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2021年夏アニメ&特撮簡易感想 その3

 

 

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 『ウルトラマントリガー』が放送された「ウルトラマンの日」、YouTubeウルトラマン55周年の特別映像がトリガー本編と同時に配信されました。

 例年と同じように最新ウルトラマンであるトリガーが初代ウルトラマンからの激励を受ける映像に早くも目頭が熱くなってしまいます。去年のゼットが主役の時はゼットのお喋りな部分がよく出ていて賑やかでしたが、今回はトリガーのミステリアスな要素を尊重しているのか静かな内容に仕上がっていたのが対照的で面白かったです。

 またトリガーが月から見つめる地球が黒く染まっていく様子やカルミラの嘲笑うような声、自身の拳を開いて見つめるトリガーなど意味深なカットが多かったのも印象的です。本編1話の時点で既に不穏な雰囲気を漂わせているトリガーですが、この映像でその雰囲気がさらに加速されたと感じます。トリガーの物語はどのように展開されていくのか、今からさらに楽しみになっていく映像でしたね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『ポケットモンスター』はお休みだったため感想はありません。また『超速パラヒーロー ガンディーン』総評は個別感想で書く予定です。ご了承ください。

 

 

 

 

 

ひぐらしのなく頃に

第3話「鬼明し編 その参」

 勝ち確に舞い上がる梨花ちゃんと圭一VSレナを交互に映す演出で笑いが止まらなくなってしまった件。それはそれとして、鬼騙し編のレナとの死闘で生き残ったのは何かしらのトリックがあるのではないか?と以前から疑っていたのですが、特にそういったことはなく普通に生き残ったという事実には唖然となりました。(これだとただ単純に「圭一がタフ」という答えになっちゃう・・・・・・)

 他にも梨花の死因が自殺だったこと、沙都子がレナにH173を注射してからは静観しているだけだったことと、多くの真相が予想よりもあっさりとしたものだったのが意外でしたね。特に沙都子が暗躍らしい暗躍をあまりしてなかったのは肩透かし感が強くてちょっとがっかりです。

 しかし前回に引き続き描かれたレナ視点での物語は見どころ満載。圭一が死体を見たかどうか疑う中、彼と大石の電話で勘違いしてしまうシーンには納得しつつ驚きましたね。「嘘だ!」の下りも実際はレナが問い詰めていたことなど、圭一や既存の視聴者にとっては鬼隠し編そのものだったシーンの数々がレナにとっては未知の領域になっていたという事実は非常に興味深いです。視点を変えると物語の見え方ががらりと変わるひぐらしの面白さが良く出ていた回だと言えます。

 

 

 

ヴァニタスの手記(カルテ)

第2話「Noé-花の都にて-」

 前回の時点ではヴァニタスがノエを振り回すことになるのかと思っていましたが、実際は逆だったことにびっくり。自分の感情に正直に動き回るノエにヴァニタスが呆れる形で付き合わされる構図はかなり意外でした。おのぼりさんで天然なノエの性格は妙に愉快で、ヴァニタスのことを「好きではない」と本人に言ってしまうシーンには爆笑してしまいました。傍若無人ぶりは相変わらずな一方でノエに対して結構世話を焼いてくれるヴァニタスのキャラクターも魅力的です。

 さらに後半では「ルカ」に「ジャンヌ」と新キャラが続々登場。中でもジャンヌの見た目の美しさと戦闘時の苛烈さが両立したデザインは一目見ただけで気に入ってしまいました。2話にして登場人物が多く出てきて飲みこむのに苦労しますが、魅せる演出が多いおかげで楽しく終始見入りましたね。

 

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・・X

第2話「悪役になってしまった・・・」

 カタリナたちが演劇の手伝いをすることになる回でしたが、悪役令嬢としてのカタリナの知識がここにきて活かされる展開には思わず笑ってしまいました。ぶっつけ本番の劇のセリフは全く覚えらなかった一方で、ゲームのカタリナのセリフをそらで言える彼女の能力の偏りっぷりに微笑ましく感じてしまいます。野猿になってしまう前の「本来のカタリナ」がどのようなキャラだったのかもわかって面白かったです。(他にもジオルトとマリアが主役2人を演じたことなど、「本来のフォーチュンラバー」が垣間見れたようにも思えます)

 またカタリナ以外のメンバーの活躍ぶりも見どころでしたが、中でもソフィアの押しの強さがやたら印象的でした。周囲の意見をバッサリ切り捨て、想い人と兄のカップリングを成立させようとするゴリ押し具合に変な笑いが出てきてしまいます。ただ一期ではあまり主張してこなかった彼女がこうして自分の意見を押し通そうとする強さを見せてくれたのは嬉しく思いましたね。

 そんなこともあって色々と賑やかな日常を堪能出来た中、カタリナがさらわれるラストには意表を突かれました。一体何者が彼女を狙ったのか、ここから物語が一気に動き出しそうでワクワクします。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第39話「鬼岩城大上陸」

 魔王軍の本拠地である「鬼岩城」がついに本格始動!フルCGで表現される巨体に早くも圧倒されました。原作で感じた巨大な存在感はそのままだったうえ、アニメに合わせて頭身がアップしている分より迫力が増していたと思います。動く様子はほとんど見られなかったのですが、代わりに仁王立ちしているだけでポップたちの脅威であることが十分に伝わってきましたね。

 鬼岩城以外にも今回の世界会議に出席した「ベンガーナ王」とその部下「アキーム」の存在が印象的。例え勝ち目がなくとも後に続く者たちを奮い立たせるため、戦おうとするアキームの勇敢さに改めて惚れ惚れしました。また彼を率いるベンガーナ国の王は今見てみるとただただ自信過剰なだけであることがわかって面白いですね。ここから株が上がっていくと思うとちょっとニヤリとしてしまいます。(後はやはりロモス王とクロコダインの関係に整理を付けたアニオリがここすきポイント)

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第56話「かっとバシング!」

 完全に遊戯王ZEXALだこれ!唐突に野球回が始まったと思ったらその野球を交えた女子同士のデュエルが展開されてワクワクしつつ困惑。6兄弟長女の「ゴーハ・ユウカ」が予想よりもはっちゃけたキャラだったこともあり、前回前々回以上にフリーダムな内容にゼアルらしさを感じずにはいられませんでした。

 ユウカがズババやアチャチャなどのオノマト軍団の新規など懐かしの面子を使ってくるのも良かったですね。中でもエースの背番号39球児皇ホーム希望皇ホープのシルエットを上手いこと野球テイストにアレンジしているので感心してしまいます。効果もホープ一族らしい脳筋ぶりで面白いです。(「ムーンバリア」ではなく「ダブル・アップ・チャンス」を意識しているのでしょうか)他にも「レベル4のモンスターが2体、来るぞ!」というアストラルお馴染みのセリフが飛び出すなど終始ゼアルの要素に満ち溢れてしました。ゼアル好きとしてはたまらない回でしたね。

 

 

超速パラヒーロー ガンディーン

第3話(最終話)「共闘:team」

 強大な敵を前についに本格的な戦闘が始まった回。グーの持つ「緑死」の力とそれを狙う敵の目的が判明したことで大志がみんなを守ってみせることを改めて決意する様子が描かれました。また事実を知った京が紆余曲折を経て大志に協力しようとする流れが非常に素敵でした。共に困難に立ち向かうアスリートとコーチの関係性を相棒(バディ)との物語として綺麗に落とし込まれていたので思わず唸ってしまいます。彼女だけでなく大志の父たちのサポートも熱かったですね。

 仲間との協力の重要性は迫力ある戦闘シーンでも同様で、大志もといガンディーンだけでは敵怪獣の「ラゲルト」に勝てなかったのもいい塩梅でした。かといって大志が頑張ってなかったわけではなく、むしろ専用の「ハイパーホイール」を失ってもしがみつくガッツを見せたのが見事。ラゲルトに腕の力だけでしがみつくシーンは車いすアスリートの腕力の強さが良く強調されていたと思います。車いすのヒーローの魅力を余すことなく魅せてくれましたね。

 そうして俺たちの戦いはこれからだ!で終わったかと思いきや、ラストに加藤雅也演じる謎の男が出てきて驚愕しました。明らかに次回作を匂わせる演出でしたが、やってくれるのでしょうか?非常に面白い作品だったので続きをやるとしたら是非見ておきたいですね。

 

 

 記事冒頭の映像を見てことについてですが、他にもウルトラマンが今年で55周年ということにちょっとびっくり。今見ても決して見劣りしない作品が半世紀前から存在していたことは驚きの事実であり、同時に嬉しく感じることでもありますね。様々な新要素がありつつもウルトラマンのクオリティの本質そのものは決して変わっていないことが伺えます。この先もウルトラマンを楽しんでいきたいと改めて思う55周年でした。

 

 

 ではまた、次の機会に。