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ウルトラマントリガー 第2話「未来への飛翔」感想

選ばれた者として

アキトにダーゴンと個人的に好みなキャラが多くて嬉しい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 選ばれなかった者

 今回のトリガーはケンゴがついに地球に降り立ったシーンからスタート。冒頭ではミツクニ代表に自分がトリガーになったことを知られており、そのことを周囲には隠すよう諭されている様子が目に留まりました。この手の作品で主人公以外の第三者ウルトラマンの正体を序盤から知っているパターンは結構珍しいと感じますね。そのうえで協力的である点も面白いです。ケンゴが所属することになった「GUTS-SELECT」のメンバーも一部を除いてかなり親しげだったので本作はかなり主人公に好意的な状況が作られているのがわかります。(宇宙人である「メトロン星人 マルゥル」を平然と受け入れる辺りケンゴの適応力も中々に高いですね)

 そんな中唯一ケンゴに対して敵意剥き出しだったのが「ヒジリ・アキト」。当初は同年代の男子同士ということで敵愾心を露わにしていると思い視聴していましたが、彼がトリガーになったことを快く思っていたなかったことが判明してちょっと驚きました。GUTSスパークレンスの変形機能を作ったことも明かし、自分がウルトラマンになるはずだったとケンゴに当たるアキトと見て彼の嫉妬からくる激情が感じられました。それも会長の1人娘である「シズマ・ユナ」を守るために頑張ってきたことが伺えるのが妙にいじらしいです。主人公に対する態度は冷たいものの、彼なりの失意や大切な人への想いが伝わってくるのでどこか憎めないキャラクターに仕上がっていると思います。個人的に一気に好きになったキャラなのでここからケンゴと少しずつ仲良くなっていく様子を見ていきたいです。

 

 

  • 勝利を導く鉄腕が唸る、剛力無双の巨人

 

ULTRAMAN TRIGGER PWOER TYPE!

BOOT UP! DELASIUM!

 

 「勝利を掴む、剛力の光!!」

 

ウルトラマントリガー!!」

 

ULTRAMAN TRIGGER!!

POWER TYPE!!

 

 アキトから受け取ったハイパーキーを装填させることで変身したトリガーの派生形態「パワータイプ」。名前の通りパワー重視の形態です。ボディが赤中心になり、頭部のトサカも少し前に突き出しているなどマルチタイプから少々攻撃的になったような印象を受けます。(タイプチェンジのシーンも立ったまま変わるのがこれまたティガらしくて興味深いです)筋肉も盛り上がっていますが、ここ最近のパワー形態のウルトラマンと比べると少々控えめであり、その分プロテクターの無骨さで力強さを表現しているように感じますね。

 戦闘ではその名に恥じぬ怪力を活かしたバトルスタイルが特徴的。特に今回繰り広げられた水中でのバトルは水の中でも難なく進撃するパワフルな様子が目に焼き付きました。さらにサークルアームズを「パワークロー」モードに変形させてからの戦闘はダーゴンの胴体や首を挟み込んだんだり突き刺したりするなどその力を活かしつつ少々テクニカルに攻めていたのが面白かったです。しかしハサミ型の武器で敵を挟む絵面が中々にエグいなぁ・・・・・・とつい思ってしまいますね。ライダーカッティングよろしくそのまま挟み殺すみたいな技がなかっただけマシですが。ともあれ単純に怪力を見せるだけの形態ではないことがわかって結構良かったです。

 

 

  • 好敵手を狙う者

 今回登場した怪獣は「吸血怪獣 ギマイラ」。テレビシリーズでは『タイガ』以来の登場となりますが、前半トリガーが出てきてからは早々に倒されてしまったので久々の活躍を期待していた身としては残念な扱いでした。(トリガーも馬乗りからのゼペリオン光線と割と容赦ないですね)

 そんな中メインとなったのが「剛力闘士 ダーゴン」。カルミラに起こされて目覚めた闇の巨人の1人で絵に描いたような武人タイプのキャラですね。かつ怪力自慢の戦闘スタイルもあって見ていて結構気持ちがいいです。

 しかしそれ以上にトリガーのことをいちいち「我が好敵手」と呼んでくるのが妙に面白いです。一度トリガーを負かした後に再戦しようとする際はちょっと不機嫌になりながら街を壊し、いざトリガーが現れたらやたら嬉しそうに反応するのでちょっと可愛いと思ってしまいます。またカルミラに解放される前は逆さになって地面に埋まっていたりとギャグみたいな絵面がやたら多いのも面白ポイント。個人的に敵側の萌えキャラとして認識してきたのでこれからもお茶目な面をもっと見せてほしいですね。

 

 

 というわけでトリガー2話でした。今回はつっけんどんなアキトにトリガー大好きダーゴンと見ていて微笑ましくなるキャラが多くて楽しかったです。前者は特に注目しており、誰に対してもスマイルスマイルの精神を崩さないケンゴと如何にして絆を紡いでいくか見ものですね。

 一方で前回から感じていた不穏な面の一部がより大きくなる描写もありました。ミツクニ代表がウルトラマンの正体を隠したりアキトを説得して互いの中を取り持ったりとケンゴに対してやたら親切にフォローしてくれましたが、あまりにも彼に都合のいい扱いには少々疑惑の念を抱いてしまいます。前回ケンゴに発破をかけて送り込んだシーンといい、どうもケンゴをウルトラマンとしたうえで戦わせようとしているように思えてなりません。これは単にウルトラマンの強大な戦力を確保しておきたいからなのか、それとも別の目的が隠されているのか、などとにかく怪しいです。この会長が何を企んでいるのかまだわかりませんが、少なくとも簡単に信用してはいけない人物のようにも思えます。

 

 

 そして次回は謎のトレジャーハンターイグニスが登場。人間側も闇の巨人でもない第3勢力のようですが、彼の狙うお宝が何か気になるところ。というか特撮作品における“お宝を狙うキャラ”というのは大抵ロクでもない奴ばかりなのでこいつもそうなのか気になりますね。あとはやはりガゾートが数十年ぶりに復活するということで楽しみで仕方ありません。あの狂気の怪獣とトリガーの新形態のバトルも見てみたいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。