新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2021年春アニメ簡易感想 その14

 

I believe what you said(アニメ盤)

I believe what you said(アニメ盤)

  • アーティスト:亜咲花
  • 発売日: 2020/10/14
  • メディア: CD
 

 

 

www.youtube.com

 

 7月から放送開始予定のひぐらしのなく頃にキービジュアルとPV第1弾が公開されました。沙都子が黒幕という衝撃の真実で幕を閉じた『業』の解答編、もとい完結編として期待されている本作ですが、今回のPVでますますその期待が高まりました。

 映像を見てまず目に飛び込んでくるのが何かを買い込むレナの姿。追い詰められたような素振りに加え、鉄平や間宮リナらしき人物の後ろ姿まで映っていることから、業の「鬼騙し編」の裏側が明かされるのは間違いないようです。そのうえ映像のラストに挿入された沙都子のレナへの囁きからして、鬼騙し編の事件に沙都子が一枚噛んでいることはほぼ決定でしょう。レナはともかく、共に戦った仲間すら平気で利用する沙都子には恐怖しか感じません。(46秒辺りで見られる“血まみれの部屋”の映像とかメッチャ怖い)

 PVで流れている曲に関しても興味が湧きます。「Analogy(アナロジー)」というタイトルは類推や例えと言った意味を持ちますが、個人的には「異なるものの類似点」といった意味が気になりました。これはもしや梨花と沙都子のことを指しているのではないか?2人は全く違う立場ながら似た者同士ということだろうか?などといった風に色々と考えてしまいます。そういうこともあって、余計今後の展開が楽しみになってきましたね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

憂国のモリアーティ

第18話「ロンドンの証人」

 孤児院時代のウィリアムのストーリーがいきなり始まったので、何故今更過去編を?と思いましたが、ミルヴァートンがウィリアムを調べていたオチに納得。過去の裁判例を見るだけでウィリアムの正体にまで行き着くミルヴァートンには驚かされましたが、それすらも計算に入れていたウィリアムにさらに驚かされました。最早彼が想定していない出来事なんてあるのかな・・・・・・

 肝心の過去パートはヴェニスの商人」を引用したオシャレな屁理屈合戦という印象でした。血を含めた肉の重さなどの屁理屈は正直首を傾げましたが、少年ウィリアムのこちらを見透かすような策士ぶりを見ていると割と受け入れられます。何より他者の善意を食いものにする遊び人貴族に罰を下すシーンの爽快感はたまりませんでしたね。幼い頃より恐るべき才覚を発揮するウィリアムの一端が垣間見えた回でした。

 

 

ドラゴン、家を買う。

第7話「たたかう家」

 無理矢理殺し合いをさせられる展開になるかと思っていたけどそんなことはなかったぜ!連れてこられた闘技場に囚われたモンスターたちの和気あいあいとした生活には最初唖然となりました。設備も充実しており下手したら今までの住居の中でも一番快適なのではないかと思ってしまいます。モンスターと看守間の仲もいいので割と理想的な環境だと言えますね。まぁ横領とかの不正もしてるんだけどな!

 何といっても種族の垣根を越えた協力が見られたのが今回の特徴ですね。上記にもあり通り、人間の看守と完全に打ち解けている様子には地味に感動しました。(その看守たちも一緒に脱走してくれたのが今回1番の衝撃)レティが言っていたように場所や種族関係なく、仲間と共に過ごす生活こそが彼らの“家”なのだと感じさせるほっこりした内容でした。

 

 

戦闘員、派遣します!

第7話「ペテン師系婚活女子」

 アリスの暴言がいつにも増してキレッキレだった今回。幽霊をはじめとした非科学的なものは一切信じない科学信奉者ぶりを見せて周囲を振り回す様子が実に痛快でした。悪魔を前にしても一切怯まない姿は一周回ってカッコいいとさえ思えてきます。悪魔の方もアリスの無茶なお願いに驚愕したりドン引きするなど表情豊かで面白かったですね。

 他にはキサラギ本部から派遣された「トラ男」のロリコンぶりに若干引くなどしましたが、個人的には異世界での食事情と生物の描写がされた点が目を引きました。モケモケをはじめとした現地の生物の生態が多少ながら描かれると不思議とワクワクしてきますね。そして六号とモケモケが種族を越えたと友情を築けそう・・・・・・となったところでモケモケがスノウに斬られるギャグには悲しみつつも爆笑してしまいました。

 

 

ひげを剃る、そして女子高生を拾う。

第7話「恋慕」

 相変わらずストレートな感情表現をする人が多いなこの作品・・・・・・今回は吉田へのアタックを諦めない柚葉が描かれた前半に早くも見入りました。自己評価が低い吉田に対して自分の好意をぶちまけた時は思わずテンションが上がってしまいましたね。今までもそうでしたが、ウザいくらいに自分の気持ちに正直な彼女の性格はかなり好感が持てます。こういったはっきりと言葉にするキャラは見ていて気持ちがいいです。

 後半では吉田の学生時代が明らかになりちょっとびっくり。丸坊主の高校球児というだけでも意外なんですが、当時付き合っていた相手がいたのがまた衝撃的です。恋愛を経験済みなのにこの鈍感さなのか・・・・・・と思ってしまいました。あるいは上記の自己評価の低さも含めて、今の彼の人格形成に当時の彼女が関わっているのではないか?と勘ぐってしまいます。

 そんな恋バナにニヤニヤしていた中、沙優の兄の出現には肝を冷やしました。一見して温和で誠実そうな青年でしたが、北海道から彼女のバイト先まで突き止めた執念にはゾッとします。今回は矢口のおかげで事なきをえましたが(助けてくれた動機が「沙優の兄が見るからに気にくわなかったから」というのが実に矢口)、今の生活が脅かされつつあると思うと心配になってきますね。

 

 

聖女の魔力は万能です

第7話「章間」

 以前から気になっていたアイラサイドのストーリーがようやく始まりました。セイと同じように召喚され、カイル王子の庇護の下どんどん孤立していく様子が淡々と描かれていて胸が苦しくなりました。アイラは相手を気遣うあまり自分の意見をはっきりと口に出せない性格らしく、見ていて非常にもどかしい気持ちにさせられます。心優しい性格であることは伺えるのですが、もっと自分を出してほしいと思ってしまいますね。

 対してカイル王子は独善的な行動ばかりしてアイラを周囲から引き離してしまう様子が引っかかりました。アイラのことや国のことを想って行動しているものの、全体的に他者への配慮が足りないと感じます。想像よりかは善良でしたがやることなすこと裏目に出ているように思えますね。また別の視点からセイたちを見た場合の描写もあるなど興味深い内容でした。

 

 

SDガンダムワールド ヒーローズ

第7話「裏切りの桔梗」

 曹操「敵は・・・・・・本能寺にあり!!」

 光秀じゃなくお前が言うのかよ!と思った回。光秀の裏切りによって追い詰められ、利休(に化けた司馬懿)の言葉にそそのかされて自らダークマスクを被る信長にちょっとショックを受けました。自らの覇道へと邁進する傑物、という印象だった前回とは打って変わり、目的のためなら手段を選ばない暴君として描かれているように感じます。そういった負の面も含めて信長は「覇王」なんでしょうね。

 そんな信長に憤慨する曹操も印象に残りました。かつて司馬懿に踊らされた過去があるからこそ、同じ道に進んでしまっている信長を放ってはおけない彼の心情が察せられます。同じように信長を想う佐助と才蔵の対決も気になるところ。

 あとはやはりSDガンダム的小ネタが多かったのも良かったですね。光秀が地蔵の前のガチャを回してアッグばかり出てしまうシーンは非常にシュールでしたし、信長が本能寺で舞った敦盛の「人間五十年」の下りが「ガンダム四十年」になっているとわかった時はシリアスなシーンながらに笑ってしまいました。これまでも騎士ガンダムのプラモなどが出てきましたが、こういった小ネタは作品が作り込まれていることを実感するのでもっとやってほしいですね。

 

 

 これまで何度も言っていることですが、学生時代にひぐらしにハマった身としては令和になってひぐらしでここまで盛り上がれることに驚きと感動を覚えます。特に現代はSNSの発達で気軽に自分の考えを発信出来るようになったので、人の考察などを覗いて自分の考えを膨らませることが当時よりも格段にやりやすくなったのがこの盛り上がりを支えているように思えます。

 原作者の竜騎士07氏がネットのインタビュー記事で語った「何が正解不正解かではなく、みんなで意見を交換する過程を楽しんでもらいたい」という想いがついに叶ったという点もちょっと感動的です。ある意味で今のひぐらしはあるべき形で楽しんでもらっている、実に幸せな作品なんだと思いましたね。

 

 

 ではまた、次の機会に。