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デュエル・マスターズ キング! 第1話「デュエマ4000年の歴史っ!?12枚の伝説のカードを手に入れろ!」感想

大いなる歴史よ、

カモン!オーライ!!

解き放つのだ、デュエマ4000年の歴史を!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 夢から始まる旅の序章

 タイトルに「!」がついてパワーアップしたデュエマキング!がついに始まりました。冒頭謎の夢の中で新たなモモキングを使ってデュエマをするジョーとデッキーの姿に早くも興奮させられました。ジョーの衣装も赤いシャツがトレードマークの新しいものになってカッコいいです。

 そんな夢から覚めた後繰り広げられたジョーの会話では、「モモキングが修行に出て今はいない」という情報がいきなり出てきて衝撃を受けました。あまりにも唐突に明かされたので1話見忘れたのではないかとちょっと焦ってしまいましたね。(ジョニーといいジョーの切り札は旅に出なきゃいけないノルマでもあるのか)まぁ後半のデュエマで無事帰ってきてくれたので本当に良かったのですが。

 そして本作は夢の中で語りかけてきた謎の声をきっかけに「デュエマ4000年の歴史」を追っていくのが物語の主軸になる模様。デュエマに4000年も歴史があるわけないじゃん!という視聴者のツッコミを代弁するジョーをよそに、切札邸の地下に保管されていた謎の巻き物が歴史の鍵を握るという展開に一気に惹かれました。最初は何も書かれていなかったのに途中から何故か新しいモモキングが浮かんだことや禁断文字、何故ジョーの家の地下にあったのかなど謎も多いので余計わくわくしてきます。それ以上に《ボルシャック・ドラゴン》をはじめとした過去のクリーチャーたちがどのように物語に関わっていくのか早くも期待に胸が躍りますね。

 

 

  • 歴史を狙う者たち

 ジョーたちを取り巻く状況の他にも注目したいのが本作の敵勢力「ガットルズ」。何でもデュエマの歴史を解き明かすことで手に入るという「宝」を手に入れるのが目的の集団のようです。今回登場した「マスオ部長」とその部下3人組「プロテイン」は見た目からしておかしな奴らで初回から強いインパクトを残しました。特にマスオ部長はわざわざ名刺を渡して自己紹介する礼儀正しさを見せながら、すぐに実力行使に出る強引さが凄まじいです。(サラリーマンキャラというと以前にも『VSR』に登場したゲンちゃんがいましたね)

 とはいえマスオ部長を加えたこの4人組は見る限り仲が良さそうな点が好感を持てました。前作の王国勢が良くも悪くも一匹狼の集まりでドライとも思える関係を形成していましたが、こちらは非常に気心の知れた関係性を持っているのが印象的です。『ヤッターマン』の三バカしかり『アニポケ』のロケット団しかり、こういったコミカルかつ仲良しな敵キャラはいてくれるだけで作品の雰囲気を明るくしてくれるのでこの先の出番にも期待したいですね。

 

 

  • 天魔融合せし継ぎ接ぎの亡霊

浄黒接続(じょうこくせつぞく) ウルガーン 光文明 (6)
クリーチャー:ディスペクター/エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド
パワー6500
▪️EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
▪️W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
▪️自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。

 マスオ部長に従うプロテインズの1人、ササミが切り札として繰り出してきた新クリーチャー。エンジェル・コマンドとデーモン・コマンドの2大コマンド種族の他、今回初登場となる新種族「ディスペクター」の3つを備えた多種族クリーチャーです。

 ちなみにこのディスペクターは「過去のクリーチャーを継ぎ接ぎして合体させる」というコンセプトを持っているとのこと。名前から察するにこのウルガーンは《浄化の精霊ウルス》と《暗黒の騎士ザガーン》、記念すべきデュエル・マスターズ第1弾にて収録されたスーパーレア2体が元になっているようです。一見すると胸熱な合体ですが、ウルスの胴体にザガーンの手足を無理矢理くっつけたようなデザインがおどろおどろしさを感じさせますね。

 カードとしてはコスト6にパワー6500、W・ブレイカーと平均的なスペック。しかしディスペクター固有の能力である「EX(エクスト)ライフ」を持っているのが特徴です。

 EXライフは登場する際に山札からシールドを追加する能力。(これを「シールド化」という)さらに追加されたシールドは出たクリーチャーと紐づけられるようになり、除去されても代わりに墓地に送ることでクリーチャーを場にとどまらせる置換効果も備えているので場持ちの良さはかなりのもの。シールドを参照にする能力というとシールド・フォースを思い出しますが、あちらが既存のシールドを参照するのに対し、EXライフはシールドが0枚の状況でも使える状況を選ばぬ要素が売りと言えます。 

 それ以外はターン終了時に自らアンタップするいわゆる警戒能力が目を引きます。元ネタのウルスも持っているこの能力は相手にターンを渡した時の殴り返しにある程度耐性があるのが魅力です。(アンタップキラーやマッハファイターにはあまり意味がないですが)上記のEXライフと合わせれば長いこと場に居座ることも可能でしょう。

 ただこの淡泊さはどこか心許ないものがあります。コスト6というそこそこのサイズで場に大きな作用をもたらす能力を持っていないのは明確なマイナス点です。このカードを活躍させる場合、文明や種族を活かす必要があります。何気のこのカードは光単色のデーモン・コマンドでもあるので《クリスティ・ゲート》に対応しています。クリスティ・ゲートを使う【光デーモン・コマンド】はその性質上シールドを大量に消費するので無条件でシールドを追加出来る能力はかなり貴重。意外な活躍が出来るかもしれません。また警戒能力を利用して《Dの楼閣 メメント守神宮》でブロッカーを付与するなどカードの組み合わせ次第で使ってみるのもありですね。

 

 

  •  異質なカッコよさのOP&ED

 そして何と言っても今回驚いたのがOPとED。以前にも話した通り本作はOPをDOBERMAN INFINITY(ドーベルマンインフィニティ)さん、EDをvistlip(ヴィストリップ)さんが歌ってくれていますが、そのカッコよさに意表を突かれました。

 OPの「Updating Life」はヒップホップ系の軽快な音楽が癖になる曲で、「現実に負けずに本当の自分を出すこと」「本音を大声で主張すること」を強く強調した歌詞が特徴的です。恥ずかしからずに己をさらけ出せ!と背中を押してくれているようにも聞き取れるので心が高鳴りますね。

 片やEDの「Act」はヴィジュアル系ロックバンドらしい曲調。こちらは歌詞の内容が若干わかりにくかったのですが、「まずは一歩を踏み出していこう」といった意味合いが込められているように感じました。はじめは真似事でも次第に自分のオリジナルになっていく、それを詩的に語っているように思えます。(かつて『遊☆戯☆王5D's』で「-OZONE-」を歌っていたグループらしい曲ですね)

  といった感じでそれぞれ別方向に尖っている2曲でしたが、何よりもこれまでのジョー編の曲にはなかった「異質さ」をまとっているのが気になりました。以前のOP「No Rain, No Rainbow」以上に“デュエマらしくない”雰囲気に溢れていて少々戸惑ってしまいます。今の時点ではジョーのイメージとは大きく異なるので合わないようにも思えますが、歌詞の内容や各映像とのマッチングから決してデュエマの曲ではないという認識にはならないので、何度も聞いていく内に慣れていくようにも感じられます。どちらもカッコよくていい曲だと思うので、早くジョー編に馴染んでいけばいいですね。それにしても今回からはやぶさが関わらなくなったのが寂しい・・・・・・

 

 

 さて次回はジョーが過去に行くためのジョーカーズを作る模様。なるほどそれでタイムスリップするのかと思っていたら6600万年前の恐竜の時代ケボーン!ガブリンチョ!に来てしまったと予告で説明された時はズッコケてしまいました。4000年どころか白亜紀まで来ちゃってるじゃねーか!

 さらに今回はデュエマ出来なかったマスオ部長とも戦うようですね。予告映像を見る限り九極の侵略者の力を持ったディスペクターも出てくるのが気になるところ。ボルシャックも登場するらしいのでその点も楽しみですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。