新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

デュエル・マスターズ キング! 第7話「ルッキング・フォー・ガイアール・カイザーっ!エーンド、アシガクサイ!」感想

女装罵倒狂想曲

日曜の朝から多くの視聴者の性癖を歪めかねない回でしたねぇ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 女装好きだねジョー一行

 2週間ぶりとなるデュエマキング!はボルツの髪型セットからスタート。今回は久々に喋った巻き物の声に従い、「勝利」の名を持つクリーチャー《ガイアール・カイザー*1を探すことになりました。

 そんなわけでキラとももちゃん抜きでタイムスリップしたわけですが、伝説のカードは既に怪盗「アシガクサイ」が盗んでいったのでいきなり西洋まで渡る展開になり少々驚きました。なるほどピョンキチのタイムスリップは場所まで飛べない故基本的には過去の日本にしか行けないので、海外に行くには現地で移動する必要がある、というのは面白いですね。しかし海外での話を広げにくいのは後々ネックになりそうな設定だとも思いました。

 それはさておき、アシガクサイに依頼して伝説のカードを回収した領主の妻探しオーディションに参加するためにドレスを身に纏ったジョーたちには思わず吹き出しました。前期に続いてまたもや女装しているのがツボにはまります。それでいてそこそこ可愛いのが妙にそそられますね。(でも個人的には前作4話のギャル風の方が好みかな)キラがいればこの中で1番ドレスが似合いそうだな・・・・・・なんてことも考えてしまう賑やかな前半でした。

 

 

 今回は何と言ってもヒミコとハイドのガットルズ2大幹部がジョーたちの前に立ちはだかったのが今回の見どころですね。これまではジェンドルと共にアジトで座っているだけだった2人がようやく本格的に動き出したということでテンションが上がります。

 そんな幹部たちがどんな活躍をしてくれるのかと思って見ていたのですが、ヒミコによる罵倒を使った洗脳が始まったので唖然となりましたね。相手の気にしていることをあげつらい、メンタルをボロボロにしたところで優しい言葉をかけて自分の虜にするという手口を日曜の朝にやったことに心底驚かされます。しかもジョーの「キャラが薄い」とか「すぐさーせんと土下座する」といった視聴者も薄々感じていたことを指摘してきた時はそれ公式が言っちゃうの!?とびっくりしてしまいました。さーせんは最近言ってないから別にいいだろ!

 

 そんな言動がいちいちキツいヒミコですが、歴女なのか歴史に関する知識が豊富なのが素敵でしたね。歴史の事柄に因んだ発言が多くその度にナレーションが解説してくれるのでちょっと勉強になります。特に土偶と埴輪の違いについての説明は非常にわかりやすく、素直に感心しました。肝心の罵倒ぶりも「頭の中で本能寺の変でも起こってるの?」といった風に歴史ネタと絡めたものも存在しているのが面白いですね。

 またキャップとのデュエマでは途中まで追い詰められたかと思いきや、終盤「G・ストライク」によって攻撃を防いでからの逆転を決める実力の高さを見せつけてきたのも印象深いです。中でも《カラフル・ダンス》やアタック・チャンス呪文で墓地のカードを一気に貯めてから《悪撃縫合 ドルゲペイン》で大量ブレイクする戦術には思わず見惚れてしまいました。ガットルズはここまでジェンドル以外はいまいちパッとしない戦績だったのですが、彼女は他の幹部とは格が違うということを見事に印象付けてくれました。単なる罵倒キャラでは終わらない、ヒミコの魅力がよくわかる回だったと言えます。

 

 

  • 悪しくも無敵で剛撃な双頭巨人

悪撃縫合(あくげきほうごう) ドルゲペイン 水/闇/自然文明 (6)
ディスペクター/デーモン・コマンド/ジャイアン
パワー5000+
▪️EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
▪️マッハファイター
▪️パワード・ブレイカ
▪️自分のクリーチャーが攻撃する時、カードを2枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を1枚捨てる。
▪️自分の墓地のカード1枚につき、このクリーチャーのパワーを+1000する。

 ヒミコが使用した切り札であるディスペクター。「聖拳編」屈指の出世カード《剛撃戦攻ドルゲーザ》と「極神編」屈指のネタカード《無敵悪魔カースペイン》の合成クリーチャーです。(何故か種族からアースイーターが消えてるけど)下半身を無理矢理つなぎ合わせ、2つの上半身が狭苦しそうにしている姿が目に焼き付きます。何と言いますか、見ていて「シャム双生児」を彷彿とさせるデザインですね。

 カードとしてはコスト6にパワー5000、と素のスペックが貧弱なのでこのままだと若干心許ないです。しかし墓地のカードを参照した常時パンプアップ能力があるので見た目以上のパワーを発揮してくれます。パワード・ブレイカーも持っているのでパワーが上がるほどに打点も増えていくのがまたいいですね。

 自分のクリーチャーの攻撃時に手札交換する能力(自軍のクリーチャー全員に適用されるのが嬉しい)も持っているので、マッハファイターと合わせて確実に1枚墓地を肥やせます。自分の墓地に1枚でもカードがあればパワー6000のW・ブレイカーと化すのが見事です。EXライフのおかげで場持ちをいいうえ、身代わりとして墓地に送ったEXライフシールドがそのままパンプアップの上昇に繋がるので無駄の少ないカードと言えます。

 しかしながらパンプアップの量がたったの+1000というのは少々地味。10000以上を超える大型クリーチャーを相手取るには自身の手札交換だけでは中々墓地は貯まりません。ここは早期の召喚を目指すのではなく、《ボーンおどり・チャージャー》などであらかじめ墓地肥やしを行っていくのがいいでしょう。幸いこのカードはデーモン・コマンドとジャイアンというサポートに恵まれた種族を2つも持っているので、それらを主軸としたデッキでの活躍も見込めます。今後使われていくのか気になるカードですね。

 

 

  • 偉大な皇帝マジリスペクト!な蒼き獅子王

マニフェスト <マルコ.Star> 水文明 (4)
スター進化クリーチャー:トリックス/サイバーロード/レクスターズ
パワー8000
▪️スター進化:レクスターズまたは水のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時、他のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
▪️このクリーチャーが攻撃する時、カードを3枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。

 レクスターズとしてパワーアップしたキャップの相棒《ネ申・マニフェスト》(「ネ申」と書いて「カリスマ」と読ませるセンスよ)が進化した姿。「極神編」にて登場して以降、長いこと愛されてきた《エンペラー・マルコ》の力と合体したクリーチャーです。しかしながらその見た目はマニフェストそのままであまり変化が見られません。マルコ要素と呼べるものは恐らく周囲の球状のオブジェクトくらいでしょうか。そういうこともあってマルコと合体したという印象は抱きにくいですね。(そのうえ後述の能力的には《プラチナ・ワルスラS》に近いのですし)

 しかし能力は至って優秀。まずはやはり攻撃時の手札交換が目を引きます。殴りながら手札を補充出来るのが如何に便利かは上記のワルスラSなどのカードが既に証明済みで、手札切れが怖いビートダウンを継続させるのに持ってこいな性能を誇ります。発動が強制であるので攻撃には注意が必要ですが、それを差し引いても実質的な2枚ドローという点は魅力的です。

 また登場時に相手クリーチャー1体をバウンスする能力も見逃せません。厄介な敵を確実に除去させられるので、フィールドアドバンテージを稼ぎつつ攻撃を通しやすくしてくれます。さらにこちらは任意なので場合によっては選ばない選択も可能なのがグッド。そうしてブレイクした相手シールドから万が一トリガーを踏んでしまっても、スター進化クリーチャーの除去耐性のおかげでディスアドバンテージを生みにくいのも大きな利点です。

 まとめるとわかりやすく使いやすいパワーカード、と言ったところ。ビートダウン主体のデッキはもちろんのこと、コントロール気味のデッキでも十分に採用が考えられるでしょう。コスト4という軽さなので、2ターン目に《一撃奪取 マイパッド》を出しておけば最速3ターンでの登場も出来ます。ワルスラSに代わる新たなデッキの潤滑油として今後長く使われていくことでしょう。

 

 

 ジョーとキャップが敵の手に落ちてしまうという地味にヤバい状況(そして視聴者に女装ショタと罵倒女王様の2大性癖を叩きつける内容だった件)の中、次回はボルツ活躍回になる模様。今回のラストでアシガクサイに捕まっていましたが、予告を見る限りだと協力して危機を潜り抜けるようです。現状足が臭いくらいしか情報がない彼(彼女?)の目的が何なのか気になるところです。

 そしてヒミコに続いてハイドもデュエマする様子なのでこの辺りも楽しみです。見るからに強敵感漂う彼を前に、果たしてボルツは勝てるのでしょうか。待て次回。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:ガイアール(Ganhar)」とはポルトガル語で「勝利」を意味する言葉、というのはDMPにとっては割と有名な小ネタかと思われる。