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2021年夏アニメ&特撮簡易感想 その13

 

 

 

 

 去年放映された岸辺露伴は動かない』の新作製作が先日、発表されました。以前公開された全3話はどれもクオリティが高く、もっと高橋一生露伴が見てみたい、と思っていたのでその願いが叶って嬉しいです。ドラマは何と言ってもヘブンズドアーの演出が神がかっていたので(特に3話の絵本の展開には感激しました)、あの演出をまた見れると思うと楽しみです。どのエピソードをやってくれるかが気になるところですが、個人的にはやはり『密漁海岸』をやってほしいところ

 ゲスト出演の方々も興味深い面々ばかりです。特に5話に登場予定の市川猿之助がどのような役を演じるのか非常に気になります。放映はまだまだ先ですが、早く見てみたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第76話「ゼンリョク!アローラ無人島レース!!」

 久しぶりとなるアローラ地方でのエピソードはレース大会。ポケモンを捕まえながら進むという方式はアローラでは珍しいですが、ある意味でポケモンの世界観らしいと思える面白い内容でした。今回のライバルとして立ちはだかった「ゼンリョク兄弟」もサトシをリスペクトしつつライバル視することを忘れない気持ちのいいキャラで、失敗しながらも諦めずにジャラランガZワザを放つシーンに痺れましたね。ただゼンリョク兄弟のストーリーに注力していたせいか、後半のレースシーンがダイジェストで片付けられてしまったのが残念です。

 あとはやはりサトシがチャンピオンであることを活かした先輩キャラ展開が良かったですね。Zワザの使い手として兄弟にアドバイスする様子は素敵なシーンでした。他にもロケット団キテルグマたちと再会するシーンなど『サン&ムーン』を見ていた身としては嬉しい要素が多かったです。そして次回はあのデンジが出てくるということでより楽しみになってきました。

 

 

ひぐらしのなく頃に

第8話「祟明し編 その弐」

 演技派女優沙都子による滑稽なる種明かし。学校では叔父にいじめられる哀れな少女、家では村にいじめられる哀れな少女をそれぞれ演じ分けて周囲を混乱させる彼女に終始唖然となりつつ笑ってしまいました。周りの好意を利用して憐れまれることに全力を注ぐ彼女のやり方には恐怖を覚えます。(道の真ん中で笑いながらコロコロしていたのは面白かったのですが)沙都子のため奮闘する圭一たちや知恵先生の様子も鉄平の視点からは”沙都子の敵”として映ってしまう演出も見事です。

 何より沙都子の様子を爆笑して見ていたエウアが彼女のことを「魔女」と呼んだシーンが印象的でしたね。他者を意に介せず自分の快楽のために弄ぶ姿はまさに人ならざる魔女と言えます。一方で「不幸に身を浸し、周囲から同情されている時だけが幸せ」というエウアの分析も興味深いです。確かに今の沙都子は誰かに哀れまれていなければ自分の存在価値を示せないとも取れます。そんな悲劇的な彼女を止めるにはどうすればよいのか色々と考えてしまいますね。

 

 

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASOON -覚醒前夜-

第3話「持ちきれないほどあったでしょ」

 生きていたいろはを救出するため、彼女のドッペルと向き合った回。ドッペルの創り出した世界はいろはの願望で形作られている一方、ところどころが歪な世界観にどこか寒気を覚えました。ぬいぐるみを妹として扱う絵面には特にゾッとしましたね。しかしそういった世界も全てはいろはが「妹を見つけることが出来ないかもしれない」という不安から来たものだと明かされてからはどこかホッとしました。これまで他人を気遣う心の強さを見せてきたいろはですが、内心ではそういった弱い部分も抱えていて今回その胸中を吐き出せて良かったと言えます。

 そしてそんな彼女を連れ出すために必死に説得するやちよさんたちがまた素敵でした。前回の復讐鬼然とした態度とは一変し、いろはから教えられた思い出を糧に立ち上がる様子が非常にカッコよかったです。黒江もちょっとした付き合い程度の関係だったいろはを助け出そうとしてくれたことにほっこりします。まどかたちも本作の物語に合流してきたようですし、黒江もこのまま仲間入りしてほしいですね。

 

 

ヴァニタスの手記(カルテ)

第7話「Femme fatale-恋-」

 サブタイにもある通り7話は“恋”の在り方について描かれた回でした。恋を知らぬノエ、ジャンヌを弄ぶヴァニタスと満更でもなさそうなジャンヌ、怒れるルカ、ノエへの献身とは別の感情を募らせるドミニクと各キャラの相手を想う感情が行き交うような内容で興味深かったです。ほとんどのキャラの相手への感情が一方通行なのが面白いですね。後半のダンスシーンはそんな彼らの感情がない交ぜになりながらも上手いこと絵になったような光景でした。

 またヴァニタスがジャンヌを好いている理由が個人的に気になりました。“自分を嫌っているからこそ惹かれる”という一見して意味不明な彼の言動はその過去に由来するものなのでしょうか。「憧れは理解から最も遠い感情」なんて言葉が(某オサレ漫画で)あったりしますが、ヴァニタスの真意は果たして。

 

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・・X

第7話「願いが叶ってしまった・・・」

 1期8話を彷彿とさせる「異空間に閉じ込められる」展開でしたが、あの時と同じように各キャラのシュールな願いがシュールな絵面で描かれていて非常に愉快な内容でした。あの時は参加出来なかったメアリとマリアの願いも加わり余計にカオスな様相を呈していましたね。キースによる全キャラTS劇場も面白かったのですが、それ以上にマッチョなマリアのインパクが強すぎてそちらに衝撃を受けっぱなしでした。

 また魔法省で働いていたラファエルが後半の主役のようなものだったのが良かったです。闇の魔力によって全てを失った彼が誰かに必要とされるようになったことに少々涙が出てきます。肝心の魔法省が凄まじいブラック企業だったのは何とも言えませんが、1期の最終回を見た際に彼の安否を心配していた身としては報われている事実にホッとしました。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第44話「氷河に消えた勇者(ダイ)」

 前回の激戦でダイが沈んでしまったものの、彼の生存を信じて自分に出来る最善を目指す仲間たちに心が震えた回。中でもポップはしおらしくなっていたところをヒュンケルに焚きつけられ、ダイを助け出すためにいつもの調子に戻っていく様子が微笑ましかったです。あとはマリンさんとの例のシーンをカットせずに入れてくれたのがちょっと嬉しかったり。

 そしてついに「大魔王バーン」が姿を見せるシーンがお披露目されました。あの影から出てきたのが一見して底の知れない老人、というビジュアルをアニメで見れたことに感動します。声も威厳たっぷりで本当に素晴らしいです。バーン相手に臆せず自分の望みを伝えるハドラーの姿も良かったのですが、個人的にはザボエラのコミカルな姿が気に入りましたね。外道ながら少々憎めないテイストになりつつあるザボエラにほっこりしました。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第61話「実況!パワフルラッシュデュエル」

 某野球ゲームを彷彿とさせるサブタイの今回はユウカ戦のリベンジ。ロミンに代わってロアがデュエルすることになりましたが、仲間たちとの絆を描きながら勝利したことにびっくりしました。勝利の鍵として下級モンスターを使用するなどデュエルシーンでもその成長を感じ取れます。前ばかり見ていた彼がようやく共についてきてくれる仲間に目をやれるようになったのだと感動しました。

 対するユウカはユウオウを止めようと意気込むシーンとロアに負けて泣き出すシーンが可愛らしかったですね。兄弟の暴走に対抗しようとするものの空回りしてしまった結果が今回のロアとの対比になっていたように思えます。また彼女が繰り出した背番号99球児皇龍ホームグランドラには笑いが止まりませんでした。ホープに続いてホープドラグーンまで出してくるセンスには脱帽です。

 

 

ウルトラマントリガー

特別総集編②「宇宙(そら)を駆る英雄」

 総集編第2弾はウルトラマン特集。基本形態、パワー形態、スピード形態といったように各タイプにウルトラマンを分けて紹介するので従来よりもわかりやすい解説になっていました。個人的にはトライスクワッドを全員紹介してくれたのが嬉しかったです。悪役キャラ紹介も懐かしい面々で楽しめましたね。ウルトラギャラクシーファイトの続編はまだかな・・・・・・

 そして最も驚いたのが『トリガー』本編でゼットが登場するという情報。成長した彼との共闘がどのように描かれるのか楽しみです。(バロッサ星人が出てくるのも気になりますね)

 そしてデバンの可愛らしさを堪能出来たのもこの総集編の良かった点。もしまた総集編、もしくはクロニクル系統の番組が始まるとしたら、デバンにパーソナリティーをやってほしいです。

 

 

 6部のアニメ化に続いて岸辺露伴のドラマ続編と、ここ最近の『ジョジョ』のメディア化の勢いには驚かされます。特に6部はアニメ化されるのかと少々不安視していた分、現実になったことに喜びを感じますね。今年の年末から味わえるジョジョのメディアにワクワクが止まりません。

 

 

 ではまた、次の機会に。