新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

デュエル・マスターズ キング! 第13話「伝説の禁断迷宮っ!ドキンダムXを探し出せ!」感想

世界を壊し塗り変える“禁断”の力

「シールドのご機嫌が悪い」は一度は対戦で言ってみたくなりますねぇ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • いざ、禁断の遺跡へ

 今回のデュエマキング!はいきなりボルツとキャップが石に変えられてしまうという衝撃展開から始まりました。それぞれ謎の槍からジョーとキラを守る活躍を見せてくれたものの、割とマヌケなポーズで固められてしまったのが何とも言えない気持ちにさせられます。

 というわけでボルツとキャップを石化した張本人であろう《伝説の禁断 ドキンダムX》を探し出して2人を救い出そうとするジョーとキラ。ドキンダムが封印されていると思われる謎の遺跡(一瞬映った映像を見る限りだとインカ帝国の遺跡「マチュ・ピチュ」っぽいですね)での探索が始まったわけですが、様々な罠を潜り抜けていくパートが描かれました。特に面白かったのが最初に出てきた転がる岩の罠で、「岩自体がパワー4500、スレイヤー持ち」というネタには大いに笑わせてもらいました。

 また遺跡でドラゴンとエンジェル、デーモンの3勢力がドキンダムに立ち向かう壁画が見つかるシーンも印象的です。革命編の背景ストーリーを意識した部分があってちょっとニヤリと出来ます。他にもドキンダムが「最悪のクリーチャー」と呼ばれたことに疑問を持つジョーなど(ジョー的にドキンダムはバサラ師匠が使うカードだから最悪扱いにピンときていないのかもしれません)、細かいネタが多くて楽しかったですね。

 

 

  • 新たな未来を創造せんとする者

 そして今回のデュエルパートはキラVSジェンドルというマッチング。ドキンダムだけでなく《時の法皇 ミラダンテXII》をも利用するジェンドルに怒りを覚えるキラが目に焼き付きました。キラにとってミラダンテは憧れのカードである、という新事実は彼の背景を考えると納得がいくもので結構好みですね。

 しかし肝心のデュエル展開は終始ジェンドルが優勢。キラに別の文明の力について説きはじめたり、シールドを一気に割られても「今日のシールドはご機嫌が悪いようですね」で済ませるなど最後まで余裕たっぷりでキラを追い詰めていく様子が興味深かったですね。誰に対しても礼儀正しい一方、相手の全てを見透かすような言動がジェンドルの得体の知れなさを強調させていました。ジョーに一度負けているものの、敵のボスとしての格は決して失われていないことがよくわかります。

 そして彼らガットルズの目的の一端が垣間見えたことも印象的です。どうやらドキンダンテのように伝説のクリーチャーを合体させて強力な力を有したカードを作り、“新たな未来を創造する”もしくは“デュエマの歴史を塗り替える”という大それた偉業を為そうとしているようです。

 新たな未来や歴史の塗り替えるなどやたら抽象的な表現のせいで具体的に何をするのか自体は不明瞭なままなのですが、ドキンダンテの力から考えるに恐らくは歴史の改変を行おうとしているのかもしれませんね。果たしてどのようにデュエマの歴史に手を加えるのかは未だ不明ですが、ジェンドルの底知れない悪意を感じ取るには十分だったと言えます。そういったことから、今回はそんなジェンドルとの因縁をさらに深める回であったと思いましたね。

 

 

  • 光り輝く矛と乱雲を呼ぶ盾の最強武装

ギラミリオン <クーカイ.Star(スター)> 光文明 (4)
スター進化クリーチャー:メタリカ/メカサンダー/レクスターズ
パワー4000
▪️スター進化:レクスターズまたは光のクリーチャー1体の上に置く。
▪️このクリーチャーが攻撃する時、自分の他のクリーチャーを1体タップしてもよい。そうしたら、このクリーチャーをアンタップする。
▪️このクリーチャーがアンタップしていれば、このクリーチャーはすべてのバトルに勝つ。

 キラが新たに使ったレクスターズ。「超天篇」出身のGRクリーチャー《ギラミリオン・ギラクシー》が「闘魂編(インビンシブル・ソウル)」で登場した進化メカサンダー《開眼者クーカイ》の力と合体したスター進化クリーチャーです。後述の能力が双方の元ネタの面影を残しているナイスな能力デザインをしているのが印象深いです。(それだけに今回のアニメでは活躍出来なかったのが悔やまれますが・・・・・・)

 コスト4にパワー4000と進化クリーチャーとしては控えめなスペックをしていますが、代わりに味方をタップすることでアンタップ出来る能力を持っています。味方を展開すればするほど打点強化に繋がるわかりやすいビート性能を誇ります。攻撃出来ない小型ブロッカーはもちろんのこと、攻撃曲げを持つメタリカなどタップさせることでアドバンテージを稼げるクリーチャーと組み合わせると面白そうです。

 何よりアンタップ中は全てのバトルに勝つ能力のおかげで突破力はかなりのもの。攻撃時にアンタップすることで自分よりパワーが高い相手も打ち倒せるので、こちらからのバトルやブロッカー相手には滅法強いです。また《ボルシャック・ドギラゴン》のような効果バトルにも強く、攻撃を確実に通してくれます。最もタップ状態では能力が働かないため殴り返しに弱いといった弱点も抱えているので過信は禁物。スター進化クリーチャーとしての耐性はあるものの、なるべくアンタップした状態を保っておきたいところです。

 その能力から大量展開していくビートデッキでの採用が見込めそうです。特にコスト4という点から「正義星帝」 <鬼羅.Star> 》との相性の良さはかなりのもの。攻撃時の踏み倒し候補に最適である他、ブロッカー付与とターン終了時のアンタップにより確実に攻撃を防ぐブロッカーとしても活躍出来ます。他にも組み合わせられるカードがいくつかありそうなので、是非探してみたいですね。

 

 

  • 禁断と時間、忌むべき奇跡を混成せし覇王

禁時混成王(きんじこんせいおう) ドキンダンテXXII(トゥエンティツー) 光/水/火文明 (9)
クリーチャー:ディスペクター/エンジェル・コマンド・ドラゴン/禁断
パワー99999
▪️EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
▪️T・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、相手のクリーチャーの能力をすべて無視する。
▪️相手のターン中、相手がコスト9以下のクリーチャーを召喚した時またはコスト9以下の呪文を唱えた時、自分はカードを1枚引いてもよい。その後、コスト9以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。

 ジェンドルが《聖魔連結王 ドルファディロム》に代わる切り札として作り出した新たなディスペクターの王。「革命編」で大きな衝撃をもたらした禁断クリーチャー《伝説の禁断 ドキンダムX》と「革命ファイナル」の象徴的革命龍の1体《時の法皇 ミラダンテXII》を合成したキングマスターです。背景ストーリーにおける敵勢力同士を合体させるという冒涜的要素はもちろんのこと、ドキンダムが巨大な石板に貼り付けにされたようなデザイン、“X(10)”と“XII(12)”を合わせて“XXII(22)”にするネーミングセンスなど、ドルファディロムに負けない強烈なインパクを誇っています。(見た目に負けず背景ストーリーでもラスボスの如き大暴れをしているのですが、ここでは割愛します)

 カードとしてはコスト9、パワー99999とドキンダムを意識した部分が多く、特に相手クリーチャーの能力を無効化させるcipは禁断関連の「封印」を彷彿とさせる強力なものです。返しのターンまで場にいる相手クリーチャー全てを実質バニラにしてしまえます。出ただけで相手のブロッカーを無力化し(ただし攻撃制限があるクリーチャーはその制限も無効化されるので注意)、また相手クリーチャー全てがシングルブレイカー扱いとなるので防御面でも安心と非常に便利な能力と言えます。

 能力無効化は登場時に場にいるクリーチャーにのみ適用されるのでその後出されるクリーチャーには効きませんが、その場合は1ドロー&呪文踏み倒し能力が発動するので隙が少ないです。コスト9以下のクリーチャー及び呪文に対して発動する範囲の広さなので相手のアクションには大抵反応出来ます。(それ以外のカードタイプやコスト10以上のカード、召喚以外の踏み倒しには発動しませんが、それらが採用されたデッキはごく一部なので強力であることには変わりありません)ド派手な効果が多いコスト9以下の呪文を踏み倒せるので、相手に心理的なプレッシャーをかけて何もさせないで終わらせることも可能でしょう。

 踏み倒す呪文の候補も《神々の逆流》や《ラスト・バイオレンス》、《ジョー!ジョー!友ジョー!》など高コストの強力なものが揃っているのでよりどりみどり。中でも《ルシファー》との組み合わせが面白いと感じますね。自分ターンに唱えればドキンダンテ自身を踏み倒し、相手ターンでは相手の行動に反応して唱えれてそのターンを強制終了させることが可能とその相性の良さには目を見張るものがあります。

 場に出ただけで敵の大幅に弱体化させて、さらに行動まで制限する制圧能力は元ネタに負けないレベルと言えます。高パワーのおかげで火力除去にも強くEXライフで除去耐性も持っているので場持ちの良さも抜群です。居座れば居座るほどゲームを支配していく圧倒的なコントロール性能で今後の環境でも大いに活躍することでしょう。

 

 

 次回はミラダンテを救出するせんとするジョーたちがドキンダンテを奪う計画を立てていく模様。しかも予告映像を見る限りですとその手段が「オレオレ詐欺」の可能性大なのでちょっと唖然となってしまいます。およそ主人公たちの取る作戦とは言えないのでどうなるか心配ですが、一方でマスオ部長とのコント染みた争奪戦が描かれそうなのでその点は楽しみですね。取り巻きのプロテインズも久々に目立ってくるようですし、彼らの活躍も気になるところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。