それぞれの“想い”を胸に
死亡フラグが乱立していて誰が生き残るのかわからねぇ！
- 大いなる魔人とまさかの賢神
約3週間ぶりとなるセイバー本編。前半はストリウスの独壇場と言ってもいいくらいの内容で、カリュブディスを取り込んでからついに変身したストリウスの強さには驚かされました。始まりの5人の力が統合されているというのもあってその強さには納得がいきますが、ここまで裏で暗躍するだけで直接の戦闘力はイマイチというイメージが強かった分ギャップがありましたね。
しかしそれ以上に驚いたのが四賢神を復活させて操る能力。登場しないままマスターロゴスに殺された人物がここにきて再利用される展開には衝撃を受けました。しかもソードオブロゴスの剣士たちの剣技を作ったとされるといった設定が明かされとんでもない強さを見せてきたのも印象的です。
何よりここまでほぼ無敗を築き上げてきたクロスセイバーに膝をつかせた、ということもあって強さに説得力が出ています。終盤に突入した今、ラスボスとして君臨したストリウスの相応しい力は見事なインパクトを残してくれましたね。
- 禍々しき魔導を纏いし極黒の魔王
グリモワール！
『WHEN THE HOLY SWORD AND THE BOOK INTERSECT REWRITE THE WORLD』
OPEN THE GRIMOIRE!
THE END OF THE STORY!
KAMENRIDER STORIUS!!
『フハハハハハハハハ･･･！』
始まりの5人の力、そして多くの人々の魂を取り込んで誕生した「グリモワール」ワンダーライドブックを使ってストリウスが変身した「仮面ライダーストリウス グリモワール」。満を持して登場したラスボスです。ストリウスの怪人態がシルエットはそのままに仮面ライダーとなったようなデザインに仕上がっています。見た目は若干ヒロイックになったのですが、真っ黒な配色もあってどこか禍々しいイメージを抱きますね。変身時の泥のような真っ黒な液体と6枚の黒い翼も相まって雰囲気は邪悪な悪魔そのものです。
戦闘能力は前述の通り強力驚きました。今回は四賢神を「ロード・オブ・ワイズ」なる戦士に変えて操っていたので当人の戦闘力はあまりわからなかったものの、やはりクロスセイバーを倒したという事実もあってかなり強いと印象付けられます。ストリウスの言動も相まってラスボスとして見事なライダーになっていると思いましたね。
- 決戦に向けて
ストリウスに為す術もなく倒された飛羽真たち。ですが今回はその後負けじと奮起する剣士たちの決戦前の様子がメインだったと言えます。待ち構えるストリウスとの戦いに備え、それぞれが覚悟や気持ちの整理を行う姿が展開されて楽しかったです。
強さの追及を行う前にやることがあると成長を見せた蓮に感動し、そらくんと家族水入らずの時間を過ごす尾上さんにほっこりし、芽依と言葉を交わす倫太郎にほろりとくるなど数分間で様々な感情が押し寄せました。何だかんだで僕自身彼らに対して強い想いを抱いているのだと実感します。尾上さんの妻である晴香(はるか)さんが出てくるサプライズなどもあってかなり見入りました。
そして肝心の飛羽真と賢人、そしてルナの幼馴染3人は特に丁寧に描写されていて良かったですね。これまでルナが芽依や倫太郎の元から逃げ出した理由が「飛羽真の今の仲間を知ったからこそ彼らを引き離してしまうことに耐えられない」という納得のいくものだった中、子どもの頃と同じ物語の人物になりきる遊びをする飛羽真と賢人に救われる展開には感激しました。子どもの頃から姿が変わっていない彼女にとって、大人になっても変わらずにいてくれる飛羽真たちの存在が如何に救いになっているかが良く伝わってきます。さらっと『スーパーヒーロー戦記』で見せた大人の姿になったのもあって、ようやくルナが2人の元に戻ってきたことを感じ取れました。
そんな感じで最後の戦いを前にした彼らの心の準備は見応えがあった一方、みんな死亡フラグを建てまくっているので誰が死んでしまうのか？という不安も襲いかかってきました。（少なくとも存在が消えかかっているユーリは確実に死にそうだなぁと思いましたね）正直彼らには全員死んでほしくない、みんな生き残ってほしい！という気持ちがあるのでこの先の展開を見るのが少々怖いです。果たしてどうなる次回。
そんな次回は案の定ストリウスによって大ピンチに晒される模様。今回のラストの集結シーンや予告映像の一斉変身など非常にカッコいいシーンが多いだけに倒れていく彼らにショックを受けそうです。
あとはソフィアがカリバーに変身するらしい情報に驚きました。予告にカリバーがいる時点でまさか、とは思いましたが、ついにソフィアも戦いに参戦するようでちょっと嬉しいです。本当の意味で10剣士集結することに何だかんだでワクワクしますね。
ではまた、次の機会に。
