新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2021年夏アニメ簡易感想 その14

 

 

www.youtube.com

 

 先日YouTubeにてガンプラくんなるショートドラマが配信されました。「ガンプラくん」と「ザクプラくん」の2体がガンプラの楽しさをレクチャーしていく内容のようですが、いざ見てみるとガンプラくんのキレやすいうえにウザいガンダム厄介おじさんという強烈なキャラクターに度肝を抜かれました。ザクプラくんがまともな分余計にウザさが際立っており、それでいて少々不憫な扱いを受けるのでガンプラくんのキャラが絶妙なバランス加減になっており、すんなり見れて中々に面白いです。面白おかしい様子を描きながらもプラモ作りに大切なことが毎回きちんと仕込まれているのもいいですね。

 動画としても全10話で1話につき1分と短いので、さっと見れて楽しめます。暇な時の癒しにもなるガンプラくん、おすすめです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャヒー様はくじけない!

第3話「ジャヒー様は自慢できない・・・」

 ちょっと褒められただけでいい気になっちゃうジャヒー様チョロ可愛い。ジャヒーが前回手に入れた魔石を自慢したいものの上手くいかない展開にフフッと笑ってしまいました。彼女の自慢タイムが速攻で終わってしまう様子も面白いですが、魔石集めでもめちゃくちゃ優秀なドゥルジに唖然となります。(マジで本来は有能説が強くなってきました)承認欲求を中々満たせないまま見栄をはるジャヒーの様子を見て笑いながらも、彼女の不憫さに少々同情してしまいました。

 後半はバイト先の居酒屋を自分の店とドゥルジに偽るなど滑稽さがより加速。店長とドゥルジの間に立って取り繕う様子は面白おかしかったです。しかしドゥルジの満足そうな顔を見て満たされるシーンには心が温かくなりましたね。自分の欲求よりも、慕ってくれる部下を見て満足するジャヒーの笑顔は非常に微笑ましかったです。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!

第4話「街角ギャラクシー☆彡」

 これまでもちょくちょく目に焼き付く存在感を示してきた「平安名すみれ(へあんな・すみれ)」の主役回。スカウトされたいがために街中をうろうろする様子やグソクムシなど、にこにーから続くネタキャラの系譜をしっかりと感じ取りました。一方でスクールアイドルを自分が主役になるための手段として利用する様子はこれまでのメインキャラにはなかった特徴で興味深いですね。日陰者ばかりの人生だったからこそなりふり構っていられない彼女の必死さが伝わってきました。

 そんなすみれ相手にかのんが「センターを奪ってみせてよ」と焚きつける展開が良かったですね。諦めきれないものの自信を失くしつつあるすみれをかのんが引っ張ってみせる姿は、前回まで1人では不安で仕方なかった彼女のことを考えるとジーンときてしまいます。やり方は歪ながら、前に進むことをやめなかったすみれを見たからこその行動でもあると読み取れるのがまた素敵です。可可たちとは異なる、仲間でもありライバルでもある関係を築けそうな2人の今後に期待大です。

 

 

探偵はもう、死んでいる。

第7話「いつか、この日を思い出す」

 前半はアリシア、後半はシエスタに振り回される君塚に笑ってしまった回。形から入ってサファイアの捜索をするアリシアの可愛らしさや、まるで兄妹のように街中を散策する様子に癒されました。というかアリシアは見た目だけでなく言動や行動も子どもすぎて自称17歳がより怪しくなってきていますね・・・・・・

 そして後半はまさかの酔っ払いシエスタに唖然となりました。ツッコミ役である君塚まで若干酔っぱらっているので余計にカオスの様相を呈しているのが面白いです。問題のベッドシーンはヤッたともヤッてないとも取れるのが微妙に憎たらしいですね。僕もシエスタと不真面目なことがしたいです。こういったことには奥手な一方で、アリシアの指摘通り普段は阿吽の呼吸なコンビには妙に惹かれます。

 一方でシエスタの「君と過ごした3年間を忘れない」発言や唯らしき人物のポスターなど、現代に繋がる要素がちらほら見られたのが気になりました。特にシエスタの言葉はまるでこの後自分が死ぬことがわかっているかのようにも聞こえるのが非常に不穏です。この過去編が何かしら大きなリンクを見せてきそうで油断なりません。

 

 

かげきしょうじょ!!

第7話「花道と銀橋」

 ずっと気になっていたさらさの過去が描かれましたが、愛の過去とはまた違ったしんどさに溢れていました。歌舞伎の世界における性別の壁だけではなく、彼氏である「白川暁也(しらかわ・あきや)」の家と歌舞伎世界の問題まで絡んだ内容に舌を巻きました。幼少期の暁也の嫉妬から出た一言が結果的にさらさの夢の道を閉ざしてしまう展開は、子どもの出来心が取り返しのつかない事態を招いてしまう無情さを端的に表現しており、見ていて胸がキリキリと痛みます。複雑に絡んだ人間関係が子どもの夢を奪ってしまうというのも辛いですね。

 また終盤の歌舞伎公演のシーンでのさらさの涙も印象深いです。遅かれ早かれぶつかることになる現実だったものの、幼い頃に否定された夢に対する様々な感情があの涙には込められていると思いました。だからこそ諦めた道とは異なる道の違いに苦悩しているものの(ファントムの指摘が前回予想していた通りだった一方、歌舞伎に求められているのが「完全なコピー」ということに驚きましたね)、前に進めているさらさは見ていてどこかホッとします。大きな課題を前にした彼女の答えが楽しみです。(余談ですが他人との距離感をいまいち掴めていない愛がメッチャ面白かったですね)

 

 

うらみちお兄さん

第7話「一人でできるもん」

 企画や演出の担当によって様々な役をやらされる裏道たちの哀愁が凄まじかった回。前半展開されたつくってあそぼうのものや、地味にセンスが高いと思った後半の「忍びのやくみ」など、お兄さんお姉さんだけをやっていればいいわけではないことが少々不憫に思えました。(各コーナーごとに別の人を雇ったりしないのね)中でも後半は裏道がやる羽目になった「シソの神」のインパクが抜群でした。忍者と薬味の組み合わせに唸らせられただけに唐突な神に笑いが止まりません。それを見た親子の言動も含めてシュールさが半端なかったですね。

 本筋以外では池照のキャラについての掘り下げがなされたのも印象的です。以前からどこか緩いと思っていた池照ですが、その実責任感やプレッシャーに弱い真面目な部分が前面に押し出されていました。生来の性格と劇団での経験が重なって崩れるシーンに唖然となった分、その後の練習に励むシーンにはほっこりします。姉とのケンカ(?)にも真剣で悩むなど、熊谷をはじめとした周囲に支えられるの彼の人の良さがよくわかる回でしたね。

 

 

小林さんちのメイドラゴン S

第7話「一般常識(みんなずれてます)

 人間社会に溶け込んだドラゴンたちの日常を描いた今回。前半はファフニールとルコアの珍しい組み合わせで繰り広げられる同人誌制作に大いに笑わせてもらいました。大方の予想とは異なりすぎるおねショタ同人誌には爆笑してしまいます。珍しく驚いてばかりのルコアがまた新鮮で、それでいて何だかんだで馴染んでしまう彼女のポテンシャルの高さにまたもや驚かされましたね。

 後半のカンナの日常はまさに小学生たちの放課後そのもので見ていて顔がほころんでしまいました。微妙に変なビジュアルの妖精も印象的で、“人間がわからない故に怖がる”彼に対して“わからないからこそ人間は面白い”と答えるカンナにこれまた癒されます。

 そして中盤はまさかの「睡眠」がテーマのストーリーで驚きました。眠ることが多くなったことに疑問を持つトールが興味深いです。彼女の「退屈だからこそ眠る」という答えは「心に余裕がある」とも読み取れるので、かつての常在戦場の在り方とは違い、無駄なことを考えられる余裕が出来るようになったドラゴンたちの変化を示しているのでしょう。ある種人間に大きく近づいているように思えて面白いですね。(一方で小林さんの「同調圧力」という答えに関しては少々捻くれてるなぁ、と思ってしまったり)

 

 

SDガンダムワールド ヒーローズ

第20話「魔王、再び」

 長いこと引っ張ってきた曹操VS信長の対決もついに決着。新たな刀を得てパワーアップした曹操のカッコよさもさることながら、「互いの力を同じにする」という特殊能力を披露した刀に惚れ惚れしました。刀鍛冶として戦いのための武器を作って来たからこそ、争いの世を憂いたマゴハチの真意を読み解いた曹操が修羅と化した信長を止める構図に痺れます。同時に信長にも仲間がいることを気づかせる展開はかつて劉備によって大切なことを教えられた曹操だからこそ、と感動しましたね。

 他にはやはり佐助の成長がポイントでした。主君の暴走を悔いていた彼が前に出て信長を支えてみせようと決意するシーンは中々に泣かせてきます。最初は何も書かれていないと思った巻き物が彼の成長に合わせて読めるようになっているシチュエーションも好みです。(『金色のガッシュ!!』の魔本を彷彿とさせます)ライバルの才蔵はほとんど出番がなかったものの、自分を打ち倒す佐助に向けた「それでこそ、俺の・・・・・・」というセリフ(ジェリドかな?)から彼への嫉妬と憧れを同時に感じ取れたのが良かったですね。この2人のライバル関係はもっと見せてほしかったです。

 

 

 ガンプラくんの話の続きですが、SDとは違ったタイプのデフォルメがまた可愛らしくて素敵です。短い中で一気に愛着が湧いてきたので、このガンプラくんとザクプラくんのプラモが欲しくなってきました。デザイン的に商品化は難しそうではありますが、是非出してほしいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。