命に関して語るシーンも素敵でした。かつて真人に変えられた人たちを手にかけたことをしっかりと覚えている悠仁と、呪術師としてすっぱりと割り切っている野薔薇の対比が目に焼き付きました。今回の敵だった謎の兄弟が互いを想い合っていただけに、サブタイトルにもある「共犯」という言葉が重く響く内容でしたね。

 

 

総評

 ジャンプのバトル漫画原作のアニメ化ということで以前から期待していた作品でしたが、予想以上に楽しめた作品でした。「呪い」というマイナスなイメージを抱きがちな要素を上手いことアレンジしており、おどろおどろしさはそのままに熱い能力者バトルものとして描かれていることに感嘆します。他にも主人公をはじめとした各キャラにタダならぬ不穏な気配を漂わせつつ、コミカルな描写も入れることで不安を紛らわせる作風も非常に面白かったです。これまでのジャンプ作品にはない独特の雰囲気に一気に魅了されました。

 アニメでは何と言っても戦闘シーンが素晴らしく、毎回の如くよく動くキャラクターたちに何度も圧倒されました。「ここがすごい!」と感じるところは多々あれど、「ここが悪い」と思わせる作画が基本的にはなかった辺りは流石のMAPPAといったところ。最初から最後まで気合の入ったアニメ化だったと言えます。

 

 アニメ1期は今回で一旦終わりですが、原作が続いている以上2期も期待したいところ。幸いにも原作0巻をベースにした劇場版『呪術廻戦0』の製作が決定したので2期もそう遠くない内に見られるでしょう。何よりアニメでは名前しか出てこなかった「乙骨先輩」が主役らしい映画も是非見てみたいです。

 

 

 去年から外出する回数が減り、家にいることが多くなった今日この頃。このままだと不摂生に陥ってしまう可能性が高いので、機会があれば外出もしくは家で運動しておきたいところです。僕は最近自転車を飛ばしてかなり遠くのTUTAYAなどを巡るのが趣味になってきているので(そこで借りた『サンダーバード ARE GO』に今ハマっています)、どうせなら続けていきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。