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2021年春アニメ簡易感想 その22

 

 

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 来月いよいよ放送が開始される『ウルトラマントリガー』の新PVが先日公開されました。例年と同じようにキャラクターや世界観、装備やウルトラマンの紹介がされる内容で、見ているだけでワクワクしてくる映像が盛り沢山でした。主人公のケンゴが植物学者であるなどの情報が明らかになり、キャラの造形に少しだけ理解が出来てくるのが楽しいです。他にもガッツファルコン操作時に豹変するヒマリやちょっと口が悪いメトロン星人マルゥルなど、主人公以外も濃いキャラが揃っているので彼らのやり取りにも注目してみたくなってきました。

 また『ティガ』の続編であることを感じさせる要素も満載。不規則に動く文字が集まるタイトルコールに始まり、巨人の石像や遺跡の謎などティガを知っているとニヤリと出来る映像だらけでかなり面白いです。中でも本作のヴィラン枠であろうトレジャーハンター「イグニス」はキリエル人との関係がありそう(例えばキリエロイドが「炎魔戦士」であるのに対し、炎を連想させるイグニスという名前など)なので彼の目的や正体が一気に気になってきました。相変わらずティガとの関連性がいまい不明瞭な点が不安ですが、それでも作品に対する期待は変わらず、むしろこのPVを見て俄然楽しみになってきました。早く本編が見たいですね!

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

憂国のモリアーティ

第22話「犯人は二人」

 ついに来たホームズとウィリアムの対面に燃え、あっさりと始末されるミルヴァートンで呆気に取られた回でした。途中まで巨悪の雰囲気を漂わせていたミルヴァートンがウィリアムたちの予想外の行動に焦り始めてから一気に小物化したのでちょっとがっかりしましたね。両者の弱みを握ることで殺し合いを行わせられると思ったようですが、彼らが自分の身を犠牲にすることが出来る人間であることに気付けなかったのがこの男の最大の敗因と言えます。(自身の愉悦のために人を貶める「純粋悪」だからこそ、他人のために行動する彼らが理解出来なかった、とも思いました)

 そんなミルヴァートンを簡単に射殺するホームズにも面食らいました。ウィリアムすらホームズに驚きを示す辺り彼を知る人ほど衝撃的な行動であることがよくわかります。しかし友のためとはいえ人を手にかけることに抵抗がない、善人とは言い難い人間性が実にホームズらしいとも思いました。またウィリアムが「彼なら僕を殺してくれる」と発言したラストにも驚かされました。「悪である自分がヒーローであるホームズに殺される」ことこそが彼の計画の最終段階なんでしょうか?この調子だとライヘンバッハの滝でのシーンはこちらが想像していたものとは全く異なる形で描かれそうですね。

 

 

ドラゴン、家を買う。

第11話「国営の家」

 モンスターにも納税の義務とかがあるんだな・・・・・・今回の前半はまさかの「確定申告」が話のメインでしたが、しょぱなから所得税やら固定資産税やら住宅ローン控除やらのワードが飛び交うので笑いつつも(メタレド自身の現実のことを思い出して)胃が痛くなりました。散々モンスターたちの生活が描かれてきた中でここまでリアルなやり取りをぶち込んできたので少々唖然となってしまいます。あと「勇者たちを返り討ちにしている場合は「自営業」として認められる」発言には吹き出してしまいました。

 後半は人間の王国にある国営ダンジョンの下見に。こちらで働きながら住む場合「公務員」扱いになるという情報にこれまた笑ってしまいます。またネルが楽しみにしていたゲームのダンジョンあるあるが全て人間たちの偏見という形で処理されるのが面白かったですね。こういった映像化するとどうしても浮き彫りになる「ゲームの不自然な点」の解釈の仕方は作品ごとに異なっていて興味深いです。(『勇者ヨシヒコ』とか)

 また前回から仲間になったネルが見事に馴染んでいたのが今回の特徴だと感じます。ピーちゃんと仲良くなっていたりヘタレなレティの尻を叩いてあげたりするなど、いい感じに彼らを引っ張る物語の潤滑油になってきていましたね。

 

 

戦闘員、派遣します!

第11話「悪の幹部の泣かせ方」

 以前から話題に上がっていた古代兵器の遺跡がついに登場。魔王軍が兵器を手に入れたところを横取りしようとする六号とその作戦にドン引きするスノウたちに早くも笑わせてもらいました。六号の作戦は戦術としては間違っていないのですが、スノウが抵抗を覚えるのも無理はないと思います。それでもグリム以外が物に釣られる辺りまともな連中がほとんど残っていないなこの作品・・・・・・

 魔王軍サイドのシーンでハイネとラッセルのおねショタ強い信頼関係が度々挿入されるので余計にいたたまれなくなります。特にいたいけなラッセルに金的するシーンには戦慄しました。(しかしラッセルが息をしていないとわかるや否や焦り出す六号を見ているとまだ良心はわずかに残っていると見た)他にも古代兵器がロボットだった件やロゼやラッセルが遺跡と関係がある可能性など気になる要素が結構あるのですが、果たして次回かたが付くのでしょうか?

 

 

ひげを剃る、そして女子高生を拾う。

第11話「覚悟」

 ついに来ました札幌。沙優の戦いを最後まで見届けるために吉田が付いていくことになりましたが、家に帰る前の時点で結構ハードなやり取りが行われてしんどかったです。飛行機のビジネスクラスや喫茶店での他愛ない会話を見せられた後の学校の屋上でのシーンは温度差が非常にヤバかったですね。

 沙優の過去を知ってから個人的に抱いていた「沙優は自分のせいで友人が死んだと思っているのではないか」という疑問がドンピシャで、しかし彼女の抱えるトラウマの深さは予想以上のものだった点も印象的。指から血が滲み出るほどにフェンスを握っていたシーンや「私のことを想っていたなら一緒に生きてほしかった」は見ていて本当に辛かったです。それ故に沙優を認めてくれる吉田がいてくれたのが救いでしたね。そうして全てを吐き出した後に、沙優が彼女との思い出を肯定出来るようになるまで向き合う覚悟を決めたシーンは非常に心に残りました。(このシーンの「月明かりに照らされる沙優」と「影に隠れている吉田」の構図が興味深い)残すはラスボスである母親との対面なんですが、次回が色々と怖い・・・・・・・・・・・・

 

 

聖女の魔力は万能です

第11話「窮地」

 今回いつにも増してラブコメ色が強いな・・・・・・前回のラストで一端を見せた聖女の力ですが、セイがホークのことを考えるだけで溢れ出すというとてつもなく緩い発動条件には笑ってしまいました。ホークの一挙一動を意識するあまり顔を赤くしていくセイの様子にもニヤニヤが止まりません。ホークはホークでセイが他の男と一緒にいる様子を見て明らかに不機嫌になるなど互いのことを意識しまくっていて微笑ましいです。これはそう遠くない内に周囲から「あの2人あれでまだ付き合ってないんだぜ」みたいな噂される関係になっていきますね間違いない。

 そして後半の森の探索パートではスライムが意外と厄介で驚きました。例のスライムといい、最近は「強いスライム」がトレンドなんだろうか・・・・・・?流動体の敵とか弱いわけがないとは思うのでこの描写は打倒だとも言えます。しかしサブタイに「窮地」とある割に言うほどピンチではなかったのが引っかかりましたね。まぁ僕としてはアイラちゃんの活躍が見れただけでも満足です。

 

 

SDガンダムワールド ヒーローズ

第11話「月はそこにある」

 終盤のアルセーヌさんに惚れた。ここまで諸葛亮などが散々指摘してきたアルセーヌの泥棒行為トレジャーハンターだ!が「過去に盗まれていた芸術品を元あった場所に戻す」という形で解決する展開には膝を打ちました。本来の持ち主に返すという粋な行動のおかげでアルセーヌのロマンを求める性格とキザな言動が一気に“カッコいい”という印象に昇華されたように思えます。終盤は趙雲のように目を輝かせてしまいましたよえぇ。

 サージェントに関しては前回暴走するのかと思いきやそんなことはなく、それどころかアルセーヌと和解したことにびっくりしました。彼の行為の正しさを知ってから自らの非礼を詫びるなど、趙雲とのやり取りでも見せた思慮深さが発揮されていて良かったです。ネオワールドのハロが持つ「正しい心を示す力」がアルセーヌとサージェントそれぞれの“正しさ”を示して和解へと導いてくれたように感じましたね。

 また今回は個人的に気になる小ネタが多かったです。あっさり仲間入りを果たしたサイコガンダムがサイコロガンダムに変形した時は吹き出しましたし、何よりサージェントの上司がコマンドガンダムというのも素晴らしかったです。(そして老紳士っぽいジムと一緒に暮らしている老犬バクゥが今回のここすきポイント)この調子でナイトガンダム武者ガンダムも出してほしいですねぇ。

 

 

 トリガーに関しては本編の放送以外にも気になる情報が入ってきました。それがこちら。

 

 

 ウルトラサブスクやYouTubeチャンネルで見れるというボイスドラマ。今回は3作もありますが、個人的には3つ目の「ギャラクシーレスキューフォースボイスドラマ」に注目しました。調べたところリブットとその幼馴染ソラが主役らしく、彼らの活躍が見れそうでワクワクしてきます。

 しかも「トリガーの物語のウラ側」での出来事を描くらしいので、まさかトリガー本編にリブットが登場するのではないか?とつい考えてしまいます。今のところ『ウルトラギャラクシーファイト』が主な出番であるリブットがついに日本のテレビに出演するかもしれないと思うと楽しみで仕方ありません。あくまで妄想ですが、現実のものになったら面白いですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。