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仮面ライダーセイバー 第32話「僕の想い、結晶となりて。」感想

受け継ぐ想いで守り抜け

倫太郎推しのメタレド、歓喜のあまり無事暴走

仮面ライダーセイバー DXタテガミ氷獣戦記ワンダーライドブック

仮面ライダーセイバー DXタテガミ氷獣戦記ワンダーライドブック

  • 発売日: 2021/04/24
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 水の剣士の総決算

 今回のセイバーは倫太郎の主役回と言っても過言ではない内容でした。ノーザンベースの結界を破り侵入してきた神代兄妹とメギドを迎え撃つ中、宿敵ズオスがパワーアップした「ズオス・プレデター」相手に尾上さん共々苦戦するものの、仲間という家族を守るために立ち上がる倫太郎に心から喜びました。ここまで様々な苦難に遭いながらも飛羽真たちと共に乗り越えてきた倫太郎が、自分の意志をはっきりと言えるようになったシーンは非常に感動的です。

 それだけでも十分燃える展開なのですが、その後の新フォームからの戦闘の流れも見どころ満載です。まずソフィアが隠していた全知全能の書の一部が倫太郎の覚悟に反応してライドブックに変化するシーンは実質ノーザンベースの力というのがポイント。倫太郎にとって守るべき家であるノーザンベースが力を貸してくれる、とも取れる構図が非常にエモいです。もう1つそうして変身したタテガミ氷獣戦記は彼の師匠である謙信をはじめとした歴代の剣士たちの想いと魂がこもっているというのも素晴らしいです。剣士としての使命を受け継ぎ、愚直に戦い続けてきた倫太郎だからこそこの想いの継承が映える、と感じ興奮しましたね。

 そして激戦の末師匠の仇であるズオスを倒し、師匠の精神体から激励を受け取るシーンも見事。序盤から示されてきた因縁にようやく決着がついたこと、何よりこの戦いを以て倫太郎が全てのしがらみから解放され、自分の意志で仲間のために戦う剣士に本当の意味でなれたことがわかるので、見ていてちょっと涙が零れてしまいました。ここ数話にかけて続いてきた倫太郎の物語の総決算に相応しいエピソードだったと思います。

 

 

  • 誇り高き獣王を束ねし蒼白の白獅子王

 

タテガミ氷獣戦記!

『吹雪く道行く百獣を導く、百戦錬磨の白銀の鬣・・・・・・!

 

流水抜刀!

タテガミ展開!

 

全てを率いしタテガミ!

タテガミ・・・・・・!

タテガミ・・・・・・!

 

氷獣戦記!!

 

『ガオーッ!

 LONG GET!!』

 

 ノーザンベースに保管されていた全知全能の書の一部が変化した「タテガミ氷獣戦記」ワンダーライドブックで変身したブレイズの強化形態「タテガミ氷獣戦記」。ホワイトライオンだけでなく多種多様な動物の特性を引き継いでいるようです。(『ゼロワン』から引き続き、またもやサブライダーの動物てんこ盛りフォーム路線ですね)ライドブック状態はこれまた大型。通常のライドブックとは異なり縦にしてソードライバーに装填したり(もしや縦にしてめくるタイプのカレンダーがモチーフかな?)、抜刀時に鬣を模したパーツがすごい勢いで回転するなど変わったギミックが多い特殊なライドブックになっています。

 そうして変身した姿は何とやはり頭部から垂れ下がる白い鬣が目を引きます。モフモフとした毛並みに癒されると同時に、どこか気高さを感じさせるデザインになっているのがいいですね。鬣以外にもライオンの顔を模した頭部や下半身のローブ、何より白と青を基調とした装甲が美しくまとまった芸術的な外見に仕上がっていると思います。

 戦闘ではズオス・プレデターを圧倒する時点でかなりのパワーアップがなされていることが伺えます。氷獣の名前の通り周囲を凍結させるなどの氷属性の技を連発してくるのが特徴的です。さらにライドブックのパーツを回転させることで飛行形態や水中形態に切り替えられる特性を持っています。本体の鬣が翼になったり背びれと尻尾になるなどして様々な局面に対応出来るのはわかりやすく強くていいですね。

 さらに特筆すべきは倫太郎の師匠を含めた歴代の剣士の想いがこもっているという点。前述の通り倫太郎の件もあってこの演出は非常に燃えました。そういった意味も含め、様々な想いを受け継いできた正統派剣士であるブレイズの最強フォームに相応しい形態だと言えます。

 

 

  • 時の剣士を見抜く眼

 倫太郎関連以外にも今回印象的だったのがセイバー&最光VSデュランダル戦。飛羽真が以前の戦いでは見抜けなかったデュランダルの瞬間移動の正体を見抜き、反撃するという中々に面白い展開が待っていました。時間を抹消するというまんまキンクリ的能力であることに気付いたのもすごいのですが、その攻撃に対応して一撃を喰らわせるセイバーのカッコよさに惚れ惚れしましたね。抹消した時間の中を悠然と歩きながら背後に回るデュランダル、というプロセスを飛羽真の視点で描いていたのも面白かったです。

 またその能力を見抜いた飛羽真の目が怪しい光を放っていたことが気がかりです。明らかに何かしらの能力に目覚めているのですが、例によって例の如く唐突に登場してロクな説明がないので興奮しつつ困惑してしまいますね。次回以降で何かしらの説明があってほしいものです。

 

 

 そんなこんなで敵の攻撃をかいくぐったノーザンベース側でしたが、決してノーダメージとはいかなかったのが歯痒かったです。特にズオス・プレデターの足止めを任された尾上さんがボコボコにされただけでなく、激土を玲花に奪われてしまったことがショックでしたね。ここまで実力的に厳しくても何とかやってきた尾上さんが戦線離脱してしまうというのは正直悲しいです。唯一の救いはこの件で玲花のマスターへの疑念が深まったことでしょうか。

 他にもストリウスが前回芽依から奪った鍵でノーザンベースの謎の部屋に入ったのも不穏でしたね。ラストに何かの本を見つけていましたが、ソフィアが持っていた全知全能の書ではないのならこの本は何なのかが気になります。そういえば29話で玲花がソフィアに「人間を創造する秘術が書かれた本」の在り処を聞き出そうとしていましたが、まさかこの本がそれなのではないかと今まさに考えています。それがストリウスの手に渡ったらヤバいのでは・・・・・・!?メギド側は幹部を2人を失いましたが未だに脅威としての存在感は失われていないので、今後さらに恐ろしいことになるのが予想出来ますね。

 

 

 そして次回は飛羽真と賢人のエピソードになる模様。賢人が闇堕ちして以来まともに話せていなかったのでこれを機に全力で胸の内をさらけ出してほしいところ。しかしマスターロゴスが迫ってきてそれどころではないっぽいのが何とも・・・・・・ただ15年前のマスターの企みが明かされそうなのでその辺りは楽しみです。

 予告映像ではセイバーとカリバーが並び立つ絵面にテンションが上がりましたが、それ以上に生身でライダー2人を圧倒するマスターに驚かされました。しかも今回奪った激土と黄雷を持って戦っているというのが衝撃的です。尾上さんでも両手持ちで振るっている激土を片手でブンブン振り回すとかこいつどんだけ強いんだ!?とマスターの戦闘力に恐れおののいてしまいます。これでさらに変身するっぽいからヤバくらい強そう・・・・・・

 

 

 ではまた、次の機会に。